🇮🇹 ナターレ旅行　食と景色と文化　その２

もう２月の初頭。１月は体調を崩し、良くなってはぶり返す変な月でした。今さらですがナターレ期のイタリア旅行紀アップしておきます。ミラノ三日目から。なんだか長いです。（反省してますが二つに分ける気力が！すいません）

ミラノのチャイナタウンで迷う

この朝は、前日あった👇 RIEKOさんと再びブレダ地区のカフェで待ち合わせ。その前に少し時間があったので以前から行きたかったチャイナタウンへ行く。去年見たUltima notte di amore　にどうやら私は影響を受けているらしい。
昔あれほど通った場所なのに、全くもってどうものなのかどう行けば辿り着くのかさえ覚えてない。20年超……って、長い。ミラノの最新場所とかはマークできたりしているけれど、案外とこういう日常通っていた場所はよくミラノへ来ても行かない。
私はもはや単なる旅行者なのだと心底感じた日であった、なんか悲しい……。

なんとなくこちらかなぁと思って歩いていたら、やはりそれが正解。グーグル先生に指示されたチャイナタウンは、どうやら政府（市？）に潰されたと友人に聞く。あまりに中国人マフィアが多くなり危なくなったからと推測。まだ、Googleではアップデートされてないようなのでもし行く人は間違えないでください。途中まで歩くと、勘が働き、適当に歩いていくとチャイナタウンらしい景色が。しかしながら、もちろん昔あったようなお店はゼロ。全体的にお店が増えてるせいか、道もやはりよくわからない。

チャイナタウン

ちらりと雑貨屋、食料品店をのぞいてなんともよくわからない買い物をしながらメトロMooscovaの駅の方へ頑張って戻る。待ち合わせ時間は迫っていた。道に迷いすぎだ。

どんどん変わる街の風景

友人たちと、カフェ、レストランへ

RIEKOさんとはカプチーノを飲みながらおしゃべり。彼女に、日本のお茶をもらう。昨日はチョコももらったし、ありがたい！　お茶は大好きである。
前日彼女たちといったレストランはこちら↓。

彼女はこの後アキ　カウリスマキの映画を見に行く予定と聞いて嬉しくなった。（邦名：枯葉）
前から茫然と思っていたけど、夫さんも含めて私たちカップルとの共通点多し。
その一つが超のつく映画好きだということ。私たちもオランダを出る前にこの映画を見た。とても嬉しい。

そして彼女と別れた後、Riekoさんの夫さんと道でバッタリ。彼女と一緒に映画を見に行くため出かけてきていたようだ。おおお〜！

偶然は続く。

数時間後、友人とご飯を食べた後、お二人一緒にまたもやバッタリ会う。タイミング的にはあり得るけれど、それにしても偶然が何度もってまじ怖いくらいだ。

きっと彼女や夫さんとは私がミラノにいた時代（90年代に六年くらい）何度もすれ違っていたのは確実だ。
共通の友人というか知り合いがオランダ人の写真家というのも面白い。
この知り合いとはオランダからミラノへ向かう飛行機の中でばったり会いセンターまでタクシーで乗り合わせたことがある。偶然は人生の中でよくある。

入りたかったけど時間がなく断念したヴィンテージショップ

この日、昔からある日本食レストラン大阪でイタリア友人イザと何年かぶりに会う。

MOSCOVAの日本食屋でミラノ在住の友人から勧められたのは違うレストラン。でもスケジュールを変える時間の余裕はなかったのでそこへは行かず。あとで聞いたら友人は生魚はやはり無理ということで、やめて正解。

私、食べ過ぎ。彼女のような鮭定食が正解？

友人イザはやはり私より早くに待っていた。
彼女は、30年前に写真の学校に通っていた時の学生仲間。イタリア人で今だに連絡がつく、友人として残った子は、おそらくこの辺りの感覚が似てるから続いているんだと思う。
他の多くの学生が遅刻してくる中、彼女は正確な時間を頭に持っていた。
イタリア人でそういう人は少なく、貴重な存在だ。よく考えたらうちの夫もそういうタイプ。

さて、ご飯を食べながら、話は政治へ。プーチンが大嫌いな彼女。すべての世界の悪いのはプーチンが悪いからと、とある人々の全て世の中がまずいのは中国が悪いという考えとが同じ展開で喋ってくる。これは何を言っても無駄。色々言うと証拠があるのか、と始まりこれらの戦争は情報戦だということを理解もしてない。
ということで、政治の話をなんとか切り上げ、家族の話に。

