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お金の力

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2020年4月の記事一覧

お金って何ですか 貨幣の力2

お金って何ですか 貨幣の力2

自民党、新型コロナで歳費返納を検討
自民党は13日の役員会で、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、国会議員の給与にあたる歳費の一部返納について、前向きに検討することを決めた。今後、各党に協力を呼びかけ、返納額などを協議する。二階俊博幹事長は同日の記者会見で「新型コロナに対する国民の奮起、戦うということに対して、しっかり支援していくということだ」と述べた。

こういうニュースを読むと本当にがっかり

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東京財団の提言・日本の経済学者の発言を検証してみよう

東京財団の提言・日本の経済学者の発言を検証してみよう

東京財団の提言書3月17日に東京財団から【経済学者による緊急提言】新型コロナウイルス対策をどのように進めるか? ―株価対策、生活支援の給付・融資、社会のオンライン化による感染抑止―が発表された。

メンバーは<発起人>小林慶一郎・佐藤主光から始まって、そうそうたる人達である。整然とした文章だが、書いてある内容には現実の数字は抑えておらず、あまり中身があるように思えない。しかも、結論では慄然するよう

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マイナス30%の衝撃  新型コロナウイルスが日本経済に与えるインパクト

マイナス30%の衝撃 新型コロナウイルスが日本経済に与えるインパクト

OECDの分析とフィナンシャルタイムズの報道4月7日のフィナンシャルタイムズのマーティン・ウルフが、OECDのデータをもとに分析している記事は恐ろしかった。新型コロナウイルスで、経済的ダメージを一番受けるのは日本であり、年率マイナス30%まで下落するという予測を掲げている。ゴールドマン・サックスもマイナス25%と言っているので海外はどれも近い数字で、日本に警告を与えている。

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バーナンキはバブル崩壊から何を学んだのだろう

バーナンキはバブル崩壊から何を学んだのだろう

◆バブルって日本人なら「バブル」という言葉を一度は聞いたことがあるだろう。株価が4万円近くまで跳ね上がっていたとか、日本の地価がどんどん上がっていったとか、人手不足で新卒は就職口が山のようにあって、取り合いになったとか。

千昌夫が「歌う不動産王」と呼ばれ総資産3000億を保有していた時代である

今では想像すらできないようなことである。それがある時から一転した。バブル崩壊である。株価は大暴落し、

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岩井克人批判1 不均衡動学の限界

岩井克人批判1 不均衡動学の限界

岩井克人「貨幣論」貨幣に興味を持つ日本人なら、一度は手に取る本が、岩井「貨幣論」である。専門書である「不均衡動学の理論」とは異なり、格調高い文章で出来上がっている貨幣論は一般人でも読めるように作り上げている。数式も出てこない。

岩井は「無限の未来からの贈与としての貨幣」と貨幣を定義する。歴史の終わり、例えばハルマゲドンの瞬間に貨幣をもらっても使えない。最後まで持っていた人が損をする。だから最後に

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