見出し画像

Episode 087 「音楽が我々を繋いだ」

そもそもなぜバンドを始めるに至ったかについては、少々触れたが(Episode085参照)、正直特に決定的な理由(単純に、バンドをしてみたいから、以外の)がある訳ではない。結局のところ「理屈抜きに、音楽って楽しいよね」という話である。

バンド名「Beanie Boys」。もちろん、バンド名はBeastie BoysとBeach Boysのパロディである。

あえて言うのであれば、単純に音楽が好きで、ギターが好きで、そしてこれらを他の誰かと一緒にやれば更に楽しめるのではないかと強く思ったから、である。

初めてプロの音楽のライブを見たのは、恐らく2000年または2001年だったと記憶する。アデレードの街の中心部に位置するアデレード大学にて野外ステージが設けられた。ヘッドライナーはBodyjar(ボディージャー)というバンドおよびFrenzal Rhomb(フレンザルロム)というバンドであった。両者ともオーストラリアのパンクロックバンドであった。

この時初めてモッシュピットで暴れながら音楽を楽しむ(体感する)体験した。そしてその激しさに圧倒されたのだった。そして、その音楽(Bodyjar及びFrenzal Rhombが奏でる、いわゆる、パンクロック)にも圧倒された。ギターの爆音と観客のシンガロング。本当に衝撃的にカッコ良い、とそう思った。

シンガロングといえば、PennywiseのBro Hymnである。PennywiseといえばNOFXやBad Religionと肩を並べる、アメリカはカルフォルニア出身の、生きるパンクロックレジェンドバンドである。

それからというもの、機会がある度に様々なバンドのライブを観に行っていた。オーストラリア国内のバンドであったり、国外のバンドであったり。兎に角、その爆音で爽快な音楽を聴きながらモッシュピットで暴れたり、または、じっくりとバンドの演奏を見たい時は後方からしっかりとバンドメンバーから目を離さず、耳を傾け、そのロックな音に痺れていた。

UniBarという、アデレード大学の校舎内にあるバーではThe Atarisというアメリカはインディアナ州出身のパンクロックバンドのライブを観たり、アデレードハイスクールの近くにあったマクドナルド、そう、放課後に頻繁に行っていた店舗(Episode072参照)の隣に位置するクラブで確かHQという名前だったのだが、そこではスウェーデン出身のMillencolin(ミレンコリン)という世界的に人気のあるパンクロックのライブを観た。

アデレード大学のUniBar。頻繁にプロのライブが行われた。  

他には、Seraph’s Coalというアデレード出身のバンドのライブや、One Dollar Shortというオーストラリアはニューサウスウェールズ州出身のバンドのライブなど、様々なバンドのライブを観に行ったのだった。

尚、これらライブに行くメンバーは通常決まっており、シェーン、シェーンのお兄さん、オリバー、ケース(ケースとは、たまたまだが、ネイルスワースプライマリースクール(Episode012参照)で一緒だった。その後、私は引っ越しをし、ペニントンプライマリースクールに転向したのだが、その後アデレードハイスクール(Episode022参照)で再会する事になった)といった面々で行く事が多かった。そう、音楽が我々を繋いだのである。

2023年、約20年振りにオリバーと(日本にて)再会を果たした。

当時、洋服屋さんやCDショップなどに音楽関連のローカルフリーペーパー(夕刊ほどの薄さの新聞のようなサイズ感)が2週間に一度程度の頻度で発行されていた。これらフリーペーパーがどんな名前であったかは全くもって憶えていないのだが(記憶が曖昧なのだが、その二つの内の一つは、多分、だが、dB Magazineという名前だった様な気がする。

そしてもう一つはRip It Up。これら2種類のフリーペーパーが存在したことはよく憶えている。これらフリーペーパーを洋服屋さんやCD屋さんで手にとっては、学校の帰りのバスや家のデスクにてパラパラとめくり好きなバンドの新作発表などの情報やライブの情報などを一生懸命に追いかけていた。

音楽に特化したフリーペーパーである「Rip It Up」

そう、2024年の今では、ほぼ全ての情報は手のひら(スマホ)にて収集できるのだが、20数年前は、そうではなかったのだ。

併せて、ライブ情報やツアー情報も(これらフリーペーパーには)載っていた為好きなバンドがライブをアデレードで行うと知った時には、非常にワクワクした。初めて行ったライブにて味をしめた私は、これらフリーペーパーなどから情報を入手し、CDショップなどでチケットを購入し頻繁にライブに行っていた。 そう、大好きなBig Star Records(Episode082参照)でチケットを購入していた。

アデレード(Episode003参照)の街のど真ん中にアデレードオーバルというクリケットなどが行われるスタジアムがあり、この場所では野外音楽フェスや、世界的に有名なミュージシャンなどのコンサートが催されていた。

世界的に有名な様々なパンクロックバンドが世界中をツアーするWarped Tour(スケートシューズで知られる、世界的なブランドであるVANS主催の)のようなもので、Loud Mouth(このライブではOne Dollar Shortなどのオーストラリアのバンドもさることながら、MXPXというアメリカのバンドを生で初めて観たのだった)というコンサートであったり、Jack Johnson(ジャック・ジョンソン)などのライブを観に行った。

尚、私は観に行ってはいないが、AC/DC、(確か)マイケルジャクソン、(確か)マドンナなどの世界的スーパースターもこのアデレードオーバルでライブを行ったとの事である。AC/DCのかっこよさは、なんなんだろうか。しかし、(動画の)観客がすごい・・・!

アデレードの街のど真ん中に位置するアデレード・オーバル。


この記事が参加している募集

#英語がすき

20,221件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?