医療者の服装の再定義。この時代に望ましいドレスコードとは?
📖 文献情報 と 抄録和訳
プロフェッショナルな服装の再定義
[レビュー概要] 現在、医療従事者のイメージは、ウエストを絞ったゴージャスな隔離衣をまとい、フェイスシールドで保護し、サージカルマスクの下にN95を装着した人である。医療機関は、いかにして包括的で尊重される空間を創り出すかを考えるべきである。プロフェッショナリズムに関して、これは性別にとらわれない服装規定の枠を超えたポリシーを作成することを意味する。これまでは曖昧な理想(例:「控えめ」、「保守的」、「尊敬に値する」)に頼ってきたが、安全性や機能性に関連する適切または不適切な服装に焦点を当てるべきである。
🌱 So What?:何が面白いと感じたか?
この数年で、服装規程が変わった、という病院も多いのではなかろうか。
もちろん、ぼくの勤務する病院も例外ではなかった。
大きいところとしては、①通勤/退勤時のマスク装着必須、②時計や指輪など装飾品の装着不可。
理由は、『衛生的/無菌状態への配慮』である。
服装は、その時代を色濃く反映する。
江戸時代の服装は、自由に選択できなかった、厳格な身分制度のためだ。
明治時代、欧米の文化がどっと流入したとき、和服は洋服に変わっていた。
そしていま、医療者の服装に求められる要件が、いくつか増えてきたように思う。
大きいところとしては、感染対策需要の増大と、性/文化的多様性の受容などだろう。
服装は、雄弁にその人が何を尊重しているか、重視ているかを語る。
金髪 & ピアスの人を見たら「はっちゃけたいんだろうな」と思うし、子どもと歩く父親がドラえもんの服を着ていたら「子どもを尊重しているんだろうな」と思う。
いま、僕たちは何を尊重し、何を重視したらいいだろう。
今日の1日だって、何を、どう着ているかがそれを物語っているのだ。
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