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学校に行きたくない君(と僕)へ

僕は定期的に学校に行きたくなくなる。思い返せば、小学校の時から行きたくないという思いはあったと思う。特段いじめられているわけでもないし、勉強ができないわけでもなかった。嫌な奴もいたけど、優しい奴もたくさんいた。

それでも、行きたくないときは行きたくないのだ。これだけ恵まれてて行きたくないっておかしいよなあと思いながら、そんなこと思ってないふりして生きてきた。それがまた揺らぐきっかけがあったので、この本を手に取った。

僕は理系の研究室に所属しているのだが、研究室内の機械の工具の刃を2回も折ってしまった。扱いが難しいと言われており、十分に気を付けて操作したつもりだったのだが、それでもダメで成功法が見えず、めちゃくちゃ落ち込んで帰った。

今考えれば、そこまで落ち込むこともないのだが、渦中にいる間はそう思えないのが常だ。

翌朝、大学に行きたくなさ過ぎて「このままじゃ無理だ」と直感が叫んでいたので「学校に行きたくない君へ」を読むことに決めた。以前から「学校 行きたくない」で検索していたので、この本の存在は知っていた。

読み始めてからは一気に読んでしまった。

引きこもりの経験がある、あるいは今引きこもっている若者などが様々な著名人に対し、インタビューするオムニバス形式で進んでいく。誰の言葉もとても参考になったのだが、僕が特に心に刺さった一節を紹介する。

マシな罪人としてやっていく

私たちは聖人君子にはなれないけど生きていってもいい。そう思うと、ロクでもないやつを省かず、マシな罪人として楽しくやっていく方法があると思っています。

自分がどうしようもない人間であることを自覚して、それでもその自分を認めて生きていく。どうせ罪人だけど、その中でもマシなほうならそれでいいじゃん。そんな軽さを感じて、楽になった。

その後、意を決して研究室に突撃し先生に謝罪した。すると、怒られるわけでもなく、「もしかしたら、こういう理由があったのかもね」と言われ、「今度はこうしてみようか」という解決のための提案をしてくれた。

その後、なぜ失敗したのかを検討し、その対処法を自分の中で考え、慎重にもう一度チャレンジしてみたところ、刃を折らずに目的のモノを作ることができた。

「こう言われたらどうしよう…」というマイナス思考のクセがデフォルトになっている。

そのような考えを補正していくには、行動するしかないし、

行動できるようになるには行動するしかない。

色々考えこんでも、結局行動しないことには何も始まらない。

時が過ぎ去ってしまえば、とりあえず小さくても行動に移すしかないと思えるんだけど、その渦中には到底そう思えないし、この悪い状況が延々と続くと思ってしまう(まあ実際延々と続くのかもしれないけど)。

ただ、行動することで何か変わるかもしれないし、既に時間が解決してくれているかもしれない。

不安に襲われてどうしようもないとき、この記事を見返して、安心できるように過去の自分の備忘録として書き残して置く。

「大丈夫だよ」


他にも為になる話がたくさんあるので、ぜひ自分に合う考え方を見つけてみてください。

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