個人ビジネスも「ビジョン」からはじめよ
「もうどうすれば稼げるようになるのかわからなくて、いい加減アタマが痛くなってきた…」
「自分で稼ぐなんて、やっぱ向いてないのかな、自分にはできないのかな、なんて考えてしまう」
そんなあなたに問いたい。
あなたは「自分だけのビジョン」を明確に持っていますか?
この世には「イシューからはじめよ」という本があります。もちろん読んだこともある。面白かったし、その本のなかで言っていることはすごくよくわかるし、「なるほどそうだな」と、個人的に、とても勉強になった本のひとつです。
でね、この本の内容をめっっっっっっちゃくちゃざっくり言うと、「まずは問題を起点にしてイロイロ考えようね」みたいな話なんですが…
実際、これを個人ビジネスに置きかえて考えてみると、個人でビジネスしていくとなったら、「イシュー(問題)じゃなくて、『ビジョン(未来)からはじめよ』のほうがしっくりくるよなあ…」なんて思うんですね。
…とかなんとか頭の中で考えていたら、Voicy代表の緒方さんが、先日まるっと言語化されていました。
そのポストがこちら↓
緒方さんのつくっている「Voicy」というサービスは、これまでになかった形の音声プラットフォームとして挑戦されているので、前例がない、いわば「スタートアップ企業」。
音声プラットフォームだったら、「Voicy」のほかに「Stand.fm」があるじゃん!
となるかもしれませんが、Voicyは、細かくみていくとスタエフとは全く違う、「あたらしい挑戦」をしているプラットフォームだなあ、面白いなあ…と思いながら、私もいつも体験させていただいています。
というわけで、今日は「個人ビジネスも『ビジョン』からはじめよ」というハナシ。
こういう視点で個人ビジネスを考えてみるのも人によっては取り組みやすくなるんじゃない?という感じの話です。
前例がなければ「イシュー」もない
で、Voicyなどのスタートアップ企業のように「前例がないことが当たり前」となると、「これからどうしていくか?」という思考のヒントになるような具体的な材料(たとえばVoicyなら、「前例にこういうものがあったから、音声の課題はコレだ!」のようなもの)は集めたくても集められないし、
そうなると「この業界ではこれが問題かもしれないよね」みたいなポイントだってなかなか見えてこないので、
企業が今後走っていくためのコアとなる部分である「イシュー=問題」は、「やってみなきゃわからない(見えてこない)」のがスタートアップの特徴だろうな、と思います。
…というので、緒方さんのポストにとても共鳴した次第なんですが。
この「スタートアップ企業の場合、『イシュー』はやってみなきゃわからない(見えてこない)」というところ、すごーーーく頷けて。
冒頭でも書いたけど、個人でもそうじゃない?と、ずっと思っていました。
私の記事を読んでくださったり、コンテンツを消費してくださっている方は特に当てはまると思うんですが、
とかってなってくると、
ってことをしようとしているわけですよ。
これって、事実だけを見て、「その市場で新しい挑戦をする」というものを「自分の人生の中で新しい挑戦をする」というように置き換えて考えてみると、「スタートアップ企業」とやろうとしていること、やっていることは変わらないんじゃないか?と思うんですね。
商品設計もしたことない、
どんな市場にアプローチするかも考えたことがない、
リサーチなんてきちんとやったことがない、
顧客理解も深くやろうと思ったことがない……。
むしろこれまでの自分は、「とある市場の中の顧客」として、ビジネスのことを意識せずに暮らしてきた。
…というのが、「ビジネス初心者さん」や「副業やりたい!でもなかなかうまくいかない!」という人の背景としては当たり前のことだと思います。
大事なのはべつにここを「恥じたり反省したりしなくてよい」というところで、というのも、どちらかというと、日本に住んでいる人のおよそ8割は、確実にこの背景を持っているんじゃないか?と思うからです。
だって、日本人はバブル時代から
みたいな人生設計を(ここ数年前まで)「一般常識」として社会を通して頭の中にすり込まれていたわけだから、「自分が売る商品を自分でつくったことがない」なんて人ばかりで当然だと思うんですね。
…となれば、そんな人たちがたとえ「副業」としてでも、「自分でビジネスしていくこと」に挑戦するっていうのは、自分の人生において、スタートアップ企業とやろうとしていることが変わらないよねと思うわけです。(市場のことはさておき)
じゃあ、そうなると、「これが問題かもしれないから」というような動機でビジネスを立ち上げ、ビジネスを展開させていけばスムーズに進むか?きちんと結果が出せるか?続けられるか?
