ネタ切れと感じた時に読んでみて!
◆「ネタがない」は本当に「ネタがない」のか?
これは以前話した内容と重なるかもしれないが、
極端な話をすれば、「書くことがない」ということはあり得ない。
例えば、あなたが(1日に少なくとも1食でも)毎日ご飯を食べていれば、
そのメニューを記録することで、1つの記事を作れるだろう。
『私の365日間の昼食メニュー』として、立派な記事の完成だ。
また、あなたが毎日着ている服の色、ブランドをまとめて、
『2020年に着た服を全公開!』というのでも、立派な記事になる。
でも、多くの人は、これをやろうとしない。
「ああ。確かに、それは”書ける”と思う。でも、それは”書きたいこと”じゃないんだよ」
きっと、あなたはこう答えると思う。
また、もしかしたらこう答えるかもしれない。
「”物理的に書ける”からといって、それを”実際に書く”とは限らないよ」
そうだ。そうなのだ。
このあたりから、「書ける」ということの実態が見えてくる。
昨日食べたご飯。昨日着た服。昨日みた動画・・・。
きっと、誰でも、多かれ少なかれ「物理的に書ける」ことはある。
でも、「実際に書ける」こと、言い換えれば「書きたいこと」がない——。
こんな状況なんじゃないだろうか?
まとめよう。
ネタを記事にする段階において、「書ける」とは、「物理的に書けるネタがあること」を意味しない。
むしろ、「自分が書きたいこと」、あるいは「読者ウケしそうなこと」があることを意味している。
つまり、色々なフィルターを通り越して、コーヒーのように、純粋な残った数滴が「書けること」として表面に現れるのだ。
物理的に書ける
↓
実際に書いて問題になさそう
↓
書いて読者にウケそう
↓
「書ける」
たとえば、こんな感じで。
つまり、「ネタがない」と思ってしまう原因は、「書ける」ことのハードルを自分で高めてしまっていることにある。
「物理的に書ける」という基準で見れば、それこそ、いくらでもネタはあるはずだ。
しかし、そこから「面白い」「バズりそう」「書いてみたい」などのフィルターを重ねていくことで、
その結果、「(書きたい)ネタがない」という状態になってしまうのだ。
つまり。
まとめると、こうだ。
「ネタがない」とは、「物理的にネタがない」ことを意味しない。
むしろ、「書きたいネタがない」ことを意味している。
そう考えると、「ネタ切れ」の原因の輪郭がはっきりしてくる。
ここで、ちょっとカッコつけて、次の3つの要素を考えてみよう。
●Want:「書きたい」こと
●Can:「書ける」こと
●Should:「書くべき」こと
あなたが記事を書くとき、このうちのどれがトリガーとなっているだろうか?
この中の1つ、あるいは複数がトリガーとなっていることもあるだろうし、
もしかすると、3つのうちのどれでもない・・・かもしれない。
ただ、「書きたい」「書ける」「書くべき」のうちの、多かれ少なかれ、それかが引き金となって、あなたは記事を書こうという気持ちになっているはずだ。
ここからは、より細かく、「ネタ切れ」の原因について考えていこう。
◆また来やがった!!!全文系の宿敵《ベン図》のお出ましだァ!
「ヘイ! 呼んだかい?」
陽気な感じで、ヤツはやってきた。
「これ、もしかしてオレっちの出番かい??」
ぎゃああああ!!!!来た!来たぞ!!!
文系は今すぐ隠れろ!!!《集合と命題》の次はコイツだ!!!
《ベン図》の襲来だあああああ!!!!
とりあえず文系は体育館に避難!体育館に集合だ!!
さもないと補集合にされるぞ!!!(謎)
とまあ前回に引き続き、数学のチカラを借りて考えてみよう。
《ベン図》さん。よろしくお願いします。
あなたの原因を「書きたい」「書ける」「書くべき」の3つで考えてみよう。この3つをより具体的に書くと、こんな感じになる。
●Want:「書きたい」こと
例:趣味でブログをやってて、小説を投稿してみたい!
●Can:「物理的に書ける」こと
例:2020年に見たドラマは覚えてるから、『2020年に見たドラマ全公開!』って記事なら、書こうと思えば書ける
●Should:「使命感や義務感から、書くべきだと思っている」こと
例:会社の広報としてブログをやってるから、正直書きたくはないけど、会社の宣伝になるような記事を書かなきゃいけない
この中で、多くの人のいう「ネタ切れ」は「Wantが尽きてしまったこと」を意味しているはずだ。
つまり、「小説を投稿したくてブログを始めたけど、最近、書きたい小説のアイディアが思いつかなくて・・・」ってイメージだ。
それでは、さらに話を進めよう。
●「Want」がない=A
●「Can」がない=B
●「Should」がない=C
として、ベン図を作ってみよう。
あ!文系高校生が1人やられた!!!
あいつはもう空集合だ!!(謎)
では、ここから、いくつか考えられる「ネタ切れ」の原因を掘り下げてみよう。
「ネタ切れ」と感じるパターンはいつくか考えられる。
そのうち、「あるある」そうなモノを挙げてみた。
●A=「書きたい」がない
●B=「書ける」がない
●C=「書くべき」がない
●A∩B=「書きたい」もないし、「書ける」もない
●B∩C=「書ける」もないし「書くべき」もない
●C∩A=「書きたい」もないし、「書くべき」もない
●A∩B∩C=「書きたい」も「書ける」も「書くべき」もない
(「かつ」だけ例を挙げてみた。「または」は面倒なので省略!笑)
ここからが、とても大切な話である。
実は、「ネタ切れ」と考えている人には、2つの誤解パターンがある。
その2つのパターンによって、とるべき解決策も変わってくるので、順をおってお話ししていこう。
その2つの誤解パターンとは、次のものである。
●本当は「B」ではないのに「B」だと思っている
●「A,B,C」の全体を考えられていない
どういうことか。1つずつみていこう。
◆◆◆
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