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感性の磨き方 ・ 五感を意識する

感性とは

「感性とは何?」と聞かれた時、あなたははっきりと答えられますか?

「あの人は感性が豊か」「彼女は感性が鋭い」「人それぞれ違う感性を持っている」など普段の会話で何気なく使われている言葉なのに、いざ「感性とは?」と聞かれると、サラッと答えられる人は そう多くないかも知れません。

感性とは、一言でいうと「物事を感じ取る力、そして感じ取ったものを発する力」だと思います。

ではその物事(情報)はどのようにして私達は感受しているのでしょう。

それは 言うまでもなく 五感を通してです。
人はあらゆるものの情報を五感を通して得ており、それに対してどのように感じ取ったか、どう反応したか、それが感性ということになります。

ですから視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の質を上げることで、感性も向上していくはずです。

つまり感性を磨くことは五感を磨くことに他なりません。

五感を磨くと言っても難しいことではありません。自分の耳や鼻、肌などに意識を集中させる、ただそれだけです。

普段は無意識に働いている五感を敢えて意識することで、物から感じ取る量は何倍にも膨れ上がることでしょう。

五感を意識して物に接するのと、意識しないで接するのとでは、天と地ほどの差があります。

私たちが折角授かった能力はフルに活用するべきです。
一時一時を大切に生きているとう実感が湧いてきて、きっと心が豊かになって行くことでしょう。

感性が豊かな人は

感性が豊かな人は観察力があったり、季節の移り変わりに敏感であったり、発想力が豊かだったり、音楽を聴いて情景が頭に思い浮かんだり、日常の些細なことに喜びを見出したり、あるいは人の考えていることを素早く察したりします。

逆に感性が足りない人は、芸術作品を見ても何も感動しなかったり、自分の目に見えるものだけを追い求めたり、人の気持ちが読み取れなかったりします。
どちらが良いかは言うまでもありませんね。

五感と感性とのつながり

五感をフルに活用すると様々な情報を得ることが出来る、これはよく理解できるが、これが感性とどう結びついていくのかよく分からない。
そう思われた読者は多いと思います。

ここで五感と感性のつながり・関係性について簡単にお話ししたいと思います。

五感を通して得られた情報は脳へ送られ脳内で認識や情報処理が行われます。その後、脳は様々な情報や経験を統合し、無意識のレベルで撹拌(混合)や熟成を行います。この撹拌や熟成の過程では、個人の経験や学習、知識の蓄積が反映され、その人特有の個性や視点に基づいて情報が生成されて行きます。

そして生成されたもの一部が感性であると僕は考えています。

感性は第六感も関与している?

ここで登場させたい言葉があります。それは「第六感」です。
第六感とは、通常の五感では捉えられない直感や感覚のことです。
無意識の知識や洞察力によって、人が意識的には理解できない情報や予感を得る能力を指します。

例えば、直感的に何かが起こると感じたり、人の感情や状況を読み取ることがあります。

つまり第六感は、常識や論理には縛られず、直感的な判断やインスピレーションを得ることができる特殊な感覚です。

五感が外界の物理的な刺激に対応するのに対して、第六感は非物理的な次元やエネルギーに関連する感覚を指すとされています。

「非物理的な次元て一体何?」という声が聞こえて来そうです。

五感が目や耳・鼻などの実際に存在する物であるのに対して、第六感は物ではなく概念(考え方)とうことでしょう。

素人考えですが、僕はこう思います。
第六感は五感と感性をつなぐ役目を果たすもの
と考えています。

もしそうでなければ五感と感性は結びつかないのです。

第六感については、その道の有識者によって様まざまな見解があるそうですが、素人の僕が差し出がましいこと言ってしまうことを許してください。


第六感は誰も持っている

先に言いましたが、第六感が鋭い人は物事を直感的に捉えることが多いと言われます。いわゆる「勘が鋭い」「感受性が強い」人のことだと思います。

画家やデザイナー、歌手や作曲家・作詞家、霊能者や占い師、などのを職業に持つ人は第六感が優れている人が多いことは確かなようです。

しかし一般の人も感性を磨くことは可能ですし、それによって第六感も鍛えられていくとは十分考えられます。

ではここで脳をリラックスさせるために、風景(他)をご覧ください。

五感を意識して風景を見る


五感を意識して風景を観ると、今まで気がつかなかったを発見できたり、感動を味わったりすることができます。

微かな風に ささやかな幸福を感じる

「横浜・港の見える丘公園」

初夏の日差しで熱った背中に 時より微風が当たると、とても心地良いものです。薔薇の香りに包まれながら、ゆっくりと歩いていると、遠くで汽笛が聞こえて来ました。 

川のせせらぎに安らぎを覚える

京都・鴨川

川のせせらぎに身を寄せていると、風がそっと吹き始め、ほのかな水の匂いがして来ます。視覚だけではない、全ての五感が刺激されている様な感覚を覚えます。

つくばいに一雫の水が ・ ・

京都・大徳寺 高桐院

一滴の雫が蹲(つくばい)にポツリと落ちた瞬間、小さな音が静寂な空間へと響き渡ります。波紋は張り詰めた空気を和らげるかの様に、豊かな表情をしていました。

濡れた路地に風情を感じる

鎌倉・小町通

霧雨が細い路地をしっとりと濡らしていました。微かな雨音以外は何も聞こえませんでしたが、路地の脇に置かれた行燈が、古都の風情を醸していました。

「目で食す」とは素敵な言葉

刺身の盛り合わせ

刺身の色艶・和風皿・冷んやりとした氷、海の香り、一皿の料理が全ての五感を刺激します。「目で食す」、この慎ましやかな言葉を産んだ文化に乾杯です。

春の花々が匂い立つ

スイトピーとデルフィニウム

繊細で美しい花弁、鮮やかな色彩とそこから放たれる芳香に、心が奪われるようです。私たちはこんな短い命から大きな元気を頂いているのです。

ほのかな朝の香り、子供の声

鎌倉・浄智寺の近く

朝ならではの空気の香りがします。小鳥のさえずりも聞こえ、とても心地よ
いです。こちらに歩いてくる子供たちの声も聞こえ、何とも平和なひと時でした。

目を閉じると、聴覚・嗅覚・触覚が研ぎ澄まされた

山梨県・西湖畔

「山梨県・西湖畔」湖の岸、とても静かです。目を閉じてここの空気を味わおうと思いました。すると微かな波の音、緑と水の香り、鳥の声、涼風など、様々なことが鋭敏に伝わって来ました。