すると、今度はワクチンの話だ。（今も打ってるのに驚いた？）
ただ、ワクチン云々ではなく、泥棒の話だった。
彼女が母のワクチン注射のために薬局（！）へ行った時に、ひったくりに遭った話が出る。治安が相当悪くなってるようだ。

そして前のコロナ期、観光業で働いていた彼女はとても大変だったと思うが、いくつか不動産（アパート）も所有しているのでそれでなんとか生き延びれたようだ。しかしながらもこういうことが又起きるとやばいと思った彼女は流石に自営業のPARTITA IVA　（二種類ある）を持つことにしたようだ。久しぶりに会ったので話は尽きない！　

エジプトで働いて以来、イスラム圏が大嫌いな彼女、なるべく話を政治へ持って行かないように私は頑張った！　（えらい、私）

その日は、駅近くのホテルに荷物を取りに行き、夫と再会。
二人でまたFRECCIA ROSSA（イタリアの新幹線）に乗ってトリノへ。

ロンドンのようになり出しているミラノは、次来る時までお別れ。

食事はターキーやチキンではないナターレ

ミラノから帰ったあと、数日間は家族孝行時間であった。
というか、ナターレだから当たり前である。お店も、24日の午後から閉まり、26日まで締める店が多い。25日は完璧開いているのは、レストランだけだ。（事前の予約が必要）

前は、義母もまだまだ元気だったので、よくとあるレストランへ行ったものだけれど、今はナターレには行かない。歳をとると諦めなくてはいけないことがたくさんある。もちろん私たちは行こうと思えば行けるので、夫は私が友人たちと会ってる時に、彼はこのレストランへ行ったらしい。

Ristorante La Badessa - Piazza Carlo Emanuele II, 17 - Torino

ということで25日のPRANZO DI NATALEは、年を明けるとすぐに90歳になる義母とそのお友達86歳、私たちの4人でのということになっていた。

私は今回は、あまり作らず。というか、やる気の出ない時期この上なかったので、そのままの姿勢を貫くことにした。
やる気がある時はガンガン一日中キッチンに立ちっぱなしでもいい私であるが、やる気がないとなったら、全くしない最近である。歳なのか？　どうも頑張れない。ゆえに、頑張らない選択をした。

そういっても、幾つかのスターターの料理は作ったのだけれど、メインは義母が肉を用意して彼女のお友達が作った。トリノ人が大好きな、Brazato di Manzo。シンプルな料理。そこへ義母が色々なサイドディッシュで野菜を。地味だがバランスがいいものが並び美味しかった。

実においしいお肉でありました。付け合わせは、義母が。

キリスト教の強い信者の義母の友人は一昨年一緒に住んでいたお兄さんを亡くし一人。昔は印刷会社を二人でやっていた工場の跡地に、オランダから行く時は車を停めさせてもらっていたので、お返しできるのは嬉しいところだ。家は近いので夫が送り迎えをした。

そして、一夜明けた26日。ヨーロッパの多くの人々の散歩日だ。
前日まで食べまくっていたので、ここは私たちも歩かないといけない。
毎日測る体重計は、いつもより２キロオーバー。😂
というわけで、歩く。歩く。
トリノの街は観光にぴったりなサイズの街なので、歩くのは楽しい。雨が降らないイタリアの天候問題を別にすれば（汚染された空気）、本当にいつまでも歩いていられると思う。

オペラとか、早くにチケットを取らなかったので行けず

ところで洋服や靴は？　ショッピングに走る

昔と違い普通にウールやカシミアのものを買うとばか高いヨーロッパ。最近ダメダメで傷んできた洋服を捨てたいと思いながらできないのはそのせいもあった。でも、2024年からは新しい服を着たい。というわけでイタリアではショッピングに走った。

質の良いトップ？　勿論ユニクロを買うのが正解だ。まともな質のものが手に入る。ユニクロができた頃はデザインにうるさいイタリア人には見向きもされなかったが、質がいいと評判になったのだろう。割とお店は賑わっていた。この辺りの気性はドイツとイタリアは似ているなぁ。

