安直に本を出したらいい(文学フリマあかさたな雑記『あ』)
もともと幼稚園生のころから本を読むのが大好きで、作文するのも嫌いではなかった。そんな私にとってパソコンを使うのが当たり前になってから流行りだしたブログだとかmixiは親しみやすく、『わーいおもしろそ~』と手を出しては『わーいおもしろーい』と楽しんで、今まで10年くらいどこかしらで何かしらを書き続けていた。
そんな私が4年ほど前に家を建てた。家づくりではネットから得た情報にたくさん助けてもらったので、恩返しのつもりで自分の体験談をブログにまとめた。
そして、ある休日の朝、寝起きの頭で突然ひらめいた。
「あ、ブログに書いた家づくりのこと本にしよう」
ひらめいてからの行動は早かった。まずSNSで聞きかじった文学フリマについて詳しく調べて、せっかく作るならこれに参加してみようと決めた。それから印刷所を調べた。自分が一番慣れ親しんでいる文庫本にしたいと思って紙のサンプルを取り寄せまくり、紙屋さんのショールームをのぞいた。ブログに書き溜めた家づくり関連の記事を、ためしにMirosoftWordへ流し込んでみたら300ページ超えた。今まで読んできた文庫本をかたっぱしからひっくり返して『装丁どんな?』という、いつもと違う視点からじっくり本を眺めた。そこから自分の本ではカバーとか、カバー下の表紙とかをどうしたいか、イメージを膨らませて本文以外の部分も自分で作った。これがまー、楽しかった。想像して、工夫して、形にする。完全に工作だった。大人の工作だ。夫は私から本を作りたいという話を聞いた直後、だいぶ難色を示したし、それでも突き進む私を『行動力の化身』といってビクビクしながら遠目に見張っていた。なんなら今も見張られている。
夫の視線もなんのその、本はちゃんとできあがったし文学フリマで手にしてくれる人もいた。本を作る工程だけでも楽しく満足だったが、初めて自分の本をお買い上げいただいたときのうれしさは、ちょっと言葉では表せない。そのうれしい気持ちはずっと心の中に残っていて、私を温めてくれている。
現代では、ひらめきからでも個人で本が出せる。ちゃんと全部そろっているから、もっとみんな安直に本を出せばいい。出してほしい。ホントたのしいから。
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twitterの人に「ブログでやれ」って言われないようにアカウント作りました。違うブログで台湾旅行や入院や手術に関してお役立ち情報書いてます。よかったら見てください。 http://www.ribbons-and-laces-and-sweet-pretty-faces.site