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少年Bのエッセイ・コラム

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少年Bがnoteで書いたエッセイやコラムです。
運営しているクリエイター

#人間関係

「無償で頼む」ということ

「無償で頼む」ということ

残念なことに、駆け出しのクリエイターと切っても切り離せない話が「搾取」ではないでしょうか。

単価がばかみたいに安い仕事というのはいくらでもあるし、そういう場合の常套句は「実績になりますよ」だったりしますよね。

もちろん、そういった仕事は飛び込みに限りません。友人知人からの「ちょっとタダで」とか「友達価格でお願いします」みたいな話はよく聞きます。

かくいうわたしも、無償で仕事を受けたり、頼んだ

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匿名アカウントは悪なのか?

匿名アカウントは悪なのか?

今日、こんなツイートが流れてきました。

実名アカウントによる匿名アカウント叩きは今に始まったことではないけども、これは極めて悪質な物言いだなぁと思ったわけです。別にこの人個人を叩きたいわけでも、晒したいわけでもないので、発言者の名前は隠しておきます。「本名でTwitterをやってる人」とだけ書いておきます。

さて、フリーライターをしている少年Bと申します。少年が苗字でBが名前です。うそです。

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わたしがcakesの編集だったなら

わたしがcakesの編集だったなら

フリーでライター・編集をしている少年Bと申します。

あさのますみさんのnoteを読んで、そして寄せられた意見やnote社への批判を見て、すごく考えることがありました。

ライター・編集の両方を経験している人間として、自分がもしcakesの編集者だったなら、あの時どうするのが正解だったのか……結論から言うと答えは出なかったのですが、個人的な見解や状況をまとめておきます。今後、自分もこのような状況下

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変わるわたしと「自分らしさ」

友人から「Bさん、変わったよね」と言われた。

自分でも、変わった自覚はある。ただ、自分はポジティブに。その言葉を発した友人はややネガティブな意味合いでその変化を捉えていたようだ。「変わった」というのはつまり、人から見た「自分らしさ」が変化したということだろう。でも、自分らしさっていったいどういうものなんだろうか。

わたしは、自分のことを短気だと思う。「小さなことでも、すぐにカチンとくるんですよ

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戦わずに済む選択肢を選びたい。

マイナスの情報が、あまり好きじゃない。

かつて自分もTwitterでひたすら会社の文句や愚痴ばかりをこぼしていた時代があるので、まぁどの口が言うかって感じではあるのだけど、そんなことを思う。

何が悪いかってコロナウイルスのせいなんだよなぁ。仕事はしなきゃいけないのに週末の楽しみは自粛だなんて、まぁ腹立たしいよねぇ。

わたしも取材記事が一気になくなって、数少ない仕事は納期がキツめ。忙しい割に先

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価値観のものさし、使い分けてもいいよね

価値観のものさし、使い分けてもいいよね

「自分のものさしが大事だ」

わたしがnoteでよく書いている言葉である。
「みんないますぐ文具屋に行ってマイものさしを買え」という意味ではなくて、自分なりに「自分の評価基準」を作ろうよ、ということだ。知ってるわ。

他人の評価ってのはブラックボックスだ。例えば、noteのオススメなんかもそうでしょう。noteはいまや、1日に1万件以上の投稿数があるという。人力でピックしている以上、すべての投稿を

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「わたしの幸せ」をかたちにしたいから、さ

「わたしの幸せ」をかたちにしたいから、さ

書いているものに統一性がない。

「ライターをしています。」というとだいたい「どういうものを書かれているんですか?」と聞かれる。これがまぁ、じつにこまる。
おもしろおかしいバカな記事だったり、交通関係の記事だったり、グルメに散歩、旅行にインタビュー。メンタル系のコラムも書けば、さいきんではプログラミングの記事も書いた。いったいなにがしたいんだこいつは。自分でもそう思う。

noteにしたって、基本

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あくまでも、1対1の関係性を。

あくまでも、1対1の関係性を。

世のなかには2種類の人間がいる。
「なるべくして成った」人間と「なんとなくなってしまった人間」だ。

なんか自己啓発本の書き出しみたいになってしまったのだけど、これはあると思っている。なんなら、ひとりの人間に対しても「なるべくして成った」一面と「なんとなくなってしまった」部分が同居しているはずなのだ。

