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ニューロマン都会編*作品解説

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#カラオケ

4-2*日本の歌の原点| 4章 都会の生活で感じた現代の問題点ーなぜ現代ではスナックのカラオケでコミュニケーションができないのか|ニューロマン都会編

4-2*日本の歌の原点| 4章 都会の生活で感じた現代の問題点ーなぜ現代ではスナックのカラオケでコミュニケーションができないのか|ニューロマン都会編

そもそも「知らない人の前で歌うなんて恥ずかしいし、スナックなんて行かない。歌でコミュニケーションなんてしたくない。」という人も大勢いるだろう。

しかし、いつの時代も歌は私たちのすぐ側にある。

流しがスナックのカラオケになり、カラオケボックスになり、一人カラオケが流行して歌の個室化がより進んでも、人はどこかで歌いたいのである。

なぜだろうか。

今でこそ、歌でコミュニケーションをすることは珍し

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4-1*流行の加速と日本語の崩壊|  4章 都会の生活で感じた現代の問題点ーなぜ現代ではスナックのカラオケでコミュニケーションができないのか|ニューロマン都会編

4-1*流行の加速と日本語の崩壊|  4章 都会の生活で感じた現代の問題点ーなぜ現代ではスナックのカラオケでコミュニケーションができないのか|ニューロマン都会編

スナックでのアルバイトを通じて、見ず知らずの人と歌でコミュニケーションできる歌謡曲の素晴らしさを知った。しかし、そのコミュニケーションに参加できるのは概ね年配層に限られている。

なぜ、若者はスナックのカラオケでコミュニケーションすることができないのか。

その理由は大きく分けて二つあると考えている。

一つめは、流行の加速化により、世代を超えて共有できる歌が少なくなっていることだ。
大ヒットや大

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1-4*転職|1章 はじめに|ニューロマン都会編

1-4*転職|1章 はじめに|ニューロマン都会編

広告代理店に3年勤めた後、母校の名古屋芸術大学デザイン学部の助手に転職した。

助手の仕事は週3日でだったので、副業としてスナックでホステスのアルバイトを始めた。アルバイト先は名古屋で一番の歓楽街・錦三丁目にある老舗スナック「ゆめじ」だ。

「ゆめじ」の客層は50代~60代が多く、しばしばカラオケで昭和の名曲達が唄われていた。私はもともと昭和歌謡が好きな方ではあったが詳しくなく、現代のミュージシャ

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