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羊を飼って、ご近所で採集した植物から糸をつくって、織ったり編んだり染めたりしています。…

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羊を飼って、ご近所で採集した植物から糸をつくって、織ったり編んだり染めたりしています。 そんな手の仕事、自分自身とのそして地球とのつながりを再確認するような、安心の土台みたいだなって思っています。 その中で感じたこと、書いていきます。Instagramアカウント:大地の布すずのね

記事一覧

境界を溶かした先に

羊の放牧地の手入れ 週末、散歩ついでに羊たちの放牧地に立ち寄ったら、冬の初めに刈った草が、そのままになっている。そうだった!そして春の草がちょこちょこと顔をだし…

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4か月前
7

「窓」の話

溝のこと 年が明けてから、少しずつ暖かい日に、羊の囲い周りのメンテナンスをしていました。 一昨年、大地の再生の方法で作ってもらった溝は、入れてた枝も、だいぶ土に…

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4か月前
6

ものの溢れる世界で、ものをつくる

少し前のことになるけれど、うちで飼育してる羊のひとりが、足の様子がおかしくて、獣医さんに見てもらった。 関節は大丈夫そうということで、なんだか今年は変わった伸び…

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1年前
19

中心の光を現す 折り重なった今を愛でる

飼っている羊の毛を刈るところから、毛を洗って紡いで、原始機でマフラーに織る、という会をしています。 今年度は、1月にみんなのマフラーが完成して、その時に感じたこ…

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1年前
13

羊と暮らすことから始める、暮らしに必要なものをつくるということ

織物を始め、糸を紡ぐことも覚え、そしていつしか羊も飼うようになりました。 羊はやっぱりなんとなくは飼えなくて、あれこれ迷ったり調べたり、いろんな人に掛け合ったり…

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1年前
18

私のこと②…はあなたのこと。耳をすまして道を選ぶ

どうして糸を紡いで、布を織るようになったのかということ、少し書いてみようと思います。 なぜそんなことを書くのかというと、①で書いたけれど、その話を聞いてくれた方…

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1年前
21

紡ぐこと。 自分の奥にそっとあるものをつかまえにいく

20年と少し、木綿や羊毛を紡いできました。 それはただただ楽しかったからみたいにも思えるし、まだまだわーかった!って思えない奥深さがあるからでもあり。 でもそれだけ…

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1年前
27

はじめましてと、私のこと①

NOTEをはじめます。 そうしようと思ったひとつは、私のしている地球からの頂きものから、暮らしに必要なものを、自分の手を使ってつくるという時間が大好きで、そのことを…

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1年前
25
境界を溶かした先に

境界を溶かした先に

羊の放牧地の手入れ

週末、散歩ついでに羊たちの放牧地に立ち寄ったら、冬の初めに刈った草が、そのままになっている。そうだった!そして春の草がちょこちょこと顔をだしてきていることに気づいて、急遽作業開始。

このままでも、冬の草は土に還るんだろうけど、春の草にどんどん伸びてほしいから、少し手をかける。草刈機だと、どうしても固まってしまうから、ちらしたり、柵の外に出したり。

固まって山になったまま放

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「窓」の話

「窓」の話

溝のこと

年が明けてから、少しずつ暖かい日に、羊の囲い周りのメンテナンスをしていました。

一昨年、大地の再生の方法で作ってもらった溝は、入れてた枝も、だいぶ土に近くなってたり、まわりが崩れたり詰まったり。

枝を全部出して、溝を堀り直す。水が流れるように、傾斜を整える…
疲れて嫌にならないように、ちょびっとずつ。

溝を掘ってる途中で雪や雨が降ってきたりして、土が露出したまま、乾くのを待ったり

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ものの溢れる世界で、ものをつくる

ものの溢れる世界で、ものをつくる

少し前のことになるけれど、うちで飼育してる羊のひとりが、足の様子がおかしくて、獣医さんに見てもらった。

関節は大丈夫そうということで、なんだか今年は変わった伸び方をしてる蹄を調整してもらった。

動物の不調は、話してくれないから、難しいなって思う。
それでよくなるのか、何が原因なのかも、はっきりはしていない。

お世話になってるのは、大型動物を往診で診てくださる獣医さんで、羊やヤギも診てくれるけ

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中心の光を現す   折り重なった今を愛でる

中心の光を現す 折り重なった今を愛でる

飼っている羊の毛を刈るところから、毛を洗って紡いで、原始機でマフラーに織る、という会をしています。

今年度は、1月にみんなのマフラーが完成して、その時に感じたこと、言葉にしたくて、その気持ちが、noteを始めようと思ったひとつの理由でもありました。

あれこれ思いがつまりすぎてて、さらっとはかけなくて、まずは

大地とつながってたところからつくり始めること

糸を紡いで、自分のうちがわ、奥の方に

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羊と暮らすことから始める、暮らしに必要なものをつくるということ

羊と暮らすことから始める、暮らしに必要なものをつくるということ

織物を始め、糸を紡ぐことも覚え、そしていつしか羊も飼うようになりました。
羊はやっぱりなんとなくは飼えなくて、あれこれ迷ったり調べたり、いろんな人に掛け合ったりもありました。それでも、いつの間にか、って言いたい気分になるくらい、とても自然な流れでそうなっていました。

今日は、羊と共に暮らすことから始まって、生活に必要なものをつくる中で感じてること、書いてみたいと思います。

羊を飼う

羊を飼う

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私のこと②…はあなたのこと。耳をすまして道を選ぶ

私のこと②…はあなたのこと。耳をすまして道を選ぶ

どうして糸を紡いで、布を織るようになったのかということ、少し書いてみようと思います。

なぜそんなことを書くのかというと、①で書いたけれど、その話を聞いてくれた方が勇気でた!って言ってくれたのがひとつの理由。

で、なんで勇気がでたのかなって思った時、やっぱり自分の深いところから来る声に、耳を澄ませて道を選んだら、みんなそうなるようになってるんだろうなって思ったから。

声は小さいしはっきりしない

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紡ぐこと。  自分の奥にそっとあるものをつかまえにいく

紡ぐこと。 自分の奥にそっとあるものをつかまえにいく

20年と少し、木綿や羊毛を紡いできました。
それはただただ楽しかったからみたいにも思えるし、まだまだわーかった!って思えない奥深さがあるからでもあり。
でもそれだけじゃない何かがある気がして、それは何なんだろうなぁって、私の場合は、ってことではあるけれど、拾い上げて言葉にしてみようと思います。

紡ぐってなんだろう?

紡ぐことと織ることを始めた頃、友人から紡ぐってどういうこと?って尋ねられました

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はじめましてと、私のこと①

はじめましてと、私のこと①

NOTEをはじめます。

そうしようと思ったひとつは、私のしている地球からの頂きものから、暮らしに必要なものを、自分の手を使ってつくるという時間が大好きで、そのことをことばにしたかったから。

そして、自分の着るものをつくっている時も、それが私しか着ないものだとしても、それは自分のためだけにしているんじゃないという感覚があって、ほんとうに私のためだけでなくすにはどうしたらいいんだろうってずっと考え

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