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文学フリマあかさたな雑記

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文学フリマ東京38に向けてあかさたな作文で文学フリマにちなんだり自己紹介したりしました!
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#文学フリマ東京

安直に本を出したらいい(文学フリマあかさたな雑記『あ』)

安直に本を出したらいい(文学フリマあかさたな雑記『あ』)

もともと幼稚園生のころから本を読むのが大好きで、作文するのも嫌いではなかった。そんな私にとってパソコンを使うのが当たり前になってから流行りだしたブログだとかmixiは親しみやすく、『わーいおもしろそ~』と手を出しては『わーいおもしろーい』と楽しんで、今まで10年くらいどこかしらで何かしらを書き続けていた。

そんな私が4年ほど前に家を建てた。家づくりではネットから得た情報にたくさん助けてもらったの

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鎌倉おばさん(文学フリマあかさたな雑記『か』)

鎌倉おばさん(文学フリマあかさたな雑記『か』)

前回『あ』はこちら

鎌倉おばさん、それは私のこと。神奈川県西部のはじっこに産まれ育った私にとって、おでかけと言えばまず候補に挙がるのは鎌倉・江の島だった。
二十代前半くらいまでは寺?歴史?過去は振り返らない主義だぜ!海!ウェーイ!イルカ!かわいい!!マンボウ!ウッ!マンボウ!!てなもんで鎌倉より江の島だったが、気づけば神社仏閣にしかない空気と風景を求めて切通しのあいだをぽくぽくと歩くおばさんを十

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酒(文学フリマあかさたな雑記『さ』)

酒(文学フリマあかさたな雑記『さ』)

初回の「あ」はこちらから

私は酒が飲めない。好き嫌いじゃなくて、体質的に合わない。飲むと動悸が激しくなったり息が切れて寝込んだり頭や胃をおかしくしたり吐いたりする。私と話したことがある人は全員もれなく同じ反応なのだけれど、この事実を知るとみなさん必ず「えーっ」と驚いてから「すごい飲めそうなのに」という。どこからそのイメージがわくのだろう。声と態度と腹がデカくて言動がおかしいからか。失礼だろ私にも

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たのしい……たのしい……!!(文学フリマあかさたな雑記『た』)

たのしい……たのしい……!!(文学フリマあかさたな雑記『た』)

初回の「あ」はこちらから

今回の文学フリマは新刊と既刊の改訂で二つ制作したが、だいぶスケジュールに余裕をもって終わらせることができた。早くできたのは、ひとえに編集/校正で自分以外の人に関わっていただいたおかげだと思う。お話をして盛り上がったことから、かなり前もって着手できたし、長子は人の目があると、『ちゃんとしなくちゃ』とがんばるから。良い子ちゃんでいたいの。

だから準備のための時間がたんまり

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名前について(文学フリマあかさたな雑記『な』)

名前について(文学フリマあかさたな雑記『な』)

初回の「あ」はこちらから

私の文学フリマの出店名?サークル名?は「アジフライ帝国」と言う。文学フリマに初めて参加するとき、この出店名を何にするかでだいぶ悩んだ。

最初は自分の属性をベースに考えていた。他のSNSではワイフと呼ばれたりしているのでワイフに絡めたりした。

爆裂ワイフ、秋茄子ワイフ、アクセルワイフ、浅草ワイフ……

あきなす、あくせる、あさくさ、と「あ」で始まるのが多いのは、今後カ

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墓参り(文学フリマあかさたな雑記『は』)

墓参り(文学フリマあかさたな雑記『は』)

初回の「あ」はこちらから

父親の葬儀後、亡くなったことを後から知った父親の会社のお友達に墓の場所を聞かれたことがあった。その方の名前は子供のころ、父親から何度も聞いたことがあった。葬儀についてはOB会へ連絡しておけば、そこから会社関係の人に届くだろうと思っていた私は申し訳ないことをしたと思った。にもかかわらず、その方は「釣りでしょっちゅう近くを通るから、ちょこちょこお参りしておくね」と言ってくれ

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松の木の精(文学フリマあかさたな雑記『ま』)

松の木の精(文学フリマあかさたな雑記『ま』)

初回の「あ」はこちらから

『ほんとにあった怖い話』というコミック雑誌をご存知だろうか。読んで字のごとく、"本当にあった怖い話"を集めたコミック雑誌なのだが、中学生のころから私はこの雑誌が好きだった。(今は「HONKOWA」って名前で公式twitterがあるんですね)

その雑誌で不定期連載の「氷室奈美のオーロラドローイング」という漫画があった。氷室奈美先生というイラストレーターの先生が、依頼者の

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「やるか、やらないか」っていうより、「やりたいか、やりたくないか」(文学フリマあかさたな雑記『や』)

「やるか、やらないか」っていうより、「やりたいか、やりたくないか」(文学フリマあかさたな雑記『や』)

初回の「あ」はこちらから

本を作って文学フリマに参加し始めたころ、友人たちは感心しながら繰り返し、すごいね!と言ってくれた。たいしたことじゃないよ、と返す私に友人たちは、ううん、と力強く首を振って続けた。
「普通、できないって。書くことも、ましてそれを本にするためにデータを作ったりとか、出品するとか、とてもとても、簡単にできることじゃないよ」

褒めてもらえることは素直にうれしいし、長い付き合い

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卵巣膿腫があった(文学フリマあかさたな雑記『ら』)

卵巣膿腫があった(文学フリマあかさたな雑記『ら』)

初回の「あ」はこちらから

もう7年も前のことになる。不正出血が続いて心配になった私は数年ぶりで婦人科を受診し、卵巣がとてつもなく腫れていることを知ったのだった。

卵巣と言うのは親指の第一関節までくらいのサイズが標準らしい。それが、5cmとか6cmとか、それって何倍なのよとパッと頭には浮かばないくらい大きくなってしまっていた。

ちょうど同じ時期、首の甲状腺という器官にも腫瘍があって切り取る手術

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輪のちょっと外側にいたい(文学フリマあかさたな雑記『わ』)

輪のちょっと外側にいたい(文学フリマあかさたな雑記『わ』)

初回の「あ」はこちらから

お酒は飲めないけど親しい友達との飲み会とかカラオケとか、わいわいと盛り上がる場は嫌いじゃない。嫌いじゃないけど、最初から最後までずっと盛り上がっているかと言うと、そうでもない。

カラオケで室内に入り、みんながデンモクをいじったりドリンクどうする?と聞いて回ったり、えーどうする、何歌おー、みたいなちょっと遠慮がちな、モジモジしている最初の10分ちょっと。ここに私はすべて

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