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成果が上がる勉強方法~あなたのその勉強法、間違っているかもしれません!~


1.東大生の真似をしても上手くいかない

勉強のやり方を調べるときに、東大生の意見を参考にする人がいます。
東大生といえば、勉強のプロ…のような気がしますよね。
確かに、勉強はすごくできるという事実はあるでしょう。
しかし、自分の成績がよいということと、他の人の成績を上げるということは、全くの別物です。
ここでは、東大生の真似をしても上手くいかないことを紹介していきます。

1‐1 東大生の勉強法は万人受けしない

〇 東大生の勉強法は、頭がいい人の勉強法
✖ 東大生と同じ勉強法をすれば、自分も東大に入れる

東大生と同じ勉強法をすれば、自分も成績が上がるんじゃないか…。
そんな期待を胸に、書籍を購入する人は多いようです。
しかし、実際に効果が出ている人は、どれだけいるでしょう?
おそらく、ほとんどいないと思います。
東大生と同じ勉強法をしたのに、どうして成績が上がらないのか…。
そんな疑問がありますが、その答えは簡単です。
東大生は、生まれつき頭がいい人だからです。

頭がいい人は、頭がよくない人の気持ちが理解できません。
参考書を何度も繰り返せば、そのうち頭に入る!
そんなふうに書いてある本を読んだことがありますが、参考書を何度も読んだくらいで頭に入りますか?
ちなみに、わたしは無理です。
日本史の複雑な文章は、何度読んでも覚えることができませんでした。
それがふつうなのだと思います。

しかし、東大生は、何度も読めばそのうち分かるようになる。
そう断言することが多いようです。
つまり、東大生と一般人は、頭のつくりがそもそも違うということです。
ですので、東大生がすすめる勉強法を、一般人が試しても意味がないということになります。

1‐2 東大生の勉強法は参考にならない

〇 勉強法は人それぞれ異なる
✖ 東大生の勉強法を真似すれば、自分も賢くなれる

勉強法についての本は、たくさんあります。
ノートのまとめ方、教科書の使い方、授業の聴き方など、色々な方法があります。
たとえば、「授業は要点を要約しながら聞こう!」という方法があります。
確かに、頭がいい人は、授業の内容を要約しながら聞いているようです。
しかし、一般人は話の内容を要約できないから困っているのです。

ここで、頭がいい人と一般人との間に、大きな溝が生まれます。
頭がいい人は、要約ができるのです。
でも、頭がよくない人は、要約ができないのです。

頭がいい人の書籍には、そういった高いハードルが、あたかも常識かのように書いてあるのです。
ですので、高学歴の人が書いた勉強法を読んでも、効果が薄いのです。


1‐3 東大生のノートを真似ても、成績は上がらない

〇 ノートはその人が確認しやすいレイアウトで書けばいい
✖ 東大生のノートを真似しようとする

東大生のノート術という本が流行りましたが、あの本はレイアウトがきれいに整ったものだけを掲載しています。
あたかも東大生のノートは美しい。
そんな誤解を生むような本だと思いました。

じつは、東大生のノートは汚い人の方が多いのです。
ごく稀に、きれいに整理している人もいる。
そういった方がいいでしょう。
ですので、一部の東大生がきれいに書き記したノートを真似しても、成績は上がりません。

きれいに書くことを意識しているのは、単に性格的なものでしょう。
東大生の性格を真似ても、成績は上がりませんよね。
ノートは、自分が見やすいレイアウトで書くといいでしょう。
東大生のノート術を鵜呑みにするのではなく、自分にとって都合がいいノートの取り方を探した方がいいでしょう。


1‐4 東大生の頭脳はハイスペック

〇 頭のスペックは生まれついてのもの
✖ 頭のスペックを上げることができる

残念ながら、頭のスペックを上げることはできません。
ある程度、訓練で鍛えることはできても、限界があるでしょう。
東大生の多くは、「自分は頭がよくない」と言います。
いたって普通の能力しか持ち合わせていないということです。
努力と工夫で頑張ってきたというのです。

努力と工夫をしたのは確かなことでしょう。
しかし、同じように努力や工夫をしても、成果が出ない人の方が多いのが現実です。
これは努力の差ではなく、明らかに能力の差です。

「自分の能力を上げることができる」という本があります。
「食べ物や睡眠の方法で能力が向上する」と書かれた本もあります。
どちらも書店で販売されていますが、その本を読んで能力が向上したという人はほとんどいないそうです。

現在の科学では、残念ながら頭脳のスペックを上げることはできないのです。

2.啓発本は読んでも意味がない

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