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#1植物と暮らすアーユルヴェーダライフ

2023年7月18日 今日からスリランカのアーユルヴェーダを学びはじめた。

アーユルヴェーダのセラピストとしての学ぶ場所に、スリランカのコロンボ大学を選んだ。
主にアビヤンガをはじめとするトリートメントを身につけるための、自らの学習の一環のため、メモとして記録する。

スリランカのアーユルヴェーダ

スリランカでは、3000年前から医療システムとして治癒と予防のための医療体系を実践している。
アーユルヴェーダのコンセプト、概念は「自然」。
自然環境を第一に考える。自然を保護することから得られるものがあり、そこから治癒、予防をおこなっている。

アーユルヴェーダは、自然から得られる病の治癒と予防。。
アーユルヴェーダ哲学では、人生の基本的な側面は「自らの内側にあるもの」。
それが五感を通じて作用し、五大元素(微細な要素)から形成されるドーシャを作る。

ドーシャ

V(ヴァータ)P(ピッタ)K(カパ)。
振る舞いの傾向。生理的、心理的な傾向。適応できる環境。遺伝的な要素。
身体には、プラクリティ(体質)という形で現れる。
プラクリティは個人によって異なる。
体型、食事の仕方・量でも判断できる。
アビヤンガでは、このドーシャをバランスする。

シュローカ(サンスクリット語で説明されるアーユルヴェーダの内容)

ヴィサルガベーガから、一連の言葉。正当なアーユルヴェーダを理解するために教授が随所に引用する。

V(空、風)

自然界の風のようなもの。嵐のようなアグレッシブ。痛み。神経系。歩行困難。動きが出来なくなる。
秋と冬に増加。乾燥。軽い。早い。よく話す。話し動きが早い。五感:触覚味:渋い苦いがVを増やす。

P(火、水)

夏に増加。熱い(特に体内)。鋭い。やや油性(肌)。液体性:消化酵素、胃酸がこの代表。酸味、辛味がピッタとアグニ(消化力)を増加させる。体型がスリム、美しい。知識が多い、その分エゴが強い。何かを素早くやりたい。

K(水、地)

重い。肥満。冬に増える。安定。滑らか。ゆっくり。パワフル。しっとり。認知がよく、記憶は一度覚えるとずっと忘れない。粘膜、痰、脂肪、リンパ。甘味、塩味がKを増やす。

健康とは

身体と精神のバランスがとれている事。
ドーシャ、アグニ、7つのダートゥのバランスをとるためにアーユルヴェーダのトリートメントを行う。
マラが適切に排泄されていること。
健康な精神。アビヤンガで、ストレスが減少し、穏やかな精神。ストレスが減るということは、健康が増加すること。
インドリヤ(感覚器官:五感)が正常であること。感覚器官が整う。
アーユルヴェーダで、整えるのは「身体、精神、感覚器官」にアプローチ。つまりホリスティックな医学。

アビヤンガは、全身を温かいハーブオイルでマッサージしていく。
個人に合わせて、オイルを選択する。

パンチャカルマ(浄化療法)

アビヤンガは、パンチャカルマの第一段階で行う。
パンチャカルマでは以下の5つの治療が行われる。
1ナスヤ(経鼻法)
2ヴァマナ(催吐法)
3ヴィレーチャナ(催下法)下痢を催すため
4ヴァスティ(浣腸)
5ラクタモークシャナ(瀉血法)ヒルを使って汚れた血を出す
プールガカルマ(前処置)がアビヤンガ。また、それ自体が独立した治療
スウェダナ(体を温める)と組み合わされる。温かい湯に浸かる。ハーブボール。

オイルの選び方:

季節。ヴィクリティ(病)に応じて、治癒。病がない場合は、プラクリティに応じて、健康増進と病気の予防。

アーマ(毒素)

アーマは、食べること、運動しないこと、ストレスで溜まる。

アビヤンガの利点とダートゥ

循環器系:血液
ラクタが促進される。血流が増加、促進。血液循環が向上すると、身体の機能も向上。
細胞に、酸素と栄養素が運び込まれ、二酸化炭素と老廃物が運び出される。
治癒のプロセスが行われ、アーマが体外に排出される。病の治癒。

呼吸器系:肺に関連したもの。サンスクリットで「プッシュハシーヤ(肺)パダッティ(システム)」
マルマに触れた時に呼吸器系の機能を向上させる。
O2を受け取るキャパが上がり、CO2が効率的に除去される。システムがよく働くようになる。
高級に関連する横隔膜と肋間筋が弛緩(緩む)し、呼吸がしやすくなる。
過剰になっているカパ(粘液、気管支の分泌物)が排出しやすくなる。

リンパ系:ラサ(食べたものからすぐ出来る一番最初の構成要素)
リンパ液は、体外に老廃物を排出するもの。
アーマがスロータスを閉塞する。
リンパが流れることでアーマも流れる。リンパが滞るとアーマがスロータスに滞り、浮腫(浮腫み)を生じる。
過剰な運動、怪我で閉塞するスロータスを、マッサージでバランスすることが出来る。
リンパは、免疫システムに関わる。アビヤンガは、リンパを正常にして、免疫を強くする。

皮膚(チャルマ):皮膚が病むことを、チャルマ・ローガ(病)
肌の質感、トーンに異常があるということは、健康上の問題が起きていること。
適切なオイルの塗布で、表皮の上層が角質として落ちる(除去)再生。毛穴が開いて、皮膚呼吸をする。体外へ老廃物を出す。黒斑、白斑も改善する。
汗腺を開く。皮脂腺を刺激して機能を高める。正常になり油分が分泌されて皮膚を保護。
質と色が向上する。

筋肉系
硬さを軽減する。乳酸が痙攣、強張り、疲労による弱りを引き起こす。
この疲労物質(乳酸)を除去する。
筋肉痛をリラックスして弛緩する。緊張を緩和。

骨格系
骨への栄養。関節痛の改善。
関節が硬くなり可動域が狭くなっている場合、可動域を広げて強張りの改善が見込める。

神経系
Vが鎮静され、ストレス、緊張を軽減する。
シールシャローガ(頭痛)、副鼻腔炎にも効果的。(ローガ(病))
不安、不眠を、神経系へのアプローチで解消。
オイルは神経を目覚めさせる。エナジーブースター、エネルギーの増強。無気力、疲労困憊、衰弱にいい。

消化器系
食べ物の消化する。吸収、排泄を助ける。便秘に良い。
腹部、腰部に対して行うといい。

泌尿器系
腎臓の活動の促進。エネルギーを与える。老廃物の排出。
血流を上げる。排尿を促す。

生殖器
月経の問題。
月経痛:鎮痛剤は使わなくても腹部への優しいマッサージで改善する。
(生理前:2〜3日に行いVの過剰を鎮静)
(生理後:2〜3日は、肉体にパワーを与える)
(加えて、週に1度のアビヤンガ)

アビヤンガの利点

ドーシャのバランスをとること。
アーマ(毒素)が排泄されることで、病が癒えていく。免疫力を上げて、病を予防する。免疫力が上がり、生命を強くする。
ヨガ、メディテーション(瞑想)を加えることで全体のバランスが取れる。
マッサージは、魂、精神、肉体のバランスをとるもの。
より治療を目的にしたマッサージは、ドーシャをバランスする。
マルマを理解し、オイルを用いること。 
足りない部位にエネルギーを補い、エネルギーをバランスする。
特に、ストレス性の高血圧、不整脈、頻脈に効果がある。
体重を減らし、肌艶を良くする。

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