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音楽とミスチルと私


*ネタバレはないように書いてます.


松潤が好き!と大々的に話す私であるが、音楽に関しては嵐ばかり聴いているわけではない。狭く深くでも広く浅くでもなく、広く深く色んな世代の色んなアーティストを愛する人間である。

そのアーティスト(が生み出す曲たち)をずっと好きなことに変わりはないけれど、常にそればかり・彼らばかり聴いているというわけではない。

ファンとして一筋で生きている人のそのアーティストへの熱量を100と置くと、私が各アーティストに置く熱量はせいぜい75〜80レベルに見えるかもしれない。俄にしては知りすぎているし、語る熱量が強すぎる。

そして、ふとしたときにそこに戻ってきてしまう。戻ってきた時にはmaxで聴き続けてしまう。

そんな中にミスチルもいます。

世代とは少しずれているけれど、大好きなんです、ミスチル。


私が特にミスチルを聴きたくなる時は、追い詰められるほどに何かを頑張っているとき。
高校受験のときも大学受験のときも、いつも側にはミスチルがいた。

1992-1995、1996-2000、2001-2005、2005-2010のベストアルバムを何周聴いたかわからない。

Tommorow never knows
名もなき詩
終わりなき旅
and I love you
Worlds end
GIFT
花の匂い
365日
足音〜Be Strong〜

他にももっと好きな曲はあるものの、受験という文脈においてはここに記した曲にどれだけ助けられたかわからない。

こうしてミスチルを聴きまくって第1志望の公立高に合格した私は、25周年のツアーにはどうしても行きたくて、25周年は申し込める公演すべてに申し込んだものの、全部外れた。


その2年後、Against All GRAVITYでは当選し、念願のミスチル初ライブを迎えた。奇遇にも、大学入学に向けた受験勉強の年だった。

その時、また受験が終わったらミスチルのライブに行こう、と強く決心した。


大学受験でもミスチルを聴きまくり、後期受験まで粘って現役で今の大学に入り、念願の心理学の勉強ができている。

もっと早く訪れる予定だったミスチルのライブに、そのお礼参りがしたかった。ミスチルの記念すべき年を祝いたかった。


そんな思いで、5月22日(日)Mr.Children 30th Anniversary 半世紀へのエントランス@京セラ、参戦してきました。


私がミスチルで1番好きな曲を聴けて、それだけでほんと来た価値あるな、と。完璧だ、と思いました。

ちなみに公演日ごとにセトリが違うらしい。
すごすぎ…。ヤンマーも行きたくなるね。


私にとってライブはないとダメ!生きてけない!てものではないんです。音楽を楽しむためのスパイスのような位置づけで、好きなアーティストのライブには足を運びたいとは思うものの、外れたらショックではあるものの、行けなかったら行けなかったでいいか、っていう。

でも、今回は"やっぱライブじゃないとなぁ"を強く感じました。


ライブって当たった瞬間から、当日に向けて行動するじゃないですか。

当選!→入金→入金確認で無事を確認・一旦安心→発券できてる…?→ちゃんと入場できるかな…?→席の位置どない?→グッズ買うの間に合うかな…? エトセトラ. 

それと並行して、当日が近づくにつれて予習的にそのアーティストを特に聴くようになったり。この曲歌って欲しいなーーーなんて思いながら、前日ワクワクしたまま眠りについて。起きて、グッズ販売に間に合うよう逆算して家を出て、欲しかったグッズが売り切れていたりしつつ、買う予定なかったグッズもついつい買っちゃったりして。うわーこの席で大丈夫かな?とか言いながら、始まったらどうでも良くなって盛り上がって。ノリノリになっていつの間にか終わっちゃって、でも興奮は冷めずに余韻だけが増していって、帰り道でセトリ調べて、セトリ通りのプレイリスト作ったりなんかしてもう1回聴いたりして。そこからまたしばらくそのアーティストに浸る、みたいな。


今回、ミスチル当選!ってなって、またベストアルバムを聴き漁って、同行者の父と「やっぱミスチルはここらへんがいいな」などと曲を評論?したり「ちゃんと入金できた?」「チケット発券できた?」なんて確認し合いながら。「何時に家出る?」と話し合いながら、歩いている時にまたミスチルの楽曲について語らったり。行きの電車の中にライブTシャツを着ていたり、タオル持っていたりする同志の姿があったら「あの人もやな」と言い、駅を出たら少しでも早くグッズを買えるように早歩きしたり。会場に着いたら時短のために分かれて並んでグッズをゲットして。トイレ並びすぎて着替えられないので、着てきたTシャツの上からライブTシャツを着たり。ライブが始まると「この席イマイチ?」が「案外いい席かも」に変わったり。帰り道に「この曲聴けてよかったなぁ」「今回良すぎたなぁ」「やっぱミスチルいいわぁ」と一緒に喜んだり。家に帰って寝る前に、セトリにあった曲を聴きながらミスチルを語り合ったり。