以上、日常の何気ない風景でした。
五感をフルに発揮させて目にするすることで、考えられないほどの感動や情報を感受できりことが、お分かりいただけたと思います。

 五感は私たち人間誰しもが授かっている能力であり、それを活用してこそ初めて豊かな感性がスタートする言えるでしょう。

五感を鍛える

五感は全ての人に本来備わっている能力です。しかし便利になった現代では五感を働かせる必要が少なくなり、多くの人はこの能力が退化している感じがます。
例えばスマホばかりに頼ってしまう現代では、「視覚」は活用されているけれでど、他の感覚はさっぱり使われない、言わば視覚優位の世界と言えます。

そんな状況を少しでも減らすために、日頃から五感を鍛えておくことが大切です。

下に 誰でも簡単に出来る鍛え方を紹介します。

さまざまな物を手で触ってみる

色々な物を意識して触ってみると、指先や手のひらの感覚が鋭敏になっていくのが分かります。

ふわふわした綿飴・ツルツルしたお皿・さらさらした砂・ザラザラした樹木の幹・チクチクした芝生、などを改めて触ってみるだけで、その物の質感を再確認することができます。さらに氷水の入ったグラス・コーヒーの入ったカップ・ほっかほかのサツマイモ、などを意識して触るようにすれば温度も感じ取れます。

何も視覚に頼らなくても、その物の存在を確認できるのですから、こんな有り難いことはありません。

物を意識して触るとことで、眠りかけていた触覚が目を覚まし、その他の感覚をも刺激することになるでしょう。

食レポをしてみる

テレビでよく見かける食レポですが、私たちも日常の食事でしてみると、味覚がより研ぎ澄まされるのではと思います。

味覚は甘い、辛い、酸っぱい、しょっぱい、にがい、などを感知する能力ですが、味覚だけでなく、 柔らかい・硬い・などは触覚、甘い香り・ツーンとくる・などは嗅覚、ガリガリ・コリコリなどは聴覚、大きい・艶がある・などは視覚、というように 食べることで五感の全てが総動員されます。

「このお米は艶があってふっくらとしていてキレイ、食べると意外と腰があるね」「このメロンは鮮やかな色で、艶もあって瑞々しい、いい匂いがする」などと家族に一言コメントすれば、そこから会話が弾み 楽しいひと時になります。

またコメントすることで五感と言葉が結びつき、脳自体が活性化するに違いありません。

戸外で 目を閉じて その場所を感じ取る

視覚に頼りがちな私達の感覚を蘇らせる おすすめの方法があります。

戸外に出て、目を閉じて、何かを感じ取ってください。
目を閉じた瞬間に、微かな風の音が聞こえ、オゾンや緑の匂いがして来るでしょう。しばらくすると遠くで虫の鳴き声が聞こえて来たりします。

そしてゆっくりと深呼吸をすれば、よりリラックスできて、五感は更に研ぎ澄まされていくことでしょう。

時計を見ないで時間を当てる

「今何時だろう」とつい時計を見てしまいます。時計があるのが当たり前で、無いととても困る、私たちはそんな生活に慣れきってしまっています。

気がついたら絶えず時間を見ていることもあるぐらいで、一体何のために
時間を確認しているのか分からなくなります。

「体内時計」と言う言葉を聞いたことがある人は多いと思います。
人間には1日周期でリズムを刻む「体内時計」が備わっており、意識しなくても日中は身体と心が活動状態に、夜間は休息状態に切り替わります。

・・少なくとも昔はそうでした。

しかし、人間と自然との距離が遠くなり、ライフスタイルが多様化され
てしまった現代では、体内時計の働きが弱まって来ていると言われます。
不眠症に悩まされる人が多いのは何よりの証拠です。

最初の話に戻りますが、時計を見ないで時間を当てることで、体内時計の能力が蘇るのではないか・・、

僕は時計を見る前に「今何時」と考えるようにしています。
時間が当たった時はけっこう嬉しいですよ。

ともあれ五感や第六感が刺激されることはあると思います。

温度計を見ないで温度を当てる

これも時間と同じで、「今気温は何度ぐらいだろう」と思ったら、ついスマホを見てしまします。
やはりスマホを見る前に温度を当ててみると良いと思います。
慣れてくると、かなりの確率で当てることができます

感じ取ったものをアウトプットする

感性を磨くための一番の近道は自分自身を表現することです。

方法は何でも構いません。
人に話したり、小説や詩を書いたり、絵を描いたり、あるいはスポーツをしたり、ダンスをしたり、と人それぞれでしょう。

最近ではブログやSNSなどを使って自己表現する人も多くなって来ています。現代では その道の専門家が情報を発信するだけでなく、学生や主婦、子供までが自由に情報を発信できる時代になりつつあります。

プロ・アマを問わず 自己の表現を楽しみながら発信して行けば、人々の感性は益々磨かれていくことでしょう。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます🎉。
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