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さよなら愛しき私の小さなお部屋

明日で東京のこのアパートの小さな部屋ともお別れとなった。
明日の今頃は引っ越しでバタバタと動き回っているかな。

(そして明日はひとり暮らしを始めてからずっと使っていた冷蔵庫と洗濯機ともお別れ。それぞれ少し故障していて使いにくくなってきていたけど、2つとも最後までとても頑張って動いてくれた。少し寂しさと感慨深さがある…。

この大物2つがないので引越し業者に頼む程でもないかとなり、父と母がレンタカーを借りて引っ越しの手伝いをしに来てくれる。そして、都内住の姉も手伝いに来てくれる…。ありがたい。泣)

この部屋とお別れなのは、
栃木の実家に帰ることにしたからだ。

私は、保育や介護、居酒屋のバイト等、色々な仕事をちょこちょことしていた。
それも3月末で全て退職した。

保育園と介護は1年半くらい
居酒屋は6ヶ月くらい働いたかな。

ひどい職場だったからとかではない。
むしろ、保育園は本当に皆良い先生達で仲良くしてもらっていた。
私が辞めるのを皆とても寂しがってくれて送別会という名の飲み会やらプレゼントやら(全体でもくれたし個別にも…泣)くれて、本当に私も寂しい気持ち。

そして居酒屋バイトに関しては、常連だった大好きな居酒屋だっただけにまだまだ働きたかった気持ちもあった。
(30席程のお店をオーナーと私の2人で回してたから満席の時は死んでたけど。笑)
常連さんもとても良い人ばかりで仲良くしてもらったし、私が辞めるのを本当に惜しんでくれた…泣


栃木に帰るとなったのは色んな事情が重なったからなのだけど、この部屋は小さくてもとても気に入っていたし、駅近だし、駅の雰囲気も好きだったし何ならもっと住みたいくらいだった。

引っ越しが決まってから、ずっとこの部屋のことをnoteに書き記しておきたいと思っていたのだけど、前日になってしまった…(;´д`)

荷造りが余裕で終わっているとかではないけど、どうしても引っ越す前に書きたかった。笑


私は学生から東京に出てきて、学生から数えると結構引っ越しを重ねて色んな部屋に住んできた。
姉と兄のきょうだい3人で住んだこともあったし、姉とふたり暮らしをしていた時期もある。
ひとり暮らしになってからも3ヶ所くらい住む部屋を変えている。

今までの家の中で1番小さくて狭く、かつ一般的に見て条件があまり良くないのが今の部屋。
ひとつ前の部屋なんて新築でひとり暮らしするにはもったいないくらいのキッチンとお風呂、申し分ない設備がある部屋だった。

それに比べて今の部屋はユニットバスだし、キッチンは劇狭で一口IHで調理スペースなんてないし、冷蔵庫はキッチンに置けないから部屋の中にあるし、クローゼットはないし、湿気がある時期は湿度が異常に高いし、なんなら上の部屋の人の網戸の開け閉めの音はかなり響いてうるさい。笑

他の人が住んだら住心地は良くないのかも知れない。
けれど、私は今までで1番愛した部屋だったように思う。

劇狭キッチンでも工夫すれば十分料理は楽しめたし、シンクも小さいから食器はすぐに洗う習慣がついた。
ユニットバスは浴槽が小さいからお湯の量も少なくて済むし、すぐにお湯がたまるから毎日湯船に浸かるようになった。
トイレのフタの上にキャンドルや携帯を置いて、動画や音楽を楽しみながら長風呂もしたなぁ。

私は洗濯物をたたんだ後にしまうのが苦手なのだけど、手を伸ばせば衣装ケースがあるという狭さゆえの配置によりすぐにしまえるようになった。笑

色んな良い習慣がついたのはこの小さなお部屋のおかげだ。


そして、私の秘密基地のような感覚だった。
私だけの居心地の良い、一人になれるとっておきの空間。

好きなものに囲まれて好きな物を食べて、好きな音楽や好きなアーティストのライブを観て最高の幸せに浸れる空間。


小さい部屋だから、夜はベッドサイドのスタンドライトの灯りだけで十分だった。
キッチンの小さな灯りと、スタンドライトの灯りだけで過ごす夜が好きだった。

築年数は古いけど、白めの木でリフォームされた明るい床色。
電気もスポットライトみたいなのが何個かついている何かオシャレなやつ。笑
キッチンと部屋の境にあるドア枠の木目と木の色も好き。
枠以外はすりガラスになっていたからそこから漏れるキッチンの灯りが優しくて好きだった。

お風呂も壁の一面だけ木目調で、センス良くリフォームされている感が好き。

ベランダはくすんだ青っぽい色で統一されていて、その色も好き。

陽当りがいいわけではなかったけど、悪くはなかったから多肉はよく育ってくれたなぁ。


たぶん学生さん達が多く住んでいるような雰囲気で、ゴミの出し方とかだいぶひどい時があったけど、管理がちゃんと行き届いていて、清掃の人はかなり丁寧に清掃してくれている感じで気持ちよく住めた。

そしてこの前初めて清掃中の清掃員のおじさんを見かけたので「いつもきれいにして頂いてありがとうございます。もうすぐ退去なのですが、気持ちよく住むことができました。」とお礼を言うこともできた。

床は軋む場所はあったし、トイレのフタはちょっも壊れててガタガタするし、クーラーは古くて羽は1か所折れてるし、
入り口の隣の部屋だから、自動ドアの閉まる時に地味にドン!て音が響くし。笑

人によってはこんなとこ無理!となるような部屋なのかも知れない。
けれど私はこの部屋が好きだった。

私がどんどん本当の私になれるような
少しずつ自分のことが好きになれるような
そんな部屋だった。

この部屋の良いも悪いも含めて好きだった。 
これが 愛する ということなのだろうか。

愛しい感覚。



愛しき私の小さな部屋よ
2年間、本当に本当にありがとう。

2年間だけだったけど、この部屋でたくさん笑ったり泣いたり嬉し涙したり色んな事があったなぁ。


どんな時もそっと私を守ってくれた
この小さな部屋。



今日の夜はこの部屋での最後の夜。
ゆっくりお風呂入ってちょびっとお酒飲んで、好きな灯りの中で好きな音楽聴いて。
ゆっくり過ごせるようにしたいな。

お気に入りのケーキも買ってケーキと共に乾杯しちゃおうかな。笑


あぁ、この部屋のことを書けて、
自分のこの部屋に対する想いを記せて良かった。



よし!荷造りラストスパート!頑張る!笑






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