快食快便大爆発

いっぱいくって いっぱいだして だいばくはつ。 さういうものに わたしはなりたい。

快食快便大爆発

いっぱいくって いっぱいだして だいばくはつ。 さういうものに わたしはなりたい。

最近の記事

グリグリグルダンムニュフルタン(1)

グリグリグルダンムニュフルタン。 これは全く出鱈目の話。 高熱のときに見る夢、または、深夜のコンビニで立ち読みしているときの妄想。あるいは疲労困憊の自動筆記。そして、深夜のコンビニで立ち読みしているときの妄想である。 「ごめんなんやけど、これ。ちょっとみてほしいんや」 「印刷部の人が加工部までなんの用だ」  印刷部の人間、吉賀がやってくるなり、伝票と先週納品した封筒を見せてきた。  封筒にはインクで擦ったような跡があり、あからさまに製品として納めるのには難があった。事故だ

    • 山にむちゅう(5)

       遠ざかっていく青田 ”元” 部長の声を惚けた頭で聞きながら、立ち尽くしていた。祐介は中年男の唇は初めてだった。なにか大切なものをなくしたような気がしたが、それどころではなかった。  不意に舌を切り落としたい気分になったのである。歯でかみ切ってやろうとすら、カラダが思い始めたので、――やめろ、それはまだ使うものだ、と必死に念じ、切り落とすのを何とかやめさせた。それほどまでに不快だったのだ。  祐介は舌に感じる不快感を取り除くために、舌を出し入れしてぬめりを落とすように前歯で表

      • どうにかして、ビリヤニを簡単に作りたい。もはやビリヤニじゃないジェネリックでもいいから。

        ビリヤニ、それは単なる米料理というよりも高次概念。 ビリヤニ、ご存じですね。(有無を言わさない)  肉や魚とバスマティライス(長粒種の長い米)を香辛料で蒸したり煮たりするインドを中心とした中央アジアの料理だ。  調理法はかなり色々あるので、調べてもらいたい。  カレー味のピラフや炊き込みご飯のようなものと紹介されることがあるが、大体想像しているピラフに比べて、ビリヤニは見た目がなにやら違う。大皿にてんこ盛りに乗っていたり、寸胴の中にぎっしり詰まっていたりする。聞いた話による

        • 山にむちゅう(4)

           由真に抱きつかれながら、祐介はオフィスに戻った。  祐介は人前で余りべたべたするのは好かない。祐介は露骨に嫌な表情を見せてやると、由真は目を逸らした。どうやら、この女は見せ付けるつもりだ。  祐介にとって、経緯が経緯なだけに絶妙に由真に対して強く出ることができなかった。  他の女が苛立ったり、悲しそうな顔をする。それを見て嫉妬する男もいれば、祐介のような手合いが嫌いなモラリストもいる。無用に敵を作ってしまう行為はなるべくしたくはない。  祐介はオフィスに戻るまでに腕にすがり

        グリグリグルダンムニュフルタン(1)

          ふるさと納税で、あんずが届いたから、蜂蜜でつけるの巻。

          イヒヒィーッ!(おはようございます)うぉれは、あんずダイスキ。あんずの悪魔! 干しあんずウマすぎて、一キロあっても一週間持たないぃ、糖尿病怖くて故に買うのに躊躇することもあるゥ……。 あれ絶対へんなもん入ってるぅ。食べるのノンストップ、中毒性。 お菓子にもよく入れる。タルトのカスタードの中にみじん切りをインサイド、ぱーとしゅくれにアクセントにいれるニクイ演出よくする! それ、ゼンブ、ひとりで食う。うれしみ! おまえにはやらない、イヒーッ! ウォォン、デモ、いままでトルコ産干し

          ふるさと納税で、あんずが届いたから、蜂蜜でつけるの巻。

          この世の終わりのジンジャーコーディアルじゃなくて、リキュールの作り方

           今年の夏はラニーニャだかなんだかとナントカが一緒に来るらしいから、ものすごく暑いらしい。  このジンジャーコーディアル(リキュール)は代謝機能アップが見込めるショウガオールたっぷりだが、健康は知らん。なにが健康だ。  ショウガの辛さを最大限に活かして頭をおかしくすることが目的である。  夏の暑さを乗り切る前に人間としてオシマイにしてしまうことで暑さを回避する画期的なシロモノである。  こっちが先におかしくなっちまえば、こっちのもんよ、ガハハ! この世の終わりのジンジャー

          この世の終わりのジンジャーコーディアルじゃなくて、リキュールの作り方

          この世の終わりコーディアルを作るカスのおじさん。

          この砂糖漬けのおじさんを見よ。  おじさんはコーディアル(シロップ)づくりが好きだ。世に酒カス、ヤニカス、パチンカスという言葉があるのであれば、脳みそが砂糖とハーブで漬け込まれたこのおじさんはコーディカスである。  糖尿病まっしぐら、でもやめられへんねん。見ろよ、この体、ぶよぶよだろ。BMI34もあるんだぜ、これ。ニーチェもびっくりだぜ。 始まりは金欠であった。  金のないおじさんは、学生の頃、大学に生えていた謎のミントを取り、ミントシロップを作っていた。  砂糖と水

          この世の終わりコーディアルを作るカスのおじさん。

          真女神転生Vヴェンジェンス発売でたまたま休暇になってうれしいので、しゃぶ葉いってくる。

           本日、真女神転生Vヴェンジェンス発売。めでてぇな、こりゃこりゃ!  しかも、たまたま指定休が被ったので期せずしてメガテン休暇に。  ワシがこよなく愛するメガテン。シリーズの派生のペルソナの世界的ヒットで、知らないところで格が上がっちゃった気がする。  昔は変なやつしかしないゲームだったのに、ネットで急に持ち上げるファンが多くなってどんちゃん騒ぎしている。今までお前らどこに隠れてたんだ! オラ、探したぞぉ! 女神転生とは?  神話の神々や伝承の悪魔が跋扈する破滅した東京を

