Spice Farm Accha 岡嵜均

スパイス農家。湘南の二宮町で野菜達を育てています。料理も大好き。野菜とスパイスのコラボ…

Spice Farm Accha 岡嵜均

スパイス農家。湘南の二宮町で野菜達を育てています。料理も大好き。野菜とスパイスのコラボで美味しい一皿ができることを発信中。畑は微生物ネットワーク農法で命に満ちた空間。そして人の集う場にも。1968年生まれで千葉出身。

メンバーシップに加入する

畑でとれる野菜をスパイスで美味しい一皿に。レシピや作り方のコツを共有する場です。 隔月でレシピをアップ。参加者どうしでいろんな意見交換をします。 Spice Farm Acchaの宅配をとっていただいている方を中心にご参加いただきます。

  • ラディッシュ プラン

    ¥1,000 / 月

マガジン

  • 畑のスパイスレシピ 野菜ごとにご紹介

    ぽんぽこ組(ぽんぽこファーム&スパイスファーム アチャ)の野菜を楽しんでいただいている皆様、ありがとうございます。 いろんな種類の野菜があると、料理の仕方に思案されることもあると思います。 そこで、野菜ごとに美味しい食べ方をご紹介。 野菜との上手い付き合い方は、野菜のことを知ること。 農業者と料理人の両方の視点からサクッとレシピを掲載しています。 日々の食卓の美味しさ作りの一助としていただきけたら幸いです。

記事一覧

白菜 〜甘みを楽しむ中華野菜〜

英語名で”chinese cabbage”といわれるように、原産地は中国北部です。日本には明治になってから入ってきました。意外にも新しい野菜なのです。漬物や鍋の具材として使う…

のらぼう菜 〜見かけの100倍うまい〜

多摩地域で長く育てられてきた菜っ葉です。江戸時代の文書にも記されているそうなので、その土地にあった進化をした野菜のようです。 葉は肉厚、茎も花芽も美味しく食べら…

大根 〜スイーツでどうぞ〜

原産地は地中海や中央アジアと言われていますが、8世紀ごろには日本に伝わってきて、各地で個性ある品種に進化してきた野菜です。ある意味、日本の野菜と言えると思います…

田芋 〜煮・揚・蒸 なぜか変わる食感〜

里芋の一種です。沖縄では「ターム」と呼ばれお祝いの食事には欠かせない野菜です。 里芋はいくつもの品種がありますが、田芋は料理の幅が広い野菜です。 理由1 ほのかな…

金時草 〜スパイス合わせもいけます〜

原産地は東南アジア。それなのに中華食材やタイ食材としては馴染みがないです。 どうも香りとぬめりがウケないらしいのですが、逆に日本では人気な野菜です。 ミョウガや納…

パダワル 〜インドの美味しい瓜〜

ヒョロヒョロと伸びる様子が面白く、その姿から「蛇瓜」とも呼ばれます。 ただ「蛇」という言葉をきくと嫌がる人がいるので、ヒンディー語の「パダワル」という名前で呼ん…

ガパオ 〜ガパオライスの基本です〜

バジルの一種です。タイ料理のガパオライスには欠かせないハーブです。発酵茶っぽい香りがします。 バジルは世界中で、その土地に合った進化をしています。 いわゆるバジ…

畑のスパイスクッキング 21年7月

7月より隔月開催です。今回は夏野菜たっぷりのレシピができました。 みんなのアイデアでレシピが生まれました。 主宰していて驚くことには「美味しい」! 畑の心地よ…

キュウリ 〜はちみつかけてメロンだよ〜

インド北部の出身です。夏野菜で暑さに強いイメージがありますが、冷涼な気候が好みです。ただ暑くても頑張れる性質があるという感じです。 キュウリの特徴は成長の速さで…

トマト 〜ココナッツと合うんです〜

南アメリカの高地出身です。 それゆえに程よいあたたかさで乾いた環境を好みます。 関東では温度の関係で夏野菜となりますが、湿気嫌いなのでビニールハウス(無加温)で雨が…

畑のスパイスクッキング 2回目

今回は、ゲストで料理研究家がお二人いらしてくださいました。 驚かれていたのは、畑のスパイスクッキングでは参加者がレシピをその場でつくっているということ。通常の料…

畑のスパイスクッキング スタート!

