スネママ、長めの呟き

ドイツに住む一児の母。在宅ワーカー(翻訳業)。趣味はピアノとジム通い。 得意技はドイツ…

スネママ、長めの呟き

ドイツに住む一児の母。在宅ワーカー(翻訳業)。趣味はピアノとジム通い。 得意技はドイツ語文法解説とソルフェージュ。 摩天楼好き。プロフィール画像は子供に描いて貰いました。 ツイッター(@Sunemama_piano)の150字に収まらないことは、こちらで呟いていきます。

最近の記事

インベントリ40でGO!

昨年の夏、南仏・コートダジュールの心臓破りの坂で旅のお供だったキャリーの車輪が潰れてしまったので、年末に帰省した折に、日本でスーツケースを新調していくかと思ったのだけれど、幾つか店を覗いてみたら、どうやらスーツケースはドイツで買った方がリーズナブルである事が分かり、気がついたら私の足はフラフラとスポーツショップの特大リュックサックコーナーに向かっていた。 私はジム通いをしていて、普段から割と荷物が多い方なので、大きいリュックも欲しいと言えば欲しかった。何なら旅行よりジムに行

    • そしてマダムになった。

      まだ日本に住んでいた頃、特に大学生の頃は、新宿、原宿、渋谷、下北沢 etc. 都内の何処を歩いていても、どんな店に入っても自分がその場所にはそぐわない気がして、居心地の悪さを感じていたし、自分の住むべき場所はここではないと思っていた。 で、あれから約二十年ちょい経って、私は人生の半分をドイツで過ごし、これからもまだしばらくはここにいるつもりだから、じきにドイツ在住歴が日本在住歴を上回る日が来るんだろうけれど、ここでは自分がこの街にそぐわないと思ったことは、不思議と一度もない

      • 無銭リスナーのホスト論。

        ここ二年くらいは、ホストのYouTube配信や動画も大分充実してきて、毎日何かしら観たいものが見つかるのですが、最推しの方は現在旅に出ていらっしゃるようで、配信もなければ、動画の更新もないので、YouTubeがおススメしてくるものを抗わずに見ている次第です。 ちなみに、私が好きなタイプの配信者は、人生経験豊かで、深い話が出来る、教養があり、夜職以外の職業経験がある、陽キャ過ぎず、アンチの攻撃も上手くいなせる、面接やインタビューでの受け答えが当意即妙、セクシーさと、ちょっとク

        • そういう形の親孝行

          母はまだ認知症等ではないけれど、とにかく出不精で、友人らしき人もいないので(友人ぽい姉妹はいる)、家事をやって暇な時間はYouTubeを観るという、刺激に乏しい生活を送っている。 半年前に私がここに来た時は、たまには出かけなよとか、一緒に何処そこに行こうよと度々提案したけれど、「私は家にいたい」とばかり言うし、どうやら本当にそれが気に入っているらしいので、今回はそういう事を言うのはやめにしている。 もっと自分の楽しみのためにお金を使って欲しいとも思うが、結局私が何を言って

        インベントリ40でGO!

          十二時間の闇を超えて

          この時期のドイツの日の短さには毎年うんざりさせられるけれども、上には上がいて、というか、北には北があって、どうやら北欧諸国は15時過ぎには暗くなってしまうらしい。 昼過ぎに離陸したヘルシンキ行きAY1434便が厚い雲を突き抜けた瞬間、二週間ぶりに日の光を浴びて多幸感に包まれたが、それも束の間、14時過ぎには急速に陽が傾いていくのが機内の窓から見て取れた。 夜が長過ぎる。 長年暮らしているドイツでもギリ耐えられるかどうかなのに、さらに日が短い国になんて、到底住めないと本能的

          十二時間の闇を超えて

          得意な分野でお役に立ちたい

          先日、凄く疲れた晩に「も〜無理!本日の営業はこれにて終了!」とノートブックパソコンを勢い良く閉じた瞬間、ボキッと嫌な音がして、PCの蝶番がイッてしまった。 私の扱いが雑だったと後悔しても時既にお寿司、片方の蝶番は弾け飛んで中のケーブルが見えている。コレはマズい。下手に動かしたら画面は真っ暗になりそうだ。 慌ててガムテを持ってきてグラグラしないように固定してみたが、ノートブックを閉じられないのは非常に困る。これでは何処にも持ち運べないし、手持ちのPCは他にない。 いよいよ

          得意な分野でお役に立ちたい

          エンターテイナーと職人

          今日、とある音楽フェスティバルで、いくつかのバンドのライブを観てふと思ったことがある:バンドマンは、エンターテイナーと職人タイプのふたつに大別されるのではないだろうか。 今日のフェスには息子がキーボードを担当している、総勢十五人ほどのビッグバンドも出演していたのだが、これがまた非常に分かりやすい例だった。 構成メンバーが全員中坊だから慣れていないだけなのかもしれないけれど、ほぼ無表情・もしくは真顔で自分のパートに専念している子と、演奏しながら、もしくは歌いながらノリノリの子

          エンターテイナーと職人

          コート・ダジュールの閑静な住宅街で、知らないおばあさんのお宅に不法侵入しかけた話

          タイトルに全てが集約されているのですが、事のあらましは以下の通りです(長文ですので、お時間に余裕があるときにコーヒーでも片手にどうぞ( ^^) _旦)。 八月某日、ストラスブールから鉄道でフランス南海岸を目指した私たち一家は、長旅に疲弊しきっていた。何故飛行機を使わなかった、と誰もがツッコミを入れる事でせう。今となっては私にも分からないが、夏休み中の空港は常にバカンス客でごった返していて、駅以上にストレスフルだし、手荷物検査も面倒だし、飛行機はCO2の排出量が…等と言い出す

