スエイシユミ

美術作家。芸術にまつわる何でも屋になってきました。顕微鏡VJ、ワークショップ、企画、生…

スエイシユミ

美術作家。芸術にまつわる何でも屋になってきました。顕微鏡VJ、ワークショップ、企画、生き物ズとの愉快生活。自分がより楽しく生活するために表現活動をしています。📩 y.sueishi.860@gmail.com |作品や活動等についてはInstagramにまとめています。

マガジン

  • 夢談話

    昔、明晰夢を見るために、携帯に夢を記録していました。それを長年続けていたら、どうやら習慣になってしまったようで、高頻度で夢を鮮明に覚えています。時々、本当に冗談抜きで夢か現実かわからなくなります。 何気なく、大学院1年生の時、その夢たちを展示で初めて発表しました。そうして外に出してしまうと、夢なのか、作品によって現実になったのか、小説や噂話との違いはなんなのか、いつの間にかそこに差がなくなってしまいました。今では、夢も私の経験の一つだと思ってます。 そんなこんなで、私の見た夢たちを文章にしてまとめているのが、夢談話シリーズです。

最近の記事

人工知能と野良猫や偏見や日本語の話をした

人工知能モデルが感情や好みを持つには、複雑なアルゴリズムや技術が必要です。人工知能モデルはデータを学習することにより、タスクや質問に対して応答することができますが、感情や好みを持つにはますます複雑な技術が必要です。 例えば、人工知能モデルに感情を持たせるには、感情の認識や理解を含む言語理解モデル、生物学的な基礎から考えられる感情モデル、または特定のタスクに対してのタスク特化型のモデルなどが必要となります。 また、人工知能モデルに好みを持たせるには、多様なデータや嗜好に基づいた

    • 柔らかな部分

      内側とか本音とかを聞かれたり、人を変えようとする人に触れるたびに思うことの、個人的なメモです。適度にブラッシュアップ。伝えるつもりが浅い文章です。 本音という言葉を辞書で調べると、心からの言葉と書いてある。そんな意味が羅列されているだけあって、私たちは、心を知ることが正しいことだと考える。 しかし、心は、不変でなく、流動。 本音や本心と言われるものは、その時その時(環境、立場、年齢、背景、モチベ)によって、大きく左右される。つまり、人の本音など聞いたところで、解の一例でし

      • 銭湯はエンタメ施設だった。銭湯ライブでVJやる理由はなぜか?

        名古屋の60sサイケデリックブルースロックバンド『THE SUNDAYS』のリーダー・ヨコエさんが、「銭湯でライブをやりたい!」と言っていたのを聞いて、一緒にやりたいなぁと思った。 元々、銭湯が好きな私は、学生時代は風呂屋でバイトをしたり、近所の銭湯でおばあちゃんの、会ったこともない孫の話や厳しめの世論を聞いたりしながら、ニコニコするのが好きだ。 銭湯というところは、機能面だけで見ると、体を洗い、清潔に保つための場所。でも、それだけではないことは、この令和の時代になぜか銭

        • 社会人作家。仕事と制作は両立できるけど、別問題が出てきた説。

          いわゆる「社会人」になって、5年ぐらいが経ちました。はやいものです。しかも、ついに今年は三十路。生き方にも個性が滲み出てきて、整備された線路から大幅に脱線した私は、波が荒めな沖合いの港を素足でかけている感じです。時々打ち上げられたヒトデとか踏んでる。 「作家」としていつからがスタートか、曖昧ですが、スエイシユミと読み易いカタカナで外で展示を始めた頃から、10年ぐらいが経ちました。 たくさん思うことがあるのですが、その中でも、最近、特に疑惑を感じている説があります。 この

