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【書籍紹介】 『PMBOKはじめの一歩 スッキリわかるプロジェクトマネジメントの基本』
今回は、『PMBOKはじめの一歩 スッキリわかるプロジェクトマネジメントの基本』という書籍をご紹介する記事になります。
基本情報
『PMBOKはじめの一歩 スッキリわかるプロジェクトマネジメントの基本』
著者:飯田剛弘、奥田智洋、國枝善信
発売日:2022年2月7日 初版
出版社:翔泳社
ページ数:355
書籍紹介
本書は、
「PMBOKってなんだか敷居が高くて難しい」
「勉強したところで現場では使い物にならない」
このような考えをお持ちの方々にオススメできます。
「プロジェクトマネジメントを体系的に学ぶには何が良いのか」という問いに「PMBOK」と答える人は、少なくないのではないでしょうか。なぜなら、PMBOKは世界各国の様々なプロジェクトから集めたれたノウハウをベースに体系立てられており、その有用性ゆえにデファクトスタンダードとされています。
PMBOKの最新版は、現時点で第7版になります。依然、存在感を放つ第6版については、プロジェクトの立上げから終結に至るまでのプラクティスが整然と記載されており、ページ数は約770ページに達します。専門性が高いうえにボリューム満点というダブルパンチです。この重厚感にたじろぎ、行く末を憂うところからPMBOKの道が始まるわけです。
一朝一夕には会得できないPMBOKゆえに、「敷居が高い」「難しい」と感じてしまうことは、仕方がないことだと思います。また、往々にして”経験”、”勘”、”度胸”(KKD)で語られるプロジェクトマネジメント業界です(KKDを全否定するわけではないです)。PMBOKを学んだところで無用の長物だと考える人が、少ならからず存在することは事実です。
本書は、PMBOKの構成および実用性を分かりやすく説明しています。第6版はもちろん、第7版の構成および第6版からの変化点まで敷衍して解説しています。また、思わず辟易してしまう堅苦しいPMBOK用語を咀嚼して論じています。そして、身近な活動を例にあげ、ケーススターディを通してPMBOKの実用性を示しています。
良くも悪くもPMBOKのプラクティスは、自身のプロジェクトにそのまま流用できず、微調整(テーラリング)を行う必要がありますが、プロジェクトにPMBOKを適用しながら進める感覚を本書のケーススタディを通して追体験することができます。
このようにPMBOKの全体像だけではなく、直近の変遷を理解したうえで実際の使い方をイメージすることができます。冒頭で述べた方々を含め、PMBOKをはじめて勉強する方に向けたタイトル通りの書籍だと思います。
ぜひ、一度読んでみてはいかがでしょうか。単行本もしくは電子版での購入が可能です。今後はこれまで読んできた書籍の紹介シリーズも増やしていきたいなと考えています。
P.S.
PMBOKのプラクティスは、自身のプロジェクトにそのまま流用できず、微調整する必要があると述べましたが、自身の状況に照らし合わせる必要がある点において、孫氏や孔子などの古典に通ずるものがあると最近感じました。
孫氏をそのまま読んでは時代錯誤です。孫武のノウハウを活かすには、春秋時代から”今”に合わせて調整する必要があります。
考えてみると、ノウハウ本という点において孫氏とPMBOKは共通します。そして戦は、有期性と独自性を兼ね備えます。戦をプロジェクトとみなすならば、孫子は戦版PMBOKと言えるかもしれません。そして、人生をプロジェクトとみなすならば、孔子の教えも同様に…。
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