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理学療法における診断テストに特化した検索データベース


📖 文献情報 と 抄録和訳

DiTA:理学療法における診断テスト精度のエビデンスを検索するのに役立つ

📕Kaizik, Mark A., Mark J. Hancock, and Robert D. Herbert. "DiTA: helping you search for evidence of diagnostic test accuracy in physical therapy." Brazilian Journal of Physical Therapy (2024): 101082. https://doi.org/10.1016/j.bjpt.2024.101082
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🔑 Key points
🔹2019年に開始されたDiTAデータベースは、以下から自由にアクセスできる
🔹DiTA (https://search.dita.org.au/)は、理学療法に関連する診断テストの精度研究に索引をつける
🔹DiTAには2400以上の主要研究とシステマティックレビューがインデックスされている。
🔹このマスタークラスでは、このデータベースの最適な検索方法のヒントを提供する。

[背景・目的] 理学療法士は様々な場面で診断テストを使用する。特定の状況で適用する最良の診断テストを選択することは困難である。診断テストの選択は、少なくとも部分的には、テスト精度のエビデンスによって知らされるべきである。診断検査精度のエビデンスを見つけることは、最近まで困難であった。理学療法実践に関連する診断テストのエビデンスを包括的に索引付けし、無料でアクセスでき、使いやすいデータベースが存在することが理想である。目的:このマスタークラスでは、DiTA(Diagnostic Test Accuracy)データベース(dita.org.au)について、その開発および検索インターフェイスを含めて説明し、記録の検索および取得方法に関するアドバイスを提供する。

[論文概要] DiTAは、理学療法の実践に関連する診断テストの精度に関する2400以上の主要研究とシステマティックレビューを索引付けしている。ユーザーは、テキストフィールドやドロップダウンリストを使用してDiTAを検索し、診断テストの正確性に関するエビデンスを見つけることができる。このデータベースはインターネット上で自由にアクセスできる。開始以来、DiTAは世界中のほぼすべての国からアクセスされており、ブラジルからの検索が最も多い。

🌱 So What?:何が面白いと感じたか?

肩関節の徒手テストの診断精度について、勉強したい。

そう思ったとき、文献検索をすると思う。
僕の場合には、Google Scholarで全般的な検索をかけることが多い。
その際、Google Scholarには全分野の文献があるため、雑多な情報から求める診断精度に関する文献を見つけなければならなず、その感覚はあたかも広大な川の中で砂金を探しているかのようである。

そこで、今回のDiTAである。
この検索データベースは、理学療法における診断テスト精度のエビデンスに特化しているため、診断テストに関する文献の情報収集をしたい場合には、ほぼ狙った文献に近い情報が得られる。
助かると思ったのは、身体の部位で検索を絞れることや、原著レベルとレビューレベルで検索にふるいをかけることができる点だ。
あとは、使ってみて、通常の全般的検索との違いを体感していこうと思う。
いやはや、便利な時代になってきたものだ。

インターネットを見ている側が情報をいかに正しく取捨選択できるかによって、得られた情報の信頼性も大きく左右される
インターネットを通して賢くなるためには、その前に賢くなくてはならない

酒井邦嘉

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