見出し画像

匿名アカウントは悪なのか?


今日、こんなツイートが流れてきました。

画像1

実名アカウントによる匿名アカウント叩きは今に始まったことではないけども、これは極めて悪質な物言いだなぁと思ったわけです。別にこの人個人を叩きたいわけでも、晒したいわけでもないので、発言者の名前は隠しておきます。「本名でTwitterをやってる人」とだけ書いておきます。


さて、フリーライターをしている少年Bと申します。少年が苗字でBが名前です。うそです。

が、この名前でもう21年活動しているし、ライターとしてお仕事もいただいてます。お仕事でもプライベートでも「Bさん」としか呼ばれないので、本名化していると言っても過言ではありません。芸名みたいな感じですよね。

ただ、元々本名を隠して、匿名で趣味や仕事の愚痴とか好き勝手に言うために作ったTwitterアカウントなのに、気付いたらブログを始めてこの名義で仕事をするようになってたので、本名VS匿名の対立構造にされてしまうとたいへんこまるわけです。どっちの要素もあるので。

ということで、今回はTwitterの匿名アカウントは悪なのか?という問題について考えていきます。

クソリプがこまる問題はある

これです。実名・もしくは実名化しているアカウントの場合、無責任な変な人に絡まれることがあります。失礼な相手に付きまとわれても簡単にアカウントを消すわけにはいかないし、ブロックやミュートが追い付かないこともあります。数は決して多くないですが、わたしも粘着された経験があります。

マジで嫌なんですよね、無責任なやつが適当なことを言うの。こちらは揚げ足を取られることもあるのに、ああいうやつらはアカウントを消してそれで終わり。気楽なもんだなぁと思います。

ただ、これってクソリプをしてくる奴が困るってだけで、別に匿名アカウントが困るってわけじゃないですよね。実名でもたまにわけのわからんことを言ってきたり、読解力のない人間もいます。これを原因に匿名を悪とするのは乱暴すぎるんじゃないですかね。

Twitterのアカウントは2種類ある

そもそも、Twitterのアカウントを開設するにあたって、ざっくり大きく分けると2種類があります。「見られたい自分を発信するアカウント」と「現実で言えないことを自由に言うためのアカウント」です。前者は実名の割合が多く、後者はほぼ匿名です。前者でも本名っぽい偽名だったり、ブランディングのためにわかりやすい匿名を使うこともあります。

そもそもの立ち位置が違うわけですよね。わたしは当然後者です。工務店勤務で営業も兼任していたため、リアルの友達もお客さんになる可能性があります。そうすると、会社の愚痴や文句を言うわけにはいかないんですよね。「そんな会社に頼むのやだな」って思われてしまったらおしまいなので。

なので、「現実と分けて、お客さんになり得ないところで友達が欲しいな」と思ってTwitterを始めたところ、なんやかんやで仕事になってしまっただけなんですよね。

実名を選んでいるのは自分の問題

そもそも、Twitterって実名でやらなきゃいけないSNSではないんですよね。「Twitterをやってくれ」なんて、別に誰も頼んでいません。

匿名で始めてもいいのに、勝手に実名にしているのは本人の勝手。「こういうことを言う人」というブランディングであったり、「すでにある知名度を利用して、発言力を増そう」という理由で、自分にメリットがあるから実名を選択しているだけです。

自分の立場で自分が気に食わないことを「舐め腐った行為」とか「基本的に他人はムカついている」と全体化して他人に求めるの、申し訳ないけど不健全だし、悪質ですよね。

どこまでが匿名なの?

これ、わたしは「少年B」が本名化してるなぁと思うわけですが、ものすごく知名度があるライターというわけではありません。Twitterのフォロワー数も多いわけじゃないですし。人格はあるけど、毎朝「今日も起きたので100点です」みたいなツイートをしてるだけのアカウントです。あれは昼なんじゃないかって説もある。ともかく、わたしは実名化してると思ってるけど、「あなた基準でわたしはどうなるんすか?」ってのが不明瞭なわけですよ。

そもそも、Twitterの中には匿名から始まったインフルエンサーの人もいるじゃないですか。例えば深爪さんとか借金玉さんとか。ライターだとヨッピーさんとか5歳さんとか、言ってしまえば「訳のわからんハンドルネーム」ですよね。

実名ではないので、匿名アカウントってことになるわけですが、こういう人のリプライも舐め腐った行為なんだろうか?って疑問になるわけですよ。たぶん、こういう人たちに話しかけられても、発言者さんは怒らないと思うんですよ。それでも怒るって言うなら徹底しててすごいので謝ります。ごめんなさい。

匿名と実名の差って何?顔出しの有無?

ヨッピーさんと5歳さんは顔を出してるけど、深爪さんや借金玉さんは顔出しはしてないはず。

それともフォロワー数?それは何人から?「人格が出てるならOK」って言うなら、いろんな人にクソリプを送ってる匿名アカウントもめちゃめちゃ人格出てますよね。まぁ、絶対仲良くなりたくないけど。

本名っぽいハンドルネームならOKなの?芸名は?こうやって考えたらきりがないんですよ。少年Bは匿名なの?教えてくれ。

わたしが実名マウントに反対する理由

「話したいなら実名にしろ」って話、要するに「自分の土俵で有利に立ちたいだけ」なんですよ。実名同士の勝負なら知名度があるほうが有利だし、発信すればするほど自分の発言力が増す。それって単なるポジショントークですよね。じゃあFacebookだけでやってくださいって話なんです。

「嫌なら見るな」が基本なんですが、まかり間違って「匿名でのリプライが悪」みたいな風潮が生まれてしまうと、わたしが困るんです。

と、いうのもわたしのフォロワーは大多数が匿名のアカウント。インターネットのオタクたちとわいわいやりとりをするのが楽しくてTwitterをやってるんですよ。仕事のためになんかやってない。

わたしのツイートに来るリプライが1/100くらいになってしまったらさみしいので、わたしとしてはこれを絶対に許すわけにはいかないんですよ。まぁ、要するにこれもポジショントークなわけですが。

多様性を許容してくれ

そもそもいろんな人がいて、いろんな考えかたがあるなかで、その多様性を失わせるような発言は好きじゃないんですよ。もっといろんな意見があっていい。

「多様性を求めているくせに『多様性はいらない』って意見を失わせてるじゃないか」っていう人もいるかと思うんですが、もちろんその意見もあっていいですよ。でも、「あっていいけど、わたしはそれを好きじゃない」って表明するのもまた自由なので。そこは矛盾しないんですよね。

だから、今回も「その考えかたが広まったら嫌だな」「わたしはこう思うんだけど」って意味でのエントリです。別に発言者のことが嫌いとか、晒してやりたいとかそういう意味ではないので、かん違いはしないでほしいです。ポジショントークって自覚もあるよ。

というわけで、「無責任になにを書き散らかしてもいい」という状況は決して良いとは思わないけど、「実名でなければ価値がない!匿名は卑怯!」って言うのもそれはそれでなぁ、という個人的な意見なのでした。みんな、SNSは好きに使おうぜ。やなことそっとミュート!大事!!!


#エッセイ #日記 #コミュニケーション #人間関係 #思考 #価値観

最後まで読んでいただいてありがとうございます。 よかったらまた遊びに来てくださいね。 スキを押していただいたり、コメントを下さったり、Twitterで話題にしていただけたらとってもうれしいです。 ※スキはnote会員じゃなくても押せます。励みになりますのでもしよかったら。