セカンドキャリア相談室  オンラインキャリアコンサルタント 土橋晴行

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経験を生かして50代が直面する「役職定年」「転職か再雇用か」の転機を乗り越えるための支援サービスを始めることにしました。初回20分無料です。(予約制) 転機を乗り越えるためのお手伝いをさせてください。 キャリアコンサルタント https://sodan-room.com/

最近の記事

働く意味を考えましょう。

営業部門で仕事をしていた時、行きたくない顧客先がありました。その顧客は後輩が担当していたのですが、その顧客から呼ばれると後輩と私が同行することになってました。 その顧客担当者のSさんは私たちの働く会社で働く先輩だったのですが、定年後に、その顧客の窓口となっていました。後輩から「Sさんが来いと連絡がありました」と言われると行きたくないと感じました。必ず値引きの要求があるからです。 訪問すると「他社のものは絶対買わないからさ、頼むよ」と言い始めました。取引量は増えないのに。「

    • 不採用はへこみますが就活は成長させてくれます。

      中高年が再雇用を選択せずに会社を辞めて、転職先を探します。応募をしても不採用となるとへこみます。不採用とは自分ではない誰かが採用されたわけですから、誰かに負けたわけです。長い間、1つの会社に勤め続けた中高年は負けの経験が少ないので、負けに慣れてません。 しかし、この負け(不採用)から学ぶことも多くあります。 自己理解が進みます。不採用を年齢のせいにすることは簡単ですが、多くの場合は年齢だけではないと思います。自分の長所、短所や足りない能力や経験を理解することができます。他

      • 昔の話をしない

        中高年は多くの経験を持っていますが、今の若い人がその経験談などの話を聞きたいと思ってはいません。必要とされて、経験談を求められた時にだけ話をすれば良いものです。 中高年の転職の際の面接でも同様で、注意すべき点とも言えます。 例えば、応募先の職場が電話対応をする必要があるような場合、自分がコールセンターに勤務していて自信があったとしても、ここがアピールポイントだと判断したとしても、採用面接では、経験した話したいことを抑え気味にするべきです。聞かれたことに忠実に答えることが基本

        • 転職で経験がないからダメと判断する前に(特に中高年)

          再雇用せずに転職を検討する際に、まったく違う業種や職種をためらう人がいます。経験が必要な仕事ももちろんありますが、経験不問の求人は多くあります。 30年以上同じ会社に勤めた人が、違う業種で働いたとしても、細かい仕事の場面では経験が生きてきます。ある業務を指示されて、手をつけると「あれっこんな事、昔やったなあ」などと思うことが意外と多いものです。 例えば、「表計算で2つのデータの差異を見つけて欲しい」と言われると、セルの中身の数字や文字は前職とはまったく違いますが前職で経験

          転職直後、品の良い図々しさのススメ

          定年後、再雇用を選ばずに転職をして、数ヶ月で辞めてしまう人がいます。いろいろな事情があるかと思いますが、職場に溶け込めず孤立してしまうことが原因だと思います。溶け込めないのは、業務内容を覚えられないことが原因だと思います。(辞めた本人はこの理由を否定しますが)「教えてと言えること」でもお話しましたが「教えてください」と頭を下げる姿勢が大切です。 職場で一人前に仕事ができる人の力を仮に100としたら、転職したばかりの人間は50くらいの力だとします。顧客や上司は100を求めるは

          中高年は報告や連絡の文字数が少ない

          2022年9月現在、コロナの第7波の後半にあります。既にコロナ感染が日本で発生してから3年目の後半になりました。いろいろな仕事の手法が変化しました。今後コロナが収まっても、仕事の手法は、コロナ前に戻らない部分もあると思われます。 定例でも緊急でも「会議」と言われるものはリモートになったままになると思われます。「研修」も多くのものはリモートで済まされ実技を伴うものは動画再生で終わってしまう状況になってます。古く硬直化した組織においては、無駄な会議や無駄な研修は削減されて、良い

          中高年の仕事は生き方の最終仕上げ

          枡野俊明さんの著作「心配事の9割は起こらない」に仕事はその人の生き方と書かれていました。私は共感しました。中高年に当てはめると、人生後半の中高年の再雇用や転職での仕事は生き方の仕上げと考えられます。 その生き方の仕上げは、外からの評価は、どうでも良くて、自分が納得できる仕事、自分の生き方だったと納得できることが大切だと思います。 例えば「40年近く、家族のため働いてきたけど、社会に貢献できたかわからない。でも、今の仕事は人の役に立っていることが実感できる。」と思えるのが良い

          自己理解がずれていると中高年の就活は難しい

          定年前後の年齢での転職で就活が困難になる要因のひとつに「ずれている」ことがあげられます。労働市場での価値と自己理解が「ずれている」という意味です。 例えば「一部上場企業で管理職をやっていました」という60歳の人がこのことを自分の優秀さを示すものと理解していたら「ずれている」と思います。「一部上場企業の管理職経験者」は、ゴロゴロいます。ゴロゴロいるのはバブル期に昇進したからで、それほど労働市場の中では価値が高いとは言えません。雇う側にとっては「管理職感覚をもった中高年」と扱い