……というと、そうじゃないよね、というのが今日のお話です。
個人も「ビジョン」からはじめよ
私は、個人なら特にそうだと思うのですが、「イシュー(問題)」じゃなくて、「ビジョン(未来)」から考えて取り組んだ方が、確実にいいビジネスがつくれると信じて疑っていません。
「情報発信で稼ぐやり方を教える人」の多くは、「『その人自身が抱える課題』はなにか考えろ」だの、「『あなたのお客さんが抱える課題・問題』を解決する方法を考えろ」みたいなことしか教えてくれていない印象なのですが、
これって注目しているところは全部「イシュー」で、確かにそこに注目して商品を作ってマーケティングすれば売れることは売れるのですが、
「これから新しいことに挑戦します」というスタートアップの段階でそんなことを言われても、
「これから目の前に立ちはだかるものすべてが『問題』」
でしかないので、「え?どれが解決すべき問題なの?」みたいなことになりかねませんし、ビジョンがなければ目標も目的も何も定められません。
だから初心者の状態で立ち止まってしまう人・挫折してしまう人が多いんだろうなと思うし、最初の段階で、「ビジョン」ではなく「イシュー」を考えさせられるから、みんなコンテンツをいくら買っても成功できないと嘆くのだろうと思います。
「ビジョン」とは
といったところで、「ビジョンてなんぞ?」という話なのですが…
言葉の定義としては私はビジョン=未来として使っていますが、その意味としては、
「自分がどんな世界(未来)を生きていたいか?」
と考えるとわかりやすいかもしれません。
これは、あなたが「どんな世の中にしたのいか」「どんな世界をつくりたいのか」とも言えるでしょう。
ようは、「で、アンタはどうしたいの?」ということです。
こういうことを言うと、「『どんな世界をつくりたいか』なんて、そんな高尚な…」とか言う人もいると思います。
じゃあ問いたいのですが…
人間、理想(希望)を持たずして、どうやって走れというのでしょうか。
人間、どんな人も、理想や希望を抱いているほうが、活き活きとして楽しそうじゃないですか。
なら、理想や希望を光としてたとえるならば、「闇(絶望やつらいこと)に向かって走りたい!」なんて自ら言うような人は、まあいないと思うんですね。モノ好きでないかぎり。
いたとしたら超絶ドMだと思います。
希望って、あなたが思っている以上にエネルギー(原動力)に変わるものです。
そして人間ってほんとうに単純なので、希望がエネルギーに変わった瞬間、
みたいな感じに脳ミソが切り替わって、無意識にでもガンガン行動できるようになるわけです。
あなたも一度は心当たりないでしょうか?
遠足の前日に眠れなかったのは
じゃないですか?
「楽しみだった」を具体的に言うとこうなると思うのですが、これって感情でいえば「ワクワク」だし、ワクワクって、「希望」だし「エネルギー」だし、「光」だと思うんです。
ビジョンのみなもと
で、私はこれまで「ビジネスに挑戦している方たち」をたくさん見てきましたが、
大人になってもキラキラして、周りを気にせず自分を信じて走り続けることができている人って、この「希望」とか「楽しみ」とか「ワクワク」を捨てていない人しかいません。
これには年齢なんて関係なくて、未来に希望を抱いていたり、いまやっていることを楽しんでいたり、これから起こることにワクワクしていたりする人は、みんなキラキラして、前向きなエネルギーに満ちあふれています。
他人の声が聞こえないくらいに、自分を信じて突っ走っている人ばかりなのです。
言ってしまえば、この「希望」とか「楽しみ」とか「ワクワク」が「ビジョンのみなもと」であり、ビジョンを持っている人の行動力の要因(エネルギー)なんですが、
逆に希望も楽しみもワクワクもなく、これといった「ビジョン」がないと、人はとたんにエネルギーを失ってしまいます。
「明日の遠足が楽しみじゃない」なら、「夜中までテンション上がって寝られない」なんてことにはならないでしょう。
こういった思考は「ワクワク」という感情で、すべて前向きなエネルギー(原動力)に変わるわけです。
仕事に追われる日本人ならほとんどの人が経験したことがあるでしょう。
このときの感情はどうでしょうか?
こういったネガティブな感情ですよね。
さて、このときのエネルギーはというと…
でしかありません。自ら起きるエネルギーなわけがないんです。
しかも「仕方なく取り組む仕事に対してビジョンはあるか?」と問われたら、「ない」と思います。
「目の前のことをこなすのに必死」だったり、「なんとかして乗り切る」くらいには無気力だから。
個人でのビジネスも同じです。
興味のないもの、自分の不得手なもの、理解しきれていないものを「これなら稼げるから、とにかくやれ」と言われても、
その先に自分が思い描く未来があるのか確証なんてないからワクワクしないし、
そもそも苦手なことならそれに向き合うだけで「苦しい」し、
「腹落ちしていないのにがむしゃらにやる」なんてのも、自分がどこへ向かっているのかわからなくて不安にもなります。
こういった環境は「無気力」な状態をつくってしまう。エネルギーを絞り出すしかない。それでは本来の自分が最大限に発揮できるはずのエネルギーが出しきれなくて当然でしょう。
ワクワクしながら取り組み続けられるように、常にエネルギーを確保しておくためにも、「初めてビジネスをするよ」という個人は特に、ビジョンから向き合っていかなければいけないと思うのです。
時にはやりたくないことにも立ち向かわないといけないことも出てくるかもしれませんが、自分が設定している「ビジョン」が明確で、そこにワクワクしかないのであれば、たとえ嫌なことであれ、その壁を壊して前に進んでいくことはできるはずです。
とにかく、今あなたがつまずいているのだとしたら、「なんだかやりがいを感じない」と思い悩んでいるのだとしたら、「ビジョン」が明確ではないのかもしれません。
あなたがこの先、どんな人たちとどんな世界を生きていたいのか?を考えてみると、そのためにはまず何をすればいいか、今やっていることは必要なのか、など、「ビジョンにたどり着くためにやらなければいけないこと」が見えてくるようになるはずです。
個人でビジネスをしていくなら、まずは自分と向き合って、「ビジョン」を考えて、そこからスタートしてみてもいいかもしれません。
ではまた!
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