ライブ特有の、その一連の日々が全部愛おしいなと思いました。



演出も良かったなぁ。
モニターも、映像の中身も綺麗さも、火も銀テも、編曲も。

"今日だけ"という特別感のすべてが良き思い出。


ここからはライブの感想というより、ミスチル語り。


ミスチルっていろんな種類の"名曲"をたくさん持ってるんですよ。

名曲多いのなんて当たり前やん、って思うと思うんですけど、"色んな種類の"ってのがミソなんです。

マイナーな隠れ名曲、ベストアルバムだけでもアルバム単位で聞いたことがある人なら知って好きになる名曲、ニワカでも知っている名曲、一度聴いたら誰もが虜になる名曲、特別音楽を好きじゃない人でも聴いたことがあるレベルにヒットした名曲。

今日はこのすべてから余すことなくセトリでカバーされていたように思います。




名曲の中には、ストレートだからこそ刺さるものと、ストレートでないからこそ刺さるものがあると思っていて。

ミスチルは後者の類の名曲が頭ひとつ抜けてるんです。個人的にはそれがGIFTだと思ってます。

音が完璧なのは間違いないんですが、あの歌詞。
誰にも真似できないよなぁ。神が降りてきたとしか思えないワードセンス。天才と言わざるを得ない。聴くたびに泣きそうになります。

元はと言えばオリンピックの曲。
なのに曲に出てくる「君」や「僕」。

つまり何が言いたいかというと、ラブソングじゃないのに恋の歌と捉えることもできてしまうってこと。

とにかく表現が凄すぎて、言葉選びとか比喩とかで色んな人の色んな状況に当てはまるかのように見えるんです。だから、多くの人に刺さる。


ストレートな歌詞のストレートな曲は、まっすぐ心に入ってきて刺さりますが、それはストレートが持つ「こうとしか捉えられない」性質がゆえ。一歩間違えたらベタすぎて面白みがなくて大事故必至なのに、そうならなかったからこそ名曲になると思うんです。

でも、メッセージ性としてはストレートなのに、歌詞にする際にワンランク抽象度を上げて、ストレートさを弱めたからこそ刺さる曲には敵わないや、と思います。



有名アーティストにおいて、"誰もが知っている名曲"を全部カバーしてセトリを作るとして。

でもきっと"寄せ集め感"、"ファンサービス感"が出て、アーティスト自身が届けたいメッセージとかテーマ性とかがなくなってしまって、ライブ全体の流れや動きが悪くなってしまうんだろうなぁと思います。

かといって、アーティスト自身が思い入れのある曲やメッセージ性を重視しすぎた選曲をしてしまうと、ファンを置き去りになってしまうライブになってしまうんだろうなぁと思います。

そしてミスチルはそれをちゃんとわかっていて、毎度のライブを構成しているようにみえます。そこら辺のバランスも含めて、さすがです。


そんなことを感じたライブでした。


最後に一言。




ミスチル、最高!

また会いに行くからなーーー!!!







おまけ:死ぬまでに生で聴きたいミスチル曲

※ライブで聴いたことがあるものも含む
 (何度でも聴きたいのです)

Tommorow never knows
名もなき詩
終わりなき旅
and I love you
Worlds end
GIFT
花の匂い
365日
足音〜Be Strong〜

君がいた夏
星になれたら
抱きしめたい
LOVE
my life
CROSS ROAD
innocent world
Over
シーソーゲーム〜勇敢な恋の歌〜
youthful days
君が好き
蘇生
HERO
Sign
僕らの音
しるし
旅立ちの唄
HANABI
エソラ
fanfare
Marshmallow day
Starting Over
ヒカリノアトリエ
others


+『重力と呼吸』収録曲
(やっぱり初めて行ったミスチルのライブだったので思い入れ強くて、全部また聴きたいと思ってしまう。)


王道ばかりあげていますが、やっぱり良い曲は良い曲だから王道なんです. ファンでも分かれるマイナー曲!とかファンなら当然知ってる名曲!とかももちろん良いですが、やっぱり王道を肌で感じておきたいです.





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