大不況に入る前にビジネスリーダーが準備しておくこと
そろそろ米国は不況期に本格的に突入し、しかもそれが長引きそうだという話が広がってきました。
米国の状態は即時世界に波及するため、決して他人事ではいられません。そこで、いつも思い出すことがリーマンショックなどの経済危機の時はどうだったのか?と危機の歴史を振り返ります。
実は、リーマンショック期の2008年頃から約15年経った今、花開いている人や企業は皆、不況のどん底に何かのチャレンジをしているんですよね。
そして今では稼ぎまくっている(という言葉にゲスさを感じて嫌いな方は、”成長しまくっている”という言葉で解釈してください)
ここで一つの思考の整理を試みてみましょうか。
今、花が開いている人や企業は不況期にどうしていたのでしょうか?
思考を整理するまでもなく答えは簡単ですね。
すべてはこの事実に突き当たります。
ちなみに、「好況よし、不況さらによし」というフレーズは僕も大好きな経営者の一人、松下幸之助さん(現パナソニック創業者)の言葉です。
簡単に言えば、好況期と異なり、不況期ならではの思考が働き、逆に千載一遇のチャンスにも見えるという意味です。
そして、リーマンショックの時にしっかりと未来の可能性に身を投じ、種まき活動を始めた人(主に起業家)を調べてみました。
すると、著名な事例だけでも以下のサイトにうまく整理されていますので、ご参考までに。
今ではある分野で有力なプレイヤーになっていますよね。
すべて起業のタイミングはリーマンショック前後で、経済危機を乗り越えながら逆に急成長していった企業たちです。
つまり、何が言いたいかというと、物事は解釈のしようでいくらでも危機にもなり、チャンスにもなるというわけです。
結局は、自分の精神世界の映像がそのまま具現化するので、視点を切り替えいかに自分のチャンスへと引き寄せていくのか。
ある種のリフレーミング力(ある物事を別の枠組みでとらえなおす思考法)が問われるというわけです。
リフレーミングのパワーは最強ですよ。何しろ、僕はリフレーミング力によって苦手だったブロッコリーが食べられるようになりましたからね(笑)
著名なリフレーミング例で言うなら、コップに半分水が入っている状態を見て「あと半分しか残っていない」と見るか「まだ半分も残っている」と見るかの解釈の違いです。
僕たちは、危機に直面すると、つい悲観的なイメージに精神世界が振り回されてしまいます。
ですが、過去の危機の時に勇気をもって一歩踏み出した事例を丹念に追っていくこと、その時にチャレンジした人や企業がどういう精神世界で駆け上がっていったのかそのスタンスを知ること。
たった、これだけでも悲観的なイメージに振り回されそうな状況を断ち切り、リフレーミングがたやすくなるのではないかと考えています。
危機が起きると、人は頭の中が混乱し始めます。「どうしよう・・・ヤバいなぁ・・・あ~でもない、こ~でもない」と。
しかし、そんな時こそ、冷静に危機を突破した人や企業の事例を紐解き、頭の中を整えていく必要がでてきます。
状況が悪化すると、もはや打ち手さえなくなったのではないか?と思えてくるものですが、「Break the bias」(バイアスを壊し物事を捉えなおす)の心意気で果敢に今後起きるであろう大不況に挑んでいくのが良いと自分の中で整理をつけました。
大不況にリアルに直面する前に、自分の頭の使い方と心の持ちようを整理しておくことは、危機にも動じない状態を作るうえでマスト行動ではないでしょうか?特に多くの影響力を発揮しているビジネスリーダーはね。
空虚なモチベーションを上げること以上に、歴史を知り、過去の危機におけるポジティブな事例を集める方がよほど効果的だと思います。
ひと手間かけて調べられるものは調べてみましょうね。たったそれだけで危機を回避できるのであれば、そんな労力は安いものです。
以上、ビジネスリーダーに捧げる、大不況に入る前の個人的な思考の整理法でした。
おしまい。
さて、今回の内容は
いかがだったでしょうか?
少しでもお役に立てば幸いです。
それでは、また会いましょう!
著者・思考の整理家® 鈴木 進介
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