スパイスファーム アチャの新たな企画「畑のスパイスクッキング」が5月30日に開催されました。 参加者は8名。今、畑にある旬の野菜を自分で収穫して、その場でクッキング。…

ほうれん草 〜つけねがウマイ〜

ヒユ科の葉物野菜で、西アジア原産です。でも、意外に湿った土を好みます。 畑で育てる時、種まきする場所の目安にしているのが雑草の「ギシギシ」。土のこなれ方や保水…

玉ねぎ 〜丸ごと、どうぞ〜

ユリ科で西アジアが原産地です。保存性が高いので、旬が分かりづらいのですが、関東においては春から初夏が収穫シーズンです。 4月は葉玉ねぎ、5月は新玉ねぎ、6月はいわゆ…

菜花 〜ペーストにしてサグカレー〜

アブラナ科で、花芽・茎・葉の部分を食べる野菜です。植物はトウがたつと花まわりに旨味を凝縮するので、そこをいただくのが「菜花」です。 花芽が美味しいということは畑…

じゃがいも 〜ホクホク派orしっとり派〜

ナス科の野菜。アンデス出身で涼しいところを好みます。なので、常温保存していると、いつのまにか発芽していたりということもあるのではないでしょうか? そういう時は芽…

白菜 〜甘みを楽しむ中華野菜〜

英語名で”chinese cabbage”といわれるように、原産地は中国北部です。日本には明治になってから入ってきました。意外にも新しい野菜なのです。漬物や鍋の具材として使うことが多いので、江戸時代からある野菜のように思えてしまいがちです。 他の菜っ葉にはない分厚い茎にとてつもない大きさが特徴です。 茎は甘みがあってジューシーです。ゆっくり煮込んで出汁を煮含めたり、刻んでサラダも乙なものです。 餃子の具にするときは中国式に塩もみして水気を絞ればたくさん食べられます。 また、

のらぼう菜 〜見かけの100倍うまい〜

多摩地域で長く育てられてきた菜っ葉です。江戸時代の文書にも記されているそうなので、その土地にあった進化をした野菜のようです。 葉は肉厚、茎も花芽も美味しく食べられます。それぞれを切り分けて調理すると料理の幅が広がります。 葉はおひたしや汁物に。 茎は刻んで炒め物に。 花芽は茹でてマヨネーズなどで。アスパラガスのようです。 ちょっとレアな食べ方は「ベジ ハンバーグ」。茎のコクをいかしたレシピです。玉ねぎもお肉も不要。料理の世界観が変わります。 1 レンズ豆を鍋で弱火で煮

大根 〜スイーツでどうぞ〜

原産地は地中海や中央アジアと言われていますが、8世紀ごろには日本に伝わってきて、各地で個性ある品種に進化してきた野菜です。ある意味、日本の野菜と言えると思います。 どの品種にもいえることかもしれませんが、ともかく「大きい根っこ」と書くだけあって、量があります。しかも、本農園では葉付きで出荷していますので、食べるところがたくさんあるお得な野菜です。 まず葉っぱ。 やはり炒め物が人気です。それから、干してカリカリのフレークを作ってフリカケも良いです。大根は生命力旺盛なので葉っ

田芋 〜煮・揚・蒸 なぜか変わる食感〜

里芋の一種です。沖縄では「ターム」と呼ばれお祝いの食事には欠かせない野菜です。 里芋はいくつもの品種がありますが、田芋は料理の幅が広い野菜です。 理由1 ほのかな香りがあってタロイモっぽい甘い感じがあります。料理だけでなくスイーツにも使えます。 理由2 蒸したり焼いたりする場合はほっくり。煮込みだとトロトロでシルクのような味わい。調理方法で食感が変わります。 スイーツにするなら「田芋のクリーム添えシフォンケーキ」「田芋あんのバターパイ」など。 洋風な料理なら「田芋のコロ

