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高校生に贈るサステイナブルBEAUTYゴールズ(SBGs)

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全17個の自分づくりのヒントになる行動目標が配信された順に集めてあります。持続可能なカワイイ・キレイとは、を考えるエッセイ集。S美Gsは筆者の造語です。
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記事一覧

SBG17「身体的文化資本」を乗り越えよう ① いいものに多く触れよう

SBG17「身体的文化資本」を乗り越えよう ① いいものに多く触れよう

 平田オリザ氏は前掲書で、「この身体的文化資本を育てていくには、本物、いいものに多く触れさせる以外に方法はないと考えられている。」と述べています。

(以下引用)するどい味覚を身につけさせようとして、子どもに美味しいものと不味いもの、安全なものと危険なものを両方食べさせ、「ほら、こっちが美味しいでしょう、こっちが安全でしょう」と教える親はいないだろう。美味しいもの、安全なものを食べさせ続けることに

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SBG16「格差」の壁を受け入れよう

SBG16「格差」の壁を受け入れよう

カテゴリー 8 努力ではどうしようもないもの  身体的文化資本とは

 一定の年齢までは超えられない「身体的文化資本」というものがあります。
 わたしの個人的解釈では、それは、「子どもがそれぞれ差を伴って持つ能力のようなもので、家庭の経済状況や親の芸術への関心度などの影響によって生じた結果によるものです」。
 塾や習い事に通わせられる家庭で育ったのか、その費用の額の違い、高等教育が国公立か私学か。

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SBG 15 作り笑いでもいいからスマイルしよう!

SBG 15 作り笑いでもいいからスマイルしよう!

♬いつでもスマイルしようねー
 とんでもないことが起きても
 さあ...(途中省略)
 ...こどもじゃないならねー

                                                       *「スマイル」作詞:渡辺慎 作曲:渡辺慎

ホフディランが歌い、森七菜が歌い、炭酸飲料のテレビCMにも使われたこの歌の歌詞とメロディーが頭から離れません。CMの効果、恐る

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SBG 14 からだの姿勢を変えよう!

SBG 14 からだの姿勢を変えよう!

  ここでちょっと一休みしましょう。ここまで読み進めてきてくれたキミは凄い忍耐力の持ち主です。よくぞ稚拙な文章にめげずに付き合ってくれました。姿勢が悪くなっていませんか。ここでは「体で脳を変える」ことについて触れさせていただきます。

 「パワー・ポージング」という言葉を聞くのは初めてでしょうか。ハーバード大学のカッディという人の研究からです。
「背筋を伸ばして堂々と歩くこと」で 皆さんの体には

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SBG13 便利さに頼り過ぎないようにしよう!

SBG13 便利さに頼り過ぎないようにしよう!

 皆さんは「不便益」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? 京都大学情報学研究科特定教授の川上浩司先生によると以下のようになります。

「不便益」とは、不便の益(benefit of inconvenience)のことだ。便利(convenience)とは、手間がかからず、頭を使わなくても良いことだと仮定すると、不便でかえって良かったことや逆に不便でないと駄目なことがいろいろと見えてくる。不便益

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SBG 12  道草や寄り道をしよう!

SBG 12  道草や寄り道をしよう!

遠回りの効用
 「寄り道こそ近道」。もしくは近道ではない場合であっても、新しいフェーズを迎えて新たな自分として出発できるきっかけとなることは多くあります。
 スマートフォンのずっと前に「電話機」を発明したベルは “Leave the beaten track behind occasionally and dive into the woods. Every time you do, you wi

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SBG 11 「変化力」を身に着けよう! 変化力しか勝たん

SBG 11 「変化力」を身に着けよう! 変化力しか勝たん

キミ達を取り囲むAI化社会

 自宅の近所に書店が5店舗あったとします。「最もお気に入りの本屋さん」から、「全最も気に入らない本屋さん」、「どちらでもない本屋さん」、「ややお気に入りの本屋さん」、「やや気に入らない本屋さん」、それらが自宅からの距離もまちまちに分散して立地しているとします。
 さて、ある朝起きたら、自分の「最もお気に入りの本屋さん」が自宅から最も近い位置に建っていて、順にだんだん遠

