マガジンのカバー画像

人事に関すること

23
記事の中から、人事に関することをまとめました。
運営しているクリエイター

#人事

「オトナの階段」を登るために大切なこと

「オトナの階段」を登るために大切なこと

※このnoteはLINE青田さんのアドベントカレンダーのために書いたものです

●人事は現実主義者でなくてはならない
人事という仕事は因果な商売で、見たくないような人の汚い部分や組織の理不尽さなど(誇張した例がつい最近やっていた「半沢直樹」など)についても目をそむけずに見ていく必要があります。

そういう意味で、人事はリアリストであることが求められます。信じたくないようなことでも、ありのまま現実を

もっとみる
「不安産業」について

「不安産業」について

「不安産業」という言葉がある。

「これこれこうしなければ、こうなるぞー」というホラーストーリーを語って、相手を不安にさせて、モノやサービスを買わせることを指す。

そのホラーストーリーが真実であれば、それは全く真っ当な商売であり、いわゆる「予防」の仕事である。

しかし、そのホラーストーリーが偽りであれば、詐欺に等しい商売である。人の恐怖心につけこんだ卑怯な仕事である。

ただ、難しいのが、ホラ

もっとみる
究極の人材要件、上向きのリーダーシップ

究極の人材要件、上向きのリーダーシップ

世の中の様々な企業が、各社独自に求める人物像や人物要件を策定している。

僕もそういう仕事をしているので多少言うに憚られるところがあるのだが、いろいろ個別にそういう人物要件を検討しても、大概は同じような結論になる。

無論、細かい違いはあるし、それが大事な局面はあるのだが、本当に優秀な人と言うのは、ある程度はどこへ行っても優秀、言いかえればどの会社の求める人物要件は似てきておかしくないのかもしれな

もっとみる
新人はつらいよ

新人はつらいよ

このコロナ禍の中、当社も新卒新人を迎え入れることができた。入った時期は本当に大変なものの、大変めでたいことである。

新人さんが入社すると、もちろん育成コストはかかるのだが、それにかえがたい多大なメリットが組織に得られる。

いろいろあるが、例えば旧人が新人にモノを教える機会が増えることで、自身の持つ暗黙知を顕在化させることができる。潜在的な不文律は意識できないので変えにくいが、顕在化されれば意識

もっとみる
新しい言葉や概念を弄ぶ者等の罪

新しい言葉や概念を弄ぶ者等の罪

むやみに新語を作り出す人はとても罪深い人だ。

たいていの場合、その新語を使わなくても、今まで誰でも知っている言葉で説明できたりするのに、新語を使うと「何か違う概念が出てきたのか?」と、世の言説が混乱してしまうからだ。本当にやめてほしいなあと思う。

特に私の専門領域である組織や人事などは、正直言って、ほとんど新しい概念など必要なケースは少なく、既にある概念でいろいろな現象を説明できる領域の代表で

もっとみる
経験者ってそんなにすごいのか

経験者ってそんなにすごいのか

よく「経験してないやつにはわからない」と言われる。私もたまに言ってしまう。

また、長年人事実務しかしてこなかった私は、例えば「独立起業してないやつにはわからない」とか「営業経験のないやつにはわからない」とか散々言われた。

しかし今、独立したり経営したり営業したりしていて「なんだ、想像していた通りじゃないか」と思う。たまには意外なこともあるが、そんな大したことではない。

人間には想像力があるの

もっとみる
「論理的でない」という「だけ」の批判について

「論理的でない」という「だけ」の批判について

ネットで文章を書き始めて以来、ずーっともやもやしていたことについて書きます。

ネット上の言説でよく「論理的でない」という「だけ」の批判が見られます。本文よりも、コメントなどに多いような気がします。

かく言う私もたまに言われて、もっとちゃんと文章を書かねばと反省しています。実際、論理が間違っていることもあるので。

しかし、単なる私から見た傾向ですが、「いけてる人」ほどそういう言葉を使わ

もっとみる
「話がわかりやすい」って何?

「話がわかりやすい」って何?

特に採用面接においての話だが、面接官と候補者の間にある認識違いの最たるものは、「どんな話がわかりやすいか」というものだ。

よく面接官は面接後、「彼の話はわかりやすかった/わかりにくかった」と評価の論点にしている。それで合否が決まったりもする。

候補者は、抽象的でシンプルな理屈で表現することが「わかりやすい」と思っている人が多い。

「私はストレス耐性が高く、達成意欲が高いので、どんな困難な

もっとみる
世代論の危うさ

世代論の危うさ

某社の新卒採用振り返りセミナーで、採用対象である「Z世代」についてお話しさせていただいている。

聴衆の1割ぐらいがZ世代だったりして、私のようなアラフィフのオヤジが若者に対して若者を説くという半ば地獄のようなシチュエーションだが、なんとか頑張っています。

それでも多少なりとも話す資格があると思うのは、四半世紀以上に渡り、新卒採用や若手育成に携わり20代を定点観測してきたので、変化がなんとなくわ

もっとみる
学者の価値

学者の価値

僕は元々は学者になりたかったが、なれなかった挫折組だ。

教育は好きだが、研究が性に合わないと思った。

研究とは、今まで誰も証明していない「〇〇をすれば、〇〇になる」みたいな法則を新たに発見していき、学問の体系に加えていくことだと思うが、僕には果てしなく根気が必要な仕事に見えた。

ADHD気味で(気味ではないかもだが)せっかちな僕にはそんな仕事は無理だろうと諦めて、すぐ成果が見える実践側にまわ

もっとみる
危ない人事コンサルタントの見分け方

危ない人事コンサルタントの見分け方

などという、ブーメランなテーマ。

しかし、例え我が身に返って来たとしても、言っておくべきと思い、自戒をこめて書く。

また、詳細はもしもニーズがあればちゃんと書きたいが、とりあえず覚え書き的に。

〈組織を壊す危ない人事コンサルタントの特徴〉
※順不同

・素直にオーダーされた通りのものを作る

→お客様の言うことを聞いていれば無難と思っているかも。ガキの使い的コンサルタント。たとえそれが間

もっとみる