ありがたいことに、ライターとして活動をさせていただいている。
でも、最初にSNSを始めた理由は

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500円返せ!に見る「おもしろうて、やがてかなしき」

500円返せ!に見る「おもしろうて、やがてかなしき」

東京03という、トリオで活動するお笑い芸人がいる。

彼らのコントのなかには「500円返せ!」というネタがあるんだけども、これがほんとうに好きで好きで仕方がないので、ちょっと書かせてください。

このコントのテーマは「半年前に貸した500円を返してほしいんだけど、今さらそれを言うのは小さい人間だと思われないか?」というもの。

借りていた側はすっかりそのことを忘れており、その上「半年前の500円今

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例えば、僕が歌えなくなったとしても

例えば、僕が歌えなくなったとしても

ライターをしています。

というのが、さいきん自己紹介で定番になっている。
事実だし、単純にわかりやすくて、なんとなくひとの興味を惹く仕事なので、基本的には外さない自己紹介だ。便利なのでよく使っている。
でも、実際のところ、「ライターであること」にはそんなにアイデンティティがない。

noteもTwitterも、「運用どうなってるんですか?」と聞かれることがある。
世間一般の「ライターらしい」ふる

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あなたはいま、書くのがたのしいですか?

ちょこっと思うところがあって書いてみますよ。

このタイトルにYes!と答えたひと、ハッピー!いいねいいね。そのまま書きまくってほしい。あなたにこのnoteは必要ないです。ほらほら、帰った帰った!

でも、ちょっと即答できないひと。Noと答えたくなっちゃったひと。
どうしてそう思うんだろう。ちょっといくつか想定した答えと、それに対する回答を持ってきたので書きます。メンタル中心だけど、技術論もちょこ

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だから、わたしにはnoteが必要だ

だから、わたしにはnoteが必要だ

1年前の今日、noteを始めた。

きっかけは、吉玉サキさんやサカエ コウ。さんとの出会いだった。「なんか意識がたかそうでこわい」なんておもっていたnoteを自分が始めるとは思わなかった。
昔から付き合いのある友達にも「あのnote、ほんとにBさんが書いてるの?って思った。Twitterと書いてる内容がちがいすぎて」なんて言われたくらいだ。

まぁ、やっぱり合わなきゃ辞めればいいや。しょせんはブロ

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なぜ無責任な言葉を押し付けてしまうのか

なぜ無責任な言葉を押し付けてしまうのか

老害になりたくない。

冗談半分の言葉なんだけど、つまり残りの半分は本気ということだ。
まもなく34歳の誕生日を迎えようかといういま、「おじさんじゃねぇ、まだお兄さんだ!!」と強がってはみるものの、かくじつに身体は衰えている。かわいい女の子を見るよりも階段の上り下りで胸が高鳴るし、枕からお父さんのにおいがしたときはショックすぎてマジで泣いた。
かなしいことに、加齢は待ってくれない。わたしはどんどん

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人間関係、ベン図でよくない?

人間関係、ベン図でよくない?

さいきん、なんでも共感をしなきゃいけない、させなきゃいけないような空気があるように思う。共感がいたるところで氾濫している。共感の過剰供給と言ってもいい。

たしかに、人間はひとりでは生きていけない。だからこそ、なにかに属し、なにかと繋がっていかなければならない。でも、ここんとこすこしばかりその力がつよすぎるように感じている。
否定をせず、相手に合わせて受け取らなくてはならない空気。自分と相手の円が

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