見出し画像

転職直後、品の良い図々しさのススメ

定年後、再雇用を選ばずに転職をして、数ヶ月で辞めてしまう人がいます。いろいろな事情があるかと思いますが、職場に溶け込めず孤立してしまうことが原因だと思います。溶け込めないのは、業務内容を覚えられないことが原因だと思います。(辞めた本人はこの理由を否定しますが)「教えてと言えること」でもお話しましたが「教えてください」と頭を下げる姿勢が大切です。

職場で一人前に仕事ができる人の力を仮に100としたら、転職したばかりの人間は50くらいの力だとします。顧客や上司は100を求めるはずです。最初のうちは、50で許してくれます。しかし、いずれは足りない50を埋めるしかないのです。足りない50は自分で埋めるか、人に教わる、人に助けてもらうしかありません。転職後すぐに辞めてしまう多くは、足りないものを全部を自分の力だけで埋めようとして、埋まらずに苦しくなって辞めてしまうように見えます。

昔は、自分の仕事を止めてでも、教えてくれる人、面倒を見てくれる人、良い意味でおせっかいな人がどこの職場にもいましたが、成果主義が広がった現在は、仕事の上でのおせっかいな人は絶滅危惧種となってしまいました。成果主義が広がった結果、教えてくれない職場が標準となってしまったとも言えます。

「教えて下さい」と頭を下げる姿勢に加えて、図々しさも重要だと思います。図々しく、わからないことはどんどん聞くことです。転職したら自分の周りにわからないことを聞ける人を早く多く作った人は数ヶ月で辞めてしまうことはないでしょう。逆に、教えてくださいと頭を下げても、敬意を払っても教えてくれない職場ならば、すぐにその仕事を辞めて次の仕事を探しましょう。

教える同僚側には、メリットはありません。それでも時間を割いて自分のために教えてくれたことに敬意を払いましょう。敬意を持ち、図々しく、わからないことを聞くことが職場に溶け込み孤立しない良い方法だと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?