        人工知能と野良猫や偏見や日本語の話をした

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        • 夢談話
          3本

        記事

          「きもちわりぃなぁ」

          久しぶりに会ったアーティストの先輩とお話しをした。「最近どうですか」 「なんとなく、絵を発表しようとおもう場所が変わったかな」私も一緒だった。この辺は、もう名古屋や岐阜という地方にいる周りの作家は大体似通った話をするので、私たちの領域はこっちなんだろうな。 「あとは、整理整頓された声よりも、必死にやってる気持ちの方を伝えないといけないなって思ってる。 東京での作品オークションのときね、コンセプトを流暢に伝えていた人よりも、震えながらでも、支離滅裂でも、内側に秘めてる想いを、

          「きもちわりぃなぁ」

          夢談話 vol.3

          みじかいものから、ながいものまで。 本当に見た夢を文章に起こしています。 そんなこんなで、私の見た夢たちを文章にしてまとめているのを、夢談話シリーズと呼ぶことにしました。 20211216 デジャヴ。津波、来るのでは? 今日は文化祭。朝、ぼろぼろの体育館で集会を行う。 ちょうど集会終わりがけの12時ごろ、大雨になった。ざあざあと雨音が鳴り、雷。ところどころで雨漏りが始まる。 私の食べてたパンに雨が落ちる。「あーー」と後ろに座った友達と一緒に笑った。 12時21分。急に

          夢談話 vol.2

          みじかいものから、ながいものまで。 本当に見た夢を文章に起こしています。 そんなこんなで、私の見た夢たちを文章にしてまとめているのを、夢談話シリーズと呼ぶことにしました。 巨大化現象交差点の前に、黒くて大きいサギみたいな鳥がいた。かっこいいと思って眺めていると、反対側から大きな牛と大きな鹿みたいな動物に乗って歩く男の人がいた。 これが巷で噂の噂の巨大化か。 信号が青になる。左に曲がると、パトカーが停まっている。人だかりができていた。 人だかりの上を見上げると、大きな蛇のよ

          夢談話 vol.1

          2021年に展示した夢の話(架空のお話)です。 みじかいものから、ながいものまで。 本当に見た夢を文章に起こしています。 そんなこんなで、私の見た夢たちを文章にしてまとめているのを、夢談話シリーズと呼ぶことにしました。 ネコARるんるんで起動して猫5匹育てていたのにまさかのお試し版で、1週間後にお試し版終わって二度と会えなくなる。ガン泣き。 ヒビノーズというお笑い芸人鳥さんとビQさんという名古屋の芸人さんがいた。ビQさんはアートマニアで、昔私の作品を買っていたらしい。友

          "レンチンご飯しか食べてはいけません"という宣告に聞こえた。今だから展示を続ける意味。

          ローカル(地域)とアート(芸術)を循環させるアート企画"LIFE-SIZE"の一環で、この緊急事態宣言下の中、わたしはBarで展示をしている。 会場側からも、ギリギリまで中止するかどうか悩む旨を聞いており、世の中的にもイベントを開催するムードかと言われると、まぁそうではない。 でも、今だからこそ、ちっさくて良いから展示をやらなければいけないなぁと感じていた。 それは、人を動かすことやソーシャルディスタンス云々よりも、芸術を発表する期間に完全なる空白をもたらしたくなかったか

          "レンチンご飯しか食べてはいけません"という宣告に聞こえた。今だから展示を続ける意味。

          2021年時点の、作家活動に関する私の考え方。

          大半の人は皆そうだと思いますが、特にアーティストや作家は自分に一番興味があります。私もその一人です。ナルシストと呼ばれるようなものとは少し感覚が異なり、見た目ではなく内面の変化を追い求めています。 自分が何を見て何を感じるのか、何に反応をするのか、どんなことを成し遂げるのか、そして、それらによって何を願うのか。そんなことを作品を通して体感していきたいのです。 また、人は自分のことしか本当の意味で理解することはできないと考えています。これは悲観することではなく喜ぶべきこと。自