          心を落ち着かせるために掃除する

          数年前のことですが、私が働いていた職場に再雇用の男性社員Aさんがいました。Aさんは他の社員が会社に来る前に朝早く来て、職場の打ち合わせ用の共有机を雑巾で拭いて、昨日までの伝票をまとめてファイリングすることを済ませてました。ファイリングは誰かがやらなくてはいけない仕事です。共有机の掃除は、やらなくてもいい仕事ですが、打ち合わせをするきれいな机は誰にとっても気持ち良いものです。このふたつの仕事は、上司がAさんに命じたものではなく、Aさんが自主的にされていたようです。 Aさんは、再

          中高年はダメな人のターゲットになりやすい

          中高年が転職直後の職場でダメな人のターゲットになることがあります。職場で責任を押し付けられたり、どうでもよい細かなことを大きなミスだと指摘するようなダメな人です。見下せる位置に中高年を位置づけることで、自分の心の安定を保とうとするのです。迷惑な話ですが、このようなダメな人の存在は、どこの職場にもよくあることです。 ここで言うダメな人とは、歪んだ承認欲求を抱えた病的な人を指します。 転職して新たな職場に入って、周囲の働く人達がどのような人間であるかを早く理解することは難しい

          「新入社員になったつもりで」は簡単ではありませんが、目指すべきです。

          違う職種や分野が今までと異なる異動となった人の挨拶で「新入社員になったつもりで」という言葉をよく聞きます。「新入社員になったつもりで」の新入社員は新卒の大学や高校を出たての社員を誰もがイメージします。「新入社員になったつもりで」は、新入社員ではないけれど、素直に学び一生懸命やりますという意思表示と言えるでしょう。この挨拶の言葉は職場では慣例のようなものですので、この挨拶が言葉通り実行されたかなど誰もチェックすることはありません。 しかし、中高年で転職した場合は、慣例でなく「

          「新入社員になったつもりで」は簡単ではありませんが、目指すべきです。

          再雇用の給与に相場はありません

          初任給には平均値に意味があります。大卒、事務系ならば○○円のような平均値があり、それを上回る、下回るで概ねの評価ができます。平均より、2倍以上あるようなことは起きず、同じ業種や同じ規模の企業の初任給は平均値と数万円の差の中に収まります。新卒の学生たちは、その平均値と初任給の差を見て、希望する会社を決めたり、生活設計を立てたりするものです。 一方で再雇用の給与の平均値は意味がありません。都道府県の最低賃金に近いケースから、現役の八掛けほどもらえる企業もあり、そうなると上下を比

          職場での中高年のチャット

          中高年だけでなく、日本人の多くは生まれてからずっと「早く(速く)やりなさい」と言われ続けてます。小さな時は、親や先生から、家での生活習慣も勉強の課題も「早くやりなさい」と言われます。会社に入れば。上司から仕事を「早くやりなさい」と言われ、顧客からも「早くしてくれ」と言われることになります。早くやれた人が評価され、スピードのある人が収入が多くなることになります。 中高年は、長年にわたり「早くやりなさい」と躾けられてきたために、スピードを優先する物差しで凝り固まっています。しか

          職探しは大変ですが、ひとつだけ見つければ良いのです。

          中高年の職探しは大変だと言われます。中高年の求人は、若い人と比較すれば、求人も少なく、選べる範囲も狭くなります。簡単には見つからないかもしれません。周りの人も家族も、中高年の職探しは「甘くはない」、「大変」、「苦労する」「仕事なんかない」と言うでしょう。私も甘くはないと思います。しかし、求人はゼロではありません。現在でも私の住む大田区には年齢不問の求人が1,400件もあります。 職探しはシンプルだと思います。採用してくれるところをひとつだけ探せば良いのです。不景気とか、社会不

          職探しは大変ですが、ひとつだけ見つければ良いのです。

          自己分析は軽くスピード感を持って

          中高年が転職か再雇用かを考える時期、転機と言われる時期に必要な行為として、自己分析とか自己理解をすることは大切なことです。しかし、行き過ぎは良くありません。「自分とは何か」とか、「自分探し」とか哲学的な方向に向かってはダメです。「自分探し」を時間をかけても旅に出ても答えはでません。 キャリアコンサルタントや周りの人が自己分析を薦めても、「自分が理解できない」とか、「得意なものがない」とか、「何も能力がない」と言われる真面目な中高年がいます。この人たちは「自己分析」を深く考え

          つまらない再雇用

          再雇用制度で充実している人もいれば、つまらなそうに働く人もいます。つまらなそうな方にお会いして話を聞くとお金の問題がすべてではなさそうです。 再雇用者の職場での居心地は、その会社の経営陣の考え方に左右されます。その会社の経営陣が、中高年の仕事に期待していれば、居心地は良いし、中高年に期待していなければ、居心地は悪いと思います。経営陣が中高年に期待していない会社は再雇用を制度として存在はしますが、中高年を1人の社員として扱いません。蚊帳の外に置かれたり、邪魔者扱いをしたり、期