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SBG 10 自分自身が幸福になろう! 「自分ファースト」は身勝手とは異なる

SBG 10 自分自身が幸福になろう! 「自分ファースト」は身勝手とは異なる

SDGsのためのSBGs
 「学校に行くのは当たり前」の社会があれば「行きたくても行けない社会」があり、どちらの社会にも「一人」「一人」がそれぞれ住んでいます。
 私たちは、主要先進国の社会に住んでいて、「学校へ通えることは当たり前」という感覚を持っています。
 COVID-19の蔓延、この一連のコロナ禍によって、「学校に行きたくても行けない」立場に立たされました。国や家庭が貧しくて学校に行けない

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SBG9「世のため」は保留しよう!

SBG9「世のため」は保留しよう!

カテゴリー 5「世のため、人のため」より「自分のため」?

社会的意義から考えるのを止めよう!

「自分がやりたいことって何かな」って考えるときは、3つの要素があります。

①自分がしたいこと。

②社会が必要としていること、そして

③自分ができることです。

 どこから考えてみてもいいのですが、「世の中のため」を示す②を優先することはやめましょう。世の中のニーズに一致しているかどうかは、一旦保

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SBG8 自分を元気にしてくれる人と付き合おう!

SBG8 自分を元気にしてくれる人と付き合おう!

カテゴリー 4 誰とつながるか キミが付き合う人は二通りしかいない

 人は誰かと繋がっていたいものです。でもどんな人と繋がりを持つかで、あなたの美しさは影響を受けます。
 付き合うとしたら、次のどちらのタイプを選びますか?

タイプA 楽しそうにしている人

タイプB 楽しそうじゃない人

Aはどんな人か?
  ・「自分の好きなこと」、「やりたいこと」が行動の動機である人
  ・他人や昔からあっ

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SBG6 暇つぶしに学校へ行こう!

SBG6 暇つぶしに学校へ行こう!

カテゴリー 3 学校との付き合い方

「学校」の始まりは「娯楽」だった!?

英語の「学校」を表す語schoolの語源は古代ギリシャ語のscholē (スコレー)で、元来は「ひま」、「余暇」を表す語でした。「個人が自由に幸福感を感じるための時間」を意味していました。
「拘束されずに個人が自由に主体的に自己充足に充てる時間」が保証されているところが本来の学校であるならば、今の学校とは随分違いが大きい

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SBG7 情報収集で済む知識は校外で学ぼう!

SBG7 情報収集で済む知識は校外で学ぼう!

学校は「唯一の学びの場」ではなくなっている

 学校は、知識を吸収する唯一のところではなくなってきています。
日本で近代教育が始まった明治時代は、学校の教育こそが時代の最先端を担っていました。学校に行くことが近代国家の日本人として必須でした。
ところが今の学校は、最先端ではありません。少なくとも「情報を得る手段」としての学校は、絶対的ではなくなっています。情報を得るとき、キミ達は「学校」を第一のよ

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SBG5 趣味ならば 極めるもなく ゆるゆると

SBG5 趣味ならば 極めるもなく ゆるゆると

オモイ趣味はスルー
趣味もいい加減で、中途半端にしておきましょう。そもそも、いい加減で中途半端であっても許されているから「仕事」ではなく「趣味」なのです。「気付かぬうちに、極めていた」なら、それでいいんでしょうが、「広く浅く」や「狭く浅く」もあってもいいと思います。
もっとも、日本における趣味仲間は、趣味との緩(ゆる)い関係をなかなか認めようとはしてくれませんが。「もっと拘(こだわ)りを持つべきだ

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第4回配信 SBG4 余暇を頑張るのを止めてボーっとしてみよう!

第4回配信 SBG4 余暇を頑張るのを止めてボーっとしてみよう!

今回から、カテゴリー 2「がんばる」ではなく「楽しむ」に入ります。

 現代人は「待つこと」がとても苦手になったと言われています。当然です。ダウンロードの時間も「5分が3秒で」と聞くといいねと思うし、ネットで注文「すぐ届く」は、便利です。「お待たせしません」が、私たちの生活を覆いつくしているのですから。
 待たなくてよくなったことで生まれた新たな時間「暇」そのものを、何もしないで楽しめばよいような

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