金時草 〜スパイス合わせもいけます〜

原産地は東南アジア。それなのに中華食材やタイ食材としては馴染みがないです。 どうも香りとぬめりがウケないらしいのですが、逆に日本では人気な野菜です。 ミョウガや納豆といったツーンとヌメッとが好まれるお国柄だからでしょうか? 和食では、おひたし、酢の物、お吸い物といった調理法が一般的です。春菊のレシピを応用すると良い感じです。 でも気分を変えてスパイス合わせはどうでしょうか? ツーンとした香りを味わうにはスパイスを厳選しなければなりません。唐辛子、カルダモン、シナモンあたり

パダワル 〜インドの美味しい瓜〜

ヒョロヒョロと伸びる様子が面白く、その姿から「蛇瓜」とも呼ばれます。 ただ「蛇」という言葉をきくと嫌がる人がいるので、ヒンディー語の「パダワル」という名前で呼んでいます。 その味わいは「冬瓜」に瓜っぽさを加えたコクのある味です。なので、冬瓜料理と同じようにして調理することができます。 煮物、炒め物、そして甘煮にしてもいけます。 調理の手順のメモです。 ・皮はピーラーで剥く。 ・中のワタと種は取り除く。 ・果肉は輪切りでも拍子木切りでも好みに応じて。 ・煮物の場合は、一回ゆ

ガパオ 〜ガパオライスの基本です〜

バジルの一種です。タイ料理のガパオライスには欠かせないハーブです。発酵茶っぽい香りがします。 バジルは世界中で、その土地に合った進化をしています。 いわゆるバジル(スイートバジル)はヨーロッパで親しまれピザなどでお馴染みに。 ホーリーバジル(トゥラシー)はインドのオリジナルでちょいとつまむ薬草のような存在。 タイではガパオ、ホーラパーなど数種類を料理によって使い分けています。 バジルは「シソ科」です。 ということは日本のバジルというのは、「青ジソ」に「赤ジソ」! そう考え

畑のスパイスクッキング 21年7月

7月より隔月開催です。今回は夏野菜たっぷりのレシピができました。 みんなのアイデアでレシピが生まれました。 主宰していて驚くことには「美味しい」! 畑の心地よい風が、みんなの心と舌を導いてくれるのでしょう。 イラストはその時のプレートです。 このプレートが作れる宅配セットも始めました。 野菜とスパイスで楽しい日常が! 次回は9月。どんな野菜が出てくるでしょう? スパイスファーム アチャのサイトはこちら

キュウリ 〜はちみつかけてメロンだよ〜

インド北部の出身です。夏野菜で暑さに強いイメージがありますが、冷涼な気候が好みです。ただ暑くても頑張れる性質があるという感じです。 キュウリの特徴は成長の速さです。花が咲いて、小さい実ができたと思ったらあっという間に大きくなります。それゆえに、週末だけの家庭菜園では手を出してをいけない野菜とも言われています。 でも、大きくなったキュウリも美味しいのです おススメは「キュウリのはちみつがけ」! 1 キュウリはピーラーで緑の皮をむく。 2 もう一度、ピーラーで薄く周囲をそぐ

トマト 〜ココナッツと合うんです〜

南アメリカの高地出身です。 それゆえに程よいあたたかさで乾いた環境を好みます。 関東では温度の関係で夏野菜となりますが、湿気嫌いなのでビニールハウス(無加温)で雨がかからないようにして育てています。 そのハウスですが、いつもいい香りで満たされています。 なぜか柑橘系の香りがするのです。 出身地に近い乾いた養分の少ない土壌環境を作り出している効果なのでしょう。 そんな環境で育つトマトは、スッキリとした味わいとかぐわしい香りが特徴です。 まずおススメは「青トマト」! 苦くなく、

