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インベントリ40でGO!

昨年の夏、南仏・コートダジュールの心臓破りの坂で旅のお供だったキャリーの車輪が潰れてしまったので、年末に帰省した折に、日本でスーツケースを新調していくかと思ったのだけれど、幾つか店を覗いてみたら、どうやらスーツケースはドイツで買った方がリーズナブルである事が分かり、気がついたら私の足はフラフラとスポーツショップの特大リュックサックコーナーに向かっていた。

私はジム通いをしていて、普段から割と荷物が多い方なので、大きいリュックも欲しいと言えば欲しかった。何なら旅行よりジムに行く頻度の方が遥かに高いのだから、気に入ったスーツケースがないのなら、同じ値段で良いリュックサックを買った方がお得とも言える。
ジム帰りにスーパーで夕餉のお買い物をして帰ることもしばしばあり(何だか所帯じみてますね、スミマセン)、かといってリュックの外にエコバッグを提げて歩くのも好きでないので、どうせ買うなら大容量のリュックが欲しい。背が低い所為で、色々持つと荷物の木みたいになるので、なるべくコンパクトに、ひとつにまとめたいし、外はスマートに移動したい。

以前、夫が「This War of Mine」とかいうゲームをプレイしていて、私は横で見ていただけなのだけれど、そのゲームではプレイヤーが拠点外に出た時に「いくつアイテムを運べるか」が戦況を大きく左右していた。で、一度に運べるアイテムの容量を「インベントリ」とか呼んでいた気がするのだけれど、私もこの「インベントリ」を大きく上げたい。

で、悩んだ末に購入したのが、OAKLEYの40リットルボックス型のバックパックだった。結果から言うと、も~、本っっっ当に良い買い物をした。出し入れし易いし、ポケットも沢山あるし、何でも入るから荷物で手が塞がることもない。一応メンズ向けなので、私が背負うには大きいっちゃ大きいのだけれど、重いと感じたことはあまりない。形が箱型なので、遠征中の野球部とか、デスストのサム感があるが、むしろデスストのサムっぽい装備で街中を歩くのってカッコよくないですか?何なら特性ポッドに胎児も入れて運ぼうかしら…。

20年くらい前、まだエビちゃんOLみたいなファッションが流行っていた頃は、何処かのアパレルショップの紙袋を提げた女性が沢山いたし、私が大学生の頃は、ティファニーの紙袋をボロボロになるまで通学バッグ(サブ)として使っている女学生をよく見かけたけれど、時代はSDGs、ショップ袋は貰わずに、ここぞとばかりに大きなリュックサックを背負って街を歩くのが今風なのです。ウーバーやWoltの配達員のお陰で、ボックス型の特大リュックサックは今や見慣れたものになっているし。

もうかなり前の話になるけれども、友人Aが日本に帰省して、再び欧州に帰ろうという時に、トランジット先(ロンドンだったか、フランクフルトだったか、パリだったかは忘れました)の空港で細くてメチャクチャ垢抜けたショートカットの日本人女性を見かけたそうで、よーく見たら宇多〇ヒカルさんぽい、というかおそらくご本人だったようです。で、その宇〇田さんぽい女性は、大きなリュックサックを背負っていて凄くカッコ良かった、というのが友人の感想でした。時期からすると、宇多〇さんが音楽活動を休止して、「人間活動」をするためにロンドンに移住された頃でしょうか。カッコいいリュック姿の女性というと、自分が見たわけでもないのに、そのエピソードを思い出します。

両手が空いて、四次元ポケット並みに何でも入るリュックを背負って世界中どこでも好きな場所に行けたら、こんなに自由なことはない。そういう訳で、今年の私はインベントリ40でいきたいと思います。




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