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小説は勉強にならない?

こんばんわ🌙
最近もやもやしたことについて話させてください。

「小説は勉強にならない」って言われたんです!!
わたしは本が好きで主に小説を読んでいて、勉強のために読んでいるわけではないんですが、勉強になるなって思うことがすごく多いです。

最近だと『後宮の烏』というシリーズものを読んでうわぁ!と刺さったのがこれ。

「おおよそ誰でも、折檻されている子供を見れば不憫に思うであろう。それはやさしさではない。あわれみだ」
「ええ、そうでしょう。ですから、娘娘はおやさしいんですよ。だって、手をつくしてらっしゃるじゃありませんか。やさしさって、思いじゃなくて行いでしょう」

後宮の烏2 p35

物語の中では、「相手の行く末を引き受ける覚悟がないなら捨て置け」と戒める人もいれば、「「無体だ」と口にしてくれる人がいるだけで、現状は変わらずとも心が救われる」と感謝する人もいて。
主人公・寿雪(じゅせつ)の、立場上の問題も相まって複雑な心境に置かれるのですが・・・

やさしさは思いではなく行い。
わたしはお節介で、困っている人が目の前にいればなんとか自分が解決してあげたくなる過干渉な女だったこともあって、戒めとして受け取った部分が大きいかもしれません。
自分の中であわれみとして留めておくべきなのか、やさしさとして行動するのか、ここの判断はやっていかないと、他人の問題を自分が背負おうとするなんて傲慢ですので。
それにあわれみを感じていることを、自身のやさしさとはき違えるのは絶対にしたくない。

と、こんな感じで学びにもなりますし、自分の漠然としていた気持ちが言語化されたり、自分の気持ちを確かめるきっかけになる。
時には逃げ場になってくれたり、背中を押されたり。
小説って人生をサポートしてくれるツールのひとつでもあるな!とわたしは思いました。

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