輪のちょっと外側にいたい(文学フリマあかさたな雑記『わ』)
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お酒は飲めないけど親しい友達との飲み会とかカラオケとか、わいわいと盛り上がる場は嫌いじゃない。嫌いじゃないけど、最初から最後までずっと盛り上がっているかと言うと、そうでもない。
カラオケで室内に入り、みんながデンモクをいじったりドリンクどうする?と聞いて回ったり、えーどうする、何歌おー、みたいなちょっと遠慮がちな、モジモジしている最初の10分ちょっと。ここに私はすべてを賭ける。盛り上がる曲を入れたら立ち上がって歌い踊り、コールレスポンスを求めてみんなにも声を出させる。誰かが歌い始めたら手拍子と合唱。タンバリンなんかもいいですね。
あるいは、飲み屋さんにポツポツとみんなが集まり始める。飲める人はとりあえずビール。飲めない人にもオーダーを取ってドリンクを行き渡らせてハイ乾杯の音頭。お祝いの言葉が出てきたらパチパチ拍手して、挨拶が長ければヤジを飛ばす。無事、乾杯が済んだら進んで食べ物を口にしてこれおいしいよ、と周りにどんどん勧めながら最近どうよと話題を振って話の糸口を引っ張り出す。
そうしているうちにカラオケの予約がめいっぱい埋まる。うれしそうにマイクを持って歌う人、マイクを持たずに歌う人、聞く人、大きな音に負けじとおしゃべりを楽しむ人。
飲み会でもみんなだんだん声が大きくなる。席を移動する人もあらわれて、あちらでもこちらでもおしゃべりが止まらない。
そんな、みんなが楽しそうに盛り上がる様子を眺めてひとりうなずく私。ヨシ、もう大丈夫だな。と安心してその場からスッ……と消えて閉会までトイレにこもったりする。なんで?
なんか、昔からそうなのだ。幹事でもないのに盛り上げるところまでが自分の役割と勝手に思い込んで、ほとんど意識せず体が動く。自分でも一番よくわからないのが、そのまま一緒にワイワイしてればいいのになんでか盛り上がったらもう自分は必要ないなと思うところ。スーッと気持ちが落ち着いちゃう。で、落ち着くと、途端に居心地が悪くなる。
輪のちょっとだけ外側にいたい。そこが自分の居場所だとなぜか思い込んでるというか、確信している。
だから文学フリマもみんなにどんどん参加してほしくてたまらない。今の私は、楽しいよ、たのしいよって呼び掛けながら自らも動き盛り上げている最中なのだと思う。どこまで盛り上がったら輪の外側に出たくなるのか、自分でも分かっていない。
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