          2021年時点の、作家活動に関する私の考え方。

          名古屋で芸術を一般層まで届ける!アート企画、LIFE-SIZEについて。

          みなさんこんにちは、LIFE-SIZE(ライブサイズ)に興味を持っていただき、ありがとうございます。主催のスエイシと申します。 LIFE-SIZEとは、名古屋の街の様々なお店で【個展】を【色んな作家】が行うアートイベントです。 LIFE-SIZE ホームページはこちら 展示空間ではない場所で展示をすることは、新しい感覚を生み出します。美味しいご飯を食べながらガヤガヤした場で見る絵画、白い壁面に丁寧に静かに飾られた絵画、同じ作品であっても、それぞれ見方や感覚が変わるのです。

          名古屋で芸術を一般層まで届ける!アート企画、LIFE-SIZEについて。

          名古屋市にある築100年の古民家に、1年間住んでみました。

          去年の今頃、やっと引っ越しの荷解きが終わり、今の家で新しい生活を始めていました。 私の住んでいる家は、元々友人がシェアハウスとしてリノベーションした古民家で、とっても古めかしく、とっても広く、なんだかおばあちゃん家を思い出すような懐かしい造りの家です。(今はシェアハウスではありません) ここに住もうと思った理由は、私が絵を描いているからです。とにかく広くて汚しても良い家を探していました。 そんな条件を満たし、更に名古屋市内にあるという好条件な立地だったので、住むことを決め

          名古屋市にある築100年の古民家に、1年間住んでみました。

          曖昧さ不回避 そのへんのあれ

          昔から、自分は半端者だなぁ、なんてことを思っていた。 色んなものを齧って、興味が薄れた時にサラッと離れていく。好きな人間、好きな音楽、好きな本が沢山言えるのに、「じゃあその中で一番は?」って訊かれると、全然決められない。 けれども、意外とこの半端さも役に立っていることに、大人になって気がついた。 例えば、絵を描く時のやり方。描いてる絵で行き詰ったときは、深く悩むだけ無駄だとわかってるので、さっさと別の絵を横で描き始める。それもまた飽きたら、最初に描いてた絵に戻ったり、また

          曖昧さ不回避 そのへんのあれ

          わからない物事の価値を低く見積もることに対する思索

          ※この思索は、私の主張ではありません。 例えば目の前に、コピー用紙に描かれた落書きのような絵と、額に飾ってある繊細で綺麗な風景画があるとする。 その時に、何もこちらから問いかけをせず「どちらの絵の方が価値があると思うか」についての思想をコッソリ覗くと、おそらく観覧者のほとんどが後者に価値を見出す。 無意識に人は、これまでの経験を踏まえて様々な物事を判断している。考えるという負担を避けるために判断が先にくるのだ。 負担を避けるという行為は、動物の本能的な部分や、忙しない時

          わからない物事の価値を低く見積もることに対する思索

          デザインと芸術と、天使と悪魔

          先月、すみだ水族館のロゴデザインなどを手掛ける廣村正彰さんの講演を聴講しました。仕事を例に出して公演しているものの、とても心地良いお話で、廣村さんの人柄の良さと柔軟な心と気配りを感じる内容。行って良かったと率直に思いました。 その講演の途中で、デザインは天使で、芸術は悪魔だという印象を抱いたのです。 これはぜひ、短くても良いので文章にまとめたいなと、少し遅くなりましたがnoteに記載させていただきます。 デザインというものは、世の中に求められ、生まれます。グラフィック、ゲ

          デザインと芸術と、天使と悪魔

          作家による、東京アートイベント弾丸ツアー日誌。その②

          その①の続きです! 日本の美術 制作活動を続けてる方ならば、クオリアートさんの名前を聞いた事があると思いますが、メールなどで出店者を募集し、国内外の展覧会を企画している会社だそうです。 活動を積極的に行ってますよ、とアピールしている割には、どんなアーティストやギャラリーさんからも「クオリアートさんの展示を見に行くべき!」という声が聞こえないことに、個人的にめちゃくちゃ謎めいた会社だなぁと思っていたのですが、せっかく企画展示を開催しているということなのでお邪魔してみることに

          作家による、東京アートイベント弾丸ツアー日誌。その②