MVPとMBIの違いとは?
今回は、MVPとMBIの違いについて記事にします。
MVPは近頃よく聞く言葉ですね。MBIという言葉はどうでしょうか。
私はこの前初めて聞いて調べてみました。
せっかくなので記事にしたいと思います。
MVPとは
MVPは、Minimum Viable Product の略です。
新しい市場での検証を目的とした顧客に価値を提供できる最小限のプロダクトのことを指します。
最小限の製品をリリースし、フィードバックをもらうことで価値の実現可能性を確認します。
スクラムなんかでは、よく聞く言葉ですね。
MBIとは
MBIは、Minimum Business Increments の略です。
既存のプロダクトに対する最小の拡張機能です。既存製品のため、既存顧客を中心とした市場への展開になります。
新たな付加価値を顧客に提供できているか、構築されているかをフィードバックし、有用性を検証できます。
MVPとMBIの違い
どちらも顧客中心に最小限の製品をリリースすることを目的としていますが、以下のような違いがあります。
MVPは、新製品が実行可能かどうか、そしてそれがどうあるべきかを発見することを目的としています(発見のための投資)。
MBIは、既存のプロダクトで実現する価値の最小インクリメントになります。既存市場を中心として展開し、投資収益率を上げることを目的とします(収益のための投資)。
極端な捉え方をすると、MVPは未開拓の市場、MBIは開拓済みの市場(新しい製品/サービスの価値が合理的に分かっている)という感じかと。
PMIのサイトにこのような記載がありました。参考になるかもしれません。
投資理由
MVP:新製品が実行可能かどうかを発見します。
MBI:既存の製品を強化することで投資収益率を上げます。
顧客市場
MVP:アーリーアダプター向けの新製品の作成
MBI:新しい市場セグメントへの拡張または既存の市場セグメントへの提供の強化
マーケティング
MVP:見込み顧客とのやり取りに焦点を当てる
MBI:既存のチャネルを通じて既存のマーケティング組織とマーケティングする
作成する必要のあるチーム
MVP:MVPだけを構築することに焦点を当てた小さなチームから始めます
MBI:製品の調整がすでに存在しない限り、複数のチームが一緒に調整する必要がある可能性があります
実装方法
MVP:小さな機能から始めて、拡張します。
MBI:MBIのスコープのみを実装する機能に分解します
既存の製品への影響
MVP:これは新しいため、既存の製品への直接的な影響はほとんどありません。既存のシステムと相互作用する可能性があります。
MBI:複数のシステムと相互作用する可能性があります。
リスク
* MVP:実行可能な市場がない可能性があります。これを早く発見したい。
* MBI:拡張機能は予想ほど価値がない可能性があります。他の製品に影響を与える可能性があります。
(引用:Minimum Business Increments (MBIs) )
本記事はこちらのサイトも参考にしました。
・https://netobjectivesthoughts.com/minimum-viable-products-mvps-are-very-different-from-minimum-business-increments-mbis/
・https://www.projectmanagement.com/blog-post/63802/The-Most-Compelling-Reasons-for-Using-the-Minimum-Business-Increment
MVPとMBIのまとめ
いかがでしたでしょうか。
それぞれの言葉の意味に共通する部分があるため、分かりづらさを助長しているかもしれません。しかし、目的をきちんと考えるとその違いが見えてきます。
MBIはリーンの文脈で使われそうですね。
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