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春風駘蕩
2024年8月1日 02:48
『五月雨を あつめて早し 最上川』 芭蕉最上川を船で下った時の臨場感あふれる有名な句です。実は芭蕉は船に乗る前、雨で大石田で逗留し地元の人と歌仙を一巻巻いている。その時の発句は『五月雨を あつめて涼し 最上川』 であるだが紀行文では『早し』に改めている実際に乗った時の体感を反映してのことであろう文章でも『水みなぎって、船あやうし』と記しているオイラは今回船には乗らな
2024年7月30日 09:38
山形県立石寺 五大堂何年ぶりだろう? また訪れることが出来た。うれしい。深々とそそり立つ杉木立の中、千段を超える石段を息を切らしながら黙々と登る木立の中は直射日光を遮ってはいるものの外の気温は30度を優に超えているさすがに一気に五大堂までは登れず一休みすると全身から汗が一気に吹き出す顔を真っ赤にして座り込んでいる人も何人か見かける正直キツイ、年齢を観じるが、だからこ
2024年7月31日 07:55
僕の細道(本編)15 病葉流れて今日の寝ぐらはここ(写真)遠くにはいよいよ明日から目指す『細道』ヤマ場の出羽三山を望み眼下には将棋の駒で有名な天童の町が遠く一望できる冬はスキー場、夏はキャンプ場にしているようです。一応昼間に電話を入れて予約しておいたのですが午後6時には管理人は誰もいません。しかも、客も一人もいません。またオイラはひとりです。結構立派な施設が作っ
2024年7月29日 09:01
東北の緑は深く広いむせ返るような緑の中を車の窓を開け駆け抜けて行く行けども行けども緑の世界が延々と続く平野では一面田んぼの淡い苗の緑の中を山に入れば眼前に立ちはだかる濃い緑の中に溶け込むように目に入る緑は何か生命力を与えてくれるような気がする私の頭と身体の中では間違いなく化学反応が起きている夏前になるとになると緑に飢える空腹感でソワソワするのは私のだけなのだろうか?
2024年7月28日 07:08
"This summer glass 'Tis all that left Of ancient warriors 'dreams" Inazo Nitobeあの「武士道」の著者、新渡戸稲造氏が翻訳し世界に紹介した文章。丸いメガネをかけた五千円札のおっちゃんです。今回、オイラが一番来たかった場所源義経終焉の地、奥州平泉高館跡。奥州藤原氏三代、清衡、基衡、秀衡兄源頼朝に疎まれ
2024年7月27日 08:27
「西行 戻しの松」なる名所は松島の海が展望出来る高台がある。芭蕉は当然、大先輩の西行をリスペクトしておりその足跡をなぞっている。西行も松島を訪ねているのでここも来たらしい「戻しの松」の言い伝えはイマイチ理解出来ないので割愛。松島の海が一望できるその見晴らしのよい場所で若いお兄ちゃんが一生懸命、海をバックに写真を撮っている。あんまり一生懸命だから「撮ってやろうか?」って声かけ
2024年7月26日 07:51
『松島や ああ松島や 松島や』あまりの美しさに言葉を失った芭蕉が残した句との話は聞いたことはあるがウソであることはご存知の通りだいたいオイラと同じで、季語ないし!このような伝説が残った一つの要因には古来より陸奥の最高の歌枕、松島での句を芭蕉が『奥の細道』に載せていないことにある。芭蕉は出発前に友人に宛てた手紙で今回の旅の最大の目的の一つは陸奥の歌枕を特に松島を訪れることだと
2024年7月23日 09:10
白河の関にやっとたどり着きました。日記は結構な枚数ですが、実はたったの二日しか経っていない。ここまでは芭蕉一行にとっては禊(みそぎ)旅、ある意味、肩慣らしでここからが本番でしょう。古来より「白河の関」は有名な歌枕多くの歌が残されている『都おば 霞とともに 立ちしかど 秋風ぞ吹く 白河の関』 能因法師他、平兼盛、源頼政、藤原季道、etcちなみに能因法師はこの地を訪れてい