畑のスパイスクッキング 2回目

今回は、ゲストで料理研究家がお二人いらしてくださいました。 驚かれていたのは、畑のスパイスクッキングでは参加者がレシピをその場でつくっているということ。通常の料理教室では用意されたレシピを生徒が作るので、そうかもしれません。 そんなことが出来るのは、参加者の皆さんが良い舌をお持ちであること。そして、畑の野菜を自分で収穫してその美味しさを感じながら調理されているから出来るのだと思います。関わってくださっている皆様に感謝です。 素材から広がるインスピレーションを大事にこれからも「

畑のスパイスクッキング スタート!

スパイスファーム アチャの新たな企画「畑のスパイスクッキング」が5月30日に開催されました。 参加者は8名。今、畑にある旬の野菜を自分で収穫して、その場でクッキング。 スパイス料理は初めての方もいらっしゃいましたが、料理のレシピを参加者同士でアイデア出しして作りあげました。 もちろん主宰者の岡嵜のアシスト付きですが、どんどん美味しいものを創り出していく皆さんに感心するばかりでした。 今日のプレート(右下から右回りに) ・ココナッツライス スイスチャードのキラキラまぜ ・フレ

ほうれん草 〜つけねがウマイ〜

ヒユ科の葉物野菜で、西アジア原産です。でも、意外に湿った土を好みます。 畑で育てる時、種まきする場所の目安にしているのが雑草の「ギシギシ」。土のこなれ方や保水性、アルカリ度の好みが似ているようで、ギシギシが生える場所に種をまくと良く育つのです。収穫の時には、間違えてギシギシを収穫しないよう気をつけています。むしろ、除草すべきものです・・ さて、美味しい部位ですが、やっぱりつけねでしょう。もちろん肉厚な葉っぱも美味しいですが、シャキッと甘みとコクのあるつけねが魅力です。

玉ねぎ 〜丸ごと、どうぞ〜

ユリ科で西アジアが原産地です。保存性が高いので、旬が分かりづらいのですが、関東においては春から初夏が収穫シーズンです。 4月は葉玉ねぎ、5月は新玉ねぎ、6月はいわゆる玉ねぎが収穫できます。 玉ねぎを収穫していて面白いのは、時々香りの良いものがあることです。そう、ワインの香りがするのです。糖度が上がって微生物との関係が上手くいくと「ワイン玉ねぎ(勝手に命名)」ができるのです。そういう玉ねぎは刻んで砂糖につけておきます。すると発酵しておいしいワインが本当にできてしまうのです。し

菜花 〜ペーストにしてサグカレー〜

アブラナ科で、花芽・茎・葉の部分を食べる野菜です。植物はトウがたつと花まわりに旨味を凝縮するので、そこをいただくのが「菜花」です。 花芽が美味しいということは畑に遊びに来る子ども達を見ていると分かります。 彼らは、菜の花畑に入って、無心に花芽をつまんで食べるのです。つられて大人達もつまんでいることがしばしば。春の微笑ましい風景です。 そんな菜の花の美味しい食べ方は、おひたしや炒め物です。 ただ、コツがあります。 その1 「花芽」「葉」「茎」は切り分ける。 その2 「茎

じゃがいも 〜ホクホク派orしっとり派〜

ナス科の野菜。アンデス出身で涼しいところを好みます。なので、常温保存していると、いつのまにか発芽していたりということもあるのではないでしょうか? そういう時は芽を取り除いて食べるのもいいですが、植えて増やしてみるのも楽しいです。 さて、じゃがいもは質感がホクホク系としっとり系に分かれます。「男爵」に代表されるホクホク系、「メークイン」に代表されるしっとり系です。 どっちのタイプかで料理法も変わってきます。 よく言われるのは、 ホクホク系はフライやマッシュしてサラ