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人事に関すること

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記事の中から、人事に関することをまとめました。
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「オトナの階段」を登るために大切なこと

「オトナの階段」を登るために大切なこと

※このnoteはLINE青田さんのアドベントカレンダーのために書いたものです

●人事は現実主義者でなくてはならない
人事という仕事は因果な商売で、見たくないような人の汚い部分や組織の理不尽さなど(誇張した例がつい最近やっていた「半沢直樹」など)についても目をそむけずに見ていく必要があります。

そういう意味で、人事はリアリストであることが求められます。信じたくないようなことでも、ありのまま現実を

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ノリ突っ込みで生きる

ノリ突っ込みで生きる

自分はマネジメントにおいて、「企業=小学校」説をとなえている(半分ネタですが)。

班とか係とか、朝礼とか、表彰とか、掲示物とか垂れ幕とか、誕生日会とか、お別れ会とか、やり方が似ているし、あの小さくて丸いカラーシールで何かの成果をグラフで表していくなど、企業か小学校でしかあまり見ない。

おそらく、アラインメントを強くしようとしたら、ああ言うマネジメントになるんだろう。拡散、多様化を志向する時は、

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「不安産業」について

「不安産業」について

「不安産業」という言葉がある。

「これこれこうしなければ、こうなるぞー」というホラーストーリーを語って、相手を不安にさせて、モノやサービスを買わせることを指す。

そのホラーストーリーが真実であれば、それは全く真っ当な商売であり、いわゆる「予防」の仕事である。

しかし、そのホラーストーリーが偽りであれば、詐欺に等しい商売である。人の恐怖心につけこんだ卑怯な仕事である。

ただ、難しいのが、ホラ

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究極の人材要件、上向きのリーダーシップ

究極の人材要件、上向きのリーダーシップ

世の中の様々な企業が、各社独自に求める人物像や人物要件を策定している。

僕もそういう仕事をしているので多少言うに憚られるところがあるのだが、いろいろ個別にそういう人物要件を検討しても、大概は同じような結論になる。

無論、細かい違いはあるし、それが大事な局面はあるのだが、本当に優秀な人と言うのは、ある程度はどこへ行っても優秀、言いかえればどの会社の求める人物要件は似てきておかしくないのかもしれな

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新人はつらいよ

新人はつらいよ

このコロナ禍の中、当社も新卒新人を迎え入れることができた。入った時期は本当に大変なものの、大変めでたいことである。

新人さんが入社すると、もちろん育成コストはかかるのだが、それにかえがたい多大なメリットが組織に得られる。

いろいろあるが、例えば旧人が新人にモノを教える機会が増えることで、自身の持つ暗黙知を顕在化させることができる。潜在的な不文律は意識できないので変えにくいが、顕在化されれば意識

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ストレスに強い人ばかり採ってよいのか

ストレスに強い人ばかり採ってよいのか

よく採用における求める人物要件で、「ストレス耐性」というものが挙げられる。特に、メンタルヘルスの問題が大きくなってきてからは、とみに「ストレス耐性の高い人を採れ」と喧しい。

しかし、一概に「ストレス耐性」と言っても、いろいろある。筋の良いものと悪いものがある。

例えば、鈍感な人はストレス耐性が高い。自分に対する攻撃やダメ出しに気づかないのだから、ストレスをストレスと感じないから、耐性は高くなる

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「人材」と「人財」

「人材」と「人財」

よく
「名は体を表す」
と言うが
本当にそうかな
と思う。

怪しい会社の商号は
結構、まともな感じだったりするし。

結局、志を語る言葉よりも
無言の行動の方が強い。

でも

元詩人志望の自分としては
社名に対しては並々ならぬ思いがある。

弊社は
「株式会社人材研究所」
という一見平凡な名前です。

結構、「人材」という言葉について
様々な方からアドバイスを受ける。

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「自責」に逃げるな

「自責」に逃げるな

長年採用担当をしていて一番悲しいことは、現場の方に「なんでこんな人を採ったんだ」と言われること。

一つはもちろん、期待をかけて採用した人を貶される悲しさ、腹立たしさですが、本質的には受け入れ側の責任逃れな気持ちを感じて悲しい。

もちろん採用担当者としても「自責」で考えるのであれば、現場の人の声を真摯に受け止め、いくら認めたくなくても「採用ミス」と捉え、求める人物像や採用基準を変更・修正

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学生だったら行きたい会社

学生だったら行きたい会社

もし、今、自分が大学生だったら、どういう会社に行きたいだろうか考えてみる。

一つは、同期がたくさんいる会社。千人とかいなくてもよい。全員認識できるくらい(せいぜい200人くらいか)でよい。社会人同期は人生最後の同窓生的な存在。損得なく付き合えて、人生のベンチマーク、良きライバルになってくれて、一生自分を鼓舞してくれる。

一つは要望性の高い会社。無難な目標を無難にこなしていては、自分の可

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やりたいこととできること

やりたいこととできること

就職や転職の際に自分の適職を考えるうえでよく用いられるフレームワークに、「WILL」「CAN」「MUST」というものがある。

WILLというのは、「やりたいこと」のこと。つまり「志向・価値観」のこと。

CANというのは、「できること」のこと。つまり「パーソナリティや能力・スキル」のこと。

MUSTというのは、「やらねばならぬこと」のこと。つまり「仕事自体」のこと。

この3つの要素の

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キャリアと星座

キャリアと星座

昔、コンステレーションというオメガの時計をしていた。名前を聞いて即買いしてしまった。それだけ「コンステレーション」という言葉には実は愛着がある。却下されたが、会社の名前もそれにしようかと思ったぐらい。

「コンステレーション」というのは、一般的には「星座」という意味で使われる様子。オメガの場合もそう。

しかし、敬愛する河合隼雄先生の最終講義「コンステレーションについて」でもあったように、ある心理

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本当の忠誠心とは

本当の忠誠心とは

お客様にせよ、上司にせよ、家族にせよ、相手に忠誠を尽くすということはどんなことかをよく考える。

通常は、極端に言えば「言いなりになる」ことが忠誠心と解されている。

しかし、顕在的に望んでいることをそのまましてあげるのは、必ずしも相手を利さない。

人は自分の思いのすべてを認識できているわけではないということがある。自分の内なる動機に、しばらくたってから気付くということはよくある話だ。

動機が

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「専門性」ってなんだろうか

「専門性」ってなんだろうか

ネット時代の今は違うと思うが、昔いた頃のリクルートという会社はある意味で「専門性」を重んじない会社であった。

「わからないことはお客様に聞け」とか「われわれは大いなる素人集団である」とかの言葉があった。専門知識は「その気になればいつでも勉強なんてできる」という感じで、採用の時にも重視しなかった。それよりも、なによりも第一に人間性や基礎的な能力が大事なのだと、そういう価値観があった。

そういう価

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「紹介する」ということ

「紹介する」ということ

結婚紹介所や人材紹介会社をはじめ、世の中には様々な「紹介」がある。

リクルートも電通もGoogleも全部、要は「いかに適切に効率的に紹介をするか」ということをビジネスにしている。

ビジネスだけでなく、プライベートの世界でも沢山ある。SNSでも「誰其を誰其に紹介する」という機能などもある。

世界は新しく人や物がつながることでどんどん変化していくので「紹介」(≒マッチング)という機能は世界の基礎

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