          コート・ダジュールの閑静な住宅街で、知らないおばあさんのお宅に不法侵入しかけた話

          今年もドイツのアニメイベントで裏方をして来ましたよという話。

          アニメ・漫画ファンがアツい欧州の国といえば、やはりフランスが挙げられるけれども、ドイツもそう負けていないと思う。というか、そう肌身で感じられるイベントがある。毎年8月にドイツはマンハイムで開催されるアニメイベント、AnimagiCだ。 フランクフルト空港から列車で一時間弱の距離にあるマンハイムの会場、Rosengarten(薔薇の庭園!)で三日間に渡って開催されるこのイベントが、いろんな意味で凄い。 人気アニソン歌手やアニメの大物プロデューサー、声優、演奏家等のイベントや

          今年もドイツのアニメイベントで裏方をして来ましたよという話。

          ホストクラブの初回に行って来た件【大人の社会科見学】

          六月某日、ホストクラブの初回に行く。 前にも書いた通り、私はこういった事に関しては吝嗇なので、一晩でホストクラブに数万円をつぎ込むのはさすがに少し気が引ける。 十万円あったら、都内の高層階の良いホテルにルームサービス&朝食つきで泊まれるだろうし、長距離フライトのエコノミーの席をグレードアップさせる事も出来る訳で。 それでも、普段インスタやYouTube等で観ているホストクラブがどんな所なのか一度自分の目で見てみたくはあるので、まずは初回料金で入ってみる事にした。私の実家は歌

          ホストクラブの初回に行って来た件【大人の社会科見学】

          恩師を訪ねる

          今回の帰省で、妹の親友がとても私に良くして下さり、ランチに行ったりオススメの場所を教えてくれたり(はたまた、車を出してくれたり!)してくれたのですが、はま寿司で昔話に花を咲かせている内に、私が通っていたピアノ教室の話になり、彼女のお嬢さんもそこでピアノを習っていたので、私が先生と連絡を取りたいのだけれど、どうしたら良いだろうと相談したところ、いきなり先生のご自宅をピンポンするは無礼なので、まずはご挨拶のハガキを投函する事にした。 自分の記憶が正しければ、私はそのピアノの先生

          母は自分を知るための鏡である

          親元を離れてかれこれ二十年以上が経過しているものの、帰省して二週間近く実家の母の元で過ごしていると、当然、母の最近の生態が明らかになって来る訳で、良い面も、悪い面も見えて来る。 昨年のコロナ禍の終わり頃、三年ぶりに帰国した時にも全く同じ感想を抱いたのだけれど、今回母ウォッチングをしていて改めて気づいたこと、それは母と私の性格が極めて似ていることである(ついでに顔も!自分の30年後はあんな感じか〜!うわあああ…( ;´Д`)。 私には四歳下の妹がいるけれど、彼女は全方位に気

          母は自分を知るための鏡である

          私の音楽的ソウルメイトはどこにいる?

          先週末、はま寿司で女子会をしていて「長続きする結婚相手の条件は」という話題になったとき、あーだこーだと意見を交わした後、「好きなモノより嫌いなモノが一致する相手の方が、関係は長続きする」という意見に、最終的に全員が落ち着いた。 苦手な人間のタイプ、政治的信条、ライフスタイル、食べ物の好み、嗜好品etc…好きなものと嫌いなものをヒアリングしていったらキリがないが、そんな中、優先順位が低いようで意外と高いものがある。それは、音楽の趣味であると私は思う。 共同生活を始めたら、パー

          私の音楽的ソウルメイトはどこにいる?

          軒先の小さな住人が私に教えてくれること。

          ウチの実家の軒先にはもう何年も前からツバメの巣があり、毎年春に新しい住人がやってきてはパートナーを探し、子供を産んで巣立っていくそうです。「そうです」と伝聞表現を用いているのは、母から聞いた話だからで、私は帰省しても実家にいるのは三週間くらいだし、季節もバラバラなので、ツバメが入居してから巣立っていくまでの過程をこの目で追ったことはまだありません。 隠居生活を送っている母にとって、ツバメの一家は一種のエンタメというかドキュメンタリーというか、あまり世話をしなくていいペットみ

          軒先の小さな住人が私に教えてくれること。

          ピアノコンクールの待ち時間には、子供にルービックキューブを持たせよう

          先々週末は、息子のピアノコンクールだったので、忘れない内に今回の顛末を文章に残しておきます。 青少年が参加する日本のピアノコンクールといえば、有名なのはやっぱりピテ○ナですかね。 ドイツでも調べれば色々あるんでしょうが、ピアノに限らない青少年のための音楽コンクールと言えば、やはりJugend musiziertでしょうか。参加年齢は、募集要項によれば7歳から21歳まで可能、12歳以上の年齢クラスには州・全国大会もあります。 ウチは元からピアノガチ勢ではないので、州大会に進

          ピアノコンクールの待ち時間には、子供にルービックキューブを持たせよう

          2023年、一人であつ森にハマる

          私は昔から流行に乗れた試しがなく、コロナ禍で外出がままならなかった2020年春に世界中の人達が遊んでいた「あつまれどうぶつの森」を始めたのは、2022年も終わりに差し掛かろうとしていた頃だった。それも、自発的にではなく、旦那が図書館で借りて来たのがきっかけ。夜寝る前に魚を釣ったり、翌朝仕事を始める前にたぬき商店で家具をチェックしたりしている内に、あつ森は私の生活の一部となった。 世のトレンドから数年遅れで何かにハマり始めるというのは私お決まりのパターンで、一時期狂ったように

          2023年、一人であつ森にハマる