          真女神転生Vヴェンジェンス発売でたまたま休暇になってうれしいので、しゃぶ葉いってくる。

          山にむちゅう(3)

           由真が屋上への扉を開くと、冷たい風がびゅうと吹き込んできた。風に体をややのけぞらせながらも、祐介の姿を探した。祐介は屋上のどこかにたどり着いていたはずだが、姿が見えない。  屋上には柵に囲まれた大きな箱状のなにかの設備が置いてあって手狭であった。奥のほうにいるのだろうか。  冷たい風に紛れてタバコの香りが流れてくる。由真はその香りを辿って、奥に進んだ。設備に隠れていたが、奥のほうはパイプや段差が隠れていて、かかとがつぶれたパンプスじゃ、何度もつまずきそうになる。  由真は箱

          山にむちゅう(3)

          山にむちゅう(2)

           息も絶え絶えだった由真は持ち直してようやく身を起こした。舌に絡みつく余韻を振り切るために頭を振って、髪をかきあげる。 「……祐介、キス、うまいよね」 「そりゃな。うん。経験値が違う。由真ちゃんより長生きだから」 「他の事はヘタだから?」 「そっちはあんまり興味がないな」  キス以外に手を出してこないことに対する皮肉を言ったつもりだったが、祐介は何のこともないように答えた。よもや、この男、不能なのではないか。いや、どうなのだろうか。目の前にいる色男は随分とほかの女も誑し込

          山にむちゅう(2)

          文化の極み 精霊馬

          Amazonには、とてつもなく意味が分からないアホなもの文化の極みに至った謎のものが置いてある。なぜそうなったのかをあほくさく考えていきたいそういうエブリデイ。 気になったものを特に調べもせず思いのまま書いていくコーナーだよ。 精霊馬  精霊馬 ――ナスとキュウリに割り箸を差して牛と馬にしたアレである。  ご存じの通り、ナスが牛、キュウリが馬。先祖がお盆でこっちに帰ってくるときはキュウリの馬に急いで帰ってきて、あっちに帰るときはナスの牛に載ってゆっくり帰ってねということら

          文化の極み 精霊馬

          ペルソナフェス見ていたら、暗闇走り抜けてカレーの材料を買いに行った話。(蕁麻疹に耐えながら)

           おっす、ワシ、ATLUS大好きっ子!   ATLUS共通テストの成績は29点!  ATLUSが今年とっても元気でうれしいぞ!   東京鬼祓師ぐらいの怪しげな時代にはもう消えてしまうんじゃないかと思っていたATLUSが、2024年は何があったんだというくらいの大作ラッシュ。もう、ペルソナのおかげで知る人ぞ知るゲームメーカーではなくなった感じがする。  ユニコーンオーバーロード、P3リロードを発売しても、まだ、P5X(スマホのやつ)、真女神転生5V、メタファーを残している。

          ペルソナフェス見ていたら、暗闇走り抜けてカレーの材料を買いに行った話。(蕁麻疹に耐えながら)

          山にむちゅう(1)

           北村祐介は目の前で咲き乱れる「花」に、晴れやかな気持ちを抱いていた。生きとし生けるものとして、これほどの喜びがあろうか。  あられもない肢体が重なりあい、触れあい、新たな喜びを生み出している。  ああ、なんと、山の頂上から見る朝日のなんと素晴らしいことか。  山の端がようよう明るくなってきて、次第に眼下の樹海を照らし始めた。山の稜線に連なるように、女の白い肌の稜線が重なる。  男は腕に抱いた女の稜線を引き起こし、外気から守るように隠されていた垂乳根をやがて来る朝に向かって開

          山にむちゅう(1)

          一体何者なんだ、「光と水のダフネ」

           レンタルビデオ屋に潜む魔物。  それはレンタルしたビデオの前後に入っている謎の新着レンタルビデオのCMである。    配給会社が宣伝しているのであろうが、リリースした当時のCMが見られるノスタルジック感は独特のものがあり、無理矢理画面にオーバーレイしたようなテロップが「最新情報をお届けしています!」という感じで当時の時系列にタイムスリップした感じがたまらないのである。  むしろ、本編よりもわくわくするこの謎CMであるが、子供の頃、レンタルビデオ屋で何かのアニメを借りたとき

          一体何者なんだ、「光と水のダフネ」

          クソ高いキーボードを探しに梅田に飛ぶ。

          前回までのあらすじ ワシ、安いキーボードクラッシュしすぎてしまう怪物。 気を使ってソフトタイピングしていたワシは、腱鞘炎になってしまい、ちゃんとしたキーボードを買ったほうがいいのではないかと悩みはじめたのであった。 そして、ロジクールのMXKeys miniを購入して大大大満足して深夜に小躍りをしたのだが、次におじさんに待ち受けていたのは止まらないキーボードへの欲望であった。 正直文章書くだけなら、MXKeys miniで十分なのよね。  まず、ロジクールのMXKeys

          クソ高いキーボードを探しに梅田に飛ぶ。

          あほ草日記

          暇人のすなる日記といふものを、わしもしてみむとてするなり  自室で天井を見ていると、「32歳のおじさん」になっていたことに気が付いた。  30代というのが若いか若くないかというのは差し置いて、この場合、自分がおじさんだと認識したのがまずかった。  そうなると、32歳の部分に注目が行って、「はて、ワシはいったい全体なんでこうなっているのだろうか」と回顧し始めた。すると、32年の隔ての間に成し遂げたことを考えると、虚しさが去来した。  本棚に読んでいない更級日記を見ていると、