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ポルトガルで食べた美味しいもの

ポルトガルといえばバカリャウ。塩漬けにした干し鱈のことである。
イタリアでもバッカラといい、特に私の住むヴェネト州ではよく食されるものであるが、ポルトガルの比ではない。なんといってもレシピの種類が豊富であった。ただ、2週間滞在して、毎日バカリャウを食べるのは飽きるので、いくつか代表的な料理を食べてみた。

(1)バカリャウのグリル焼き

これはリスボンで食べたもの

リスボンの料理とどこかで読んだが、割とポルトガル中どこでも食べられるよう。切り身の上にニンニクのみじん切りがたくさんのっていている。下にはジャガイモとグレーロス(Grelos)という野菜のソテー。これは日本ではラピニというのだろうか、イタリアでいうチーメ・ディ・ラーパ(Cime di rapa)のようなもので、市場でもたくさん売っていた。

(2)パン入りバカリャウ(Bacalhau no pão)

コインブラで食べたもの

コインブラのバカリャウ専門レストランで食べたが、とにかくすごい量!軽く2人前はある。玉ねぎを炒めたものの下に、ごろんごろんとバカリャウ、そしてさらにパンを割って中にはじゃがいもが4個ぐらいごろんごろんと入っている。パンの外側はカリカリでとても美味しかったし、中はニンニクの効いたオリーブオイルが染み込んでいて、これも美味しかった。

(3)豆と魚介のシチュー(Feijoada de marisco)

ハート型のお皿が可愛い

コインブラのガイドブックに載っていたレストラン「ドン・ペドロ」。なんと、高田延彦さんがロケで使ったそうで、オーナーが「ノブヒコ、マイフレンド、マイフレンド!」と超親日の歓迎ぶり。壁のタイル装飾も可愛かったし、他の料理も全部美味しかった。

(4)ポルトガル風リゾット

ポルトで食べたもの

リゾットといっても、イタリアのそれとは違い、どちらかというと雑炊系。いろいろな種類があるようだが、これは魚介類と骨つき肉、チョリソーも入ったものだった(料理名を忘れてしまった)。写真は2人前。

(5)タコのグリル焼き

リスボンのホテルのレストランで食べたもの

クリスマスの日は抗原検査を受けるのも面倒だったし、多くのレストランも閉まっていたため、ホテルのレストランで食事。ビュッフェスタイルだったが、メインはこのタコのグリル焼きと羊肉のグリル焼きであった。タコは結局他のところでは食べなかったので、唯一の写真。シンプルにニンニクの効いた味付けで美味しかったけれど、大きかった!

(6)子豚の丸焼き(Leitão da Bairrada)

丸ごと買っていく人がたくさんいてびっくり!

コインブラで過ごした年末年始は、抗原検査が面倒だったため、アパートで食事。そこでこの地方の名物である子豚の丸焼き専門店があったので、テイクアウト。もちろん写真の丸焼きなんか一頭は無理なので、4人分といって、カットしてもらった。それでもゆうゆう二日間食べられる量。大晦日や元旦にみんなで食べるのか、街中でも丸ごと買って運んでいる人を多数目撃。

(7)フランセジーニャ(Francesinha)

ポルトならどこのカフェでも食べられる

ポルトの名物料理フランセジーニャ。フランスのクロックムッシュをアレンジしたもので、お店によってこのソースや、具でオリジナリティを出しているところもあるらしい。写真のはどこか地下鉄の駅の近くのカフェで食べたもので、味的にはイマイチだった。

(8)ポルトのチーズ入りトースト

パンなのに、さらにパンがついている

リスボン行きの電車を待っている間に、ポルトのカンパニャン駅近くのカフェで軽食。店員さんに勧められるままに頼んだものだが、とっても美味しかった!長さ30センチぐらいのパンをくり抜いて、中にニンニクのきいたチーズを入れて焼いたもの。ポルトの料理だと説明されたが、結局他のところでは見つからなかった。いつかまたポルトに行ったら、絶対にこのお店で食べたい。

(9)ポルトのチョリソー

写真だと見えないけれど、実は火がついている

上のチーズ入りトーストを食べたカフェで食べたチョリソー。スペインのは食べたことがあるが、ポルトガルではなんとお皿の上に置いて、アルコール(ポルトワインなのか?)で火をつけて脂分を落として食べることが多いらしい。で、これがまた香ばしくて美味しかった!個人的にはポルトガルのチョリソーの方がお気に入り。

番外編:韓国料理

久しぶりに自分で焼く焼き肉♬

なんでポルトガルで?と言われそうだが、私はイタリアの小都市に住んでおり、アジア料理といっても、この辺りにはなんちゃって寿司ぐらいしかない。なので、ヨーロッパでも都市であれば必ずエスニック料理を食べにいくのが楽しみの一つである。今回のポルトガルでは残念ながら行きたかった日本人経営の和食レストランが休みで、日本料理は食べられなかった。
幸い、リスボンは非常に多くの外国料理店が見つかったため、助かった。
ここは、キムチはイマイチだったけれど、自分で焼ける焼き肉は貴重。

番外編:点心・広東料理

ここはまた行きたい!

中華料理はリスボンでもポルトでも食べに行ったが、ここはポルトで見つけた点心を中心とした広東料理店!食べた、食べた、食べまくった!!4人なので色々と頼むことができて本当によかった。しかも安かった。

番外編:レバノン料理

おしゃれなお皿ツリー

本当はネパール料理を食べにいくはずだったのが、その2軒手前にレバノン料理店を発見。フランスだと比較的簡単に見つかるが、久しぶりだったので迷わずこちらの扉を開けていた。他のところでも頼むが、ここもこの前菜盛り合わせは美味しかった!これでかなりお腹いっぱいになるので、メインは4人で2種類注文。レバノン産の赤ワインも美味しかった。

まだまだ食べることができなかったポルトガル料理もたくさんあるし、ブラジル料理や、ポルトガルの植民地であったアフリカ各国のレストランもあったようなので、次回の楽しみにとっておきたい。