もうちょっとデザイン物が増えてると爆売れしそうだ。
私は義母へのセーターと一緒に、自分のセーターも買ったが……。
でもユニクロは、うーん。面白くないなぁ。いや実に面白くない。

そんな時に一つの古着屋（ヴィンテージショップ？）に巡り合った。
トリノのPorta suzaから、via galivardiという道に出る途中。先にこの店に目をつけたのは夫で、夫はすぐさまメンズのある地下へ、私は一階を探索。ウロウロ、そして試着していくつかの素敵なトップを買った。夫は、サイズが……と言ってグッと唇を噛み締めた。実に可哀想であると言いながらつい笑ってしまう私であった。（悪魔の笑い？）食べ過ぎである。

そしてこの後は火がついたようになり、次は靴へ。夫も私に負けまいと、いろいろなお店をウロウロ。洋服も靴も新しいものをいろいろ買えてもはや嬉しくて笑いが止まらない。値段もそこそこである。スーツケースに入れることが果たしてできるのか問題になってきた。
食べ物はオランダへはこのため持って帰れないだろう。

夜なのに14度。昼間は20度

トリノでは一日中嵐の日があり、その後気温がぐーんと上がって、20度に。流石に夜は14度に。そんな日が三日続いた。

嵐に慣れた身にとって気持ちがいい、イタリア！　ずっと晴れである。
　
10月から毎日雨のオランダは帰ったらどうやら洪水（下からじわじわ系）という話を友人が伝えてきたので、今は楽しむしかないと、26日からスパートをかけて、トリノを遊ぶ。

ラストスパークで、トリノにいる友人たちにガンガン会う。

来てすぐにトリノの友人たちと、タイのHOTPOTで、ご飯。美味しかった。
ただ、一人風邪で来れないライターの友人Sがいたので、二人で最近トリノで話題のチャイナレストランLAOへ行く。私は最初間違えてこのレストランの以前の場所へ突撃。お店がなくて慌てる。車も拾えないのでめちゃくちゃ歩く。少し遅れて私はつく。店内はとても洗練された雰囲気のお店。
彼女の知り合いだからか、先に彼女はついていた。感謝。

とても美味しい小籠包。ピャー。肉汁が飛び出す。
そして、この手打ちの幅広麻婆麺で、買ったばかりの洋服（ホワイト！）にたらりと汚れがつく。ヒャー。
このお店には新しい洋服、それも白い服は厳禁であった。

美味しいけれど、幅広タリアッテレ極辛イタリアンという感じ？

二人でその後もカフェとかでチャット。
彼女は病後だけど、元気のよう。一緒に彼女の犬、グレースちゃんもカフェの中でちょっとお休み。

カウンターのお兄さんがやたら無駄にイケメン

素敵なカフェばかりのトリノ

The world of Tim Burton

前述のミラノ在住のRiekoさんに、ティム・バートンの展示会をThe National Museum of Cinema at the Mole Antonelliana　でやってると聞いたので、これは絶対にいかないとと思いチェックすると、リフトの予約は先まで無理。諦めてリフトは使わないことにした。はっきり言って辛そうだがなんとかなるだろう。

The National Cinema Museum

彼の映画制作の前のスケッチや、キャラクターがそこら中にあり、非常に楽しめた。

ものすごい数の人々

この映画美術館はエジプト美術館とともに、トリノの大きな観光の目玉。

何ヶ月ごとに変わる展示だけではなく、常設の展示も素晴らしい。映画好きならたまらないと思う。
ここの最上階に住む主人公を舞台にした映画も作られた。（名前が出てこない！）
そしてここは実は昔はユダヤ教の教会であったところでもある。

とにかくどデカくどこからでもここが見れるような建物なので、トリノのスカイタワー、トリノの東京タワーである。

ティムバートンのセンスに脱帽

「ティム　バートンの世界」は、４月までこの展示会はやってるので、行ける人はぜひ。

そして忘れてはいけないのは、このカフェ。Parazza madama宮殿の横にあるカフェ。Cafe reale Torino 　気持ち爆上がりのインテリアがおすすめ。

CAFFE' REALE TORINO

おっ。あれっ、５千字を超えてるじゃないですか！　長すぎです。

読んでくれた人、写真を見てくれた人ありがとう。
また、つい長くダラダラと書いてしまいました。
というわけでイタリア旅行で色々感じたことはまた次回、他のマガジンで？