菊池 信孝|食の未来をつくる

ひととひと、ひとと社会をつなぐ食のチカラを使い、ありそうでなかった体験を届けるソーシャルコレクティブ whose foods 代表。 https://www.whosefoods.co.jp

菊池 信孝|食の未来をつくる

ひととひと、ひとと社会をつなぐ食のチカラを使い、ありそうでなかった体験を届けるソーシャルコレクティブ whose foods 代表。 https://www.whosefoods.co.jp

マガジン

  • 食の未来|トレンド&インサイト

    世界の食トレンドと消費者インサイト、日本の食産業が進むべき未来とそのステップを、現地調査と取材による豊富な事例とともに紹介しています またこれらの記事を体系的にまとめた「whose foods magazine 2023|Explore the Future of Food」は、2023年3月に刊行予定です。

  • 記憶に残るひと皿

    いままで食べた料理のなかから、とくに印象深かった記憶に残るひと皿を、手書きのイラストとともに紹介しています。 本マガジンに掲載しているイラストとコメントは僕の個人的な解釈です。またメニューの内容や価格は訪問時の情報です。

  • 世界一周!食べ歩きの旅

    2022年8月30日から10月17日までの7週間、世界6ヶ国12都市をめぐる食とアートのフィールドワークに行ってきました。 世界一周食べ歩きの旅では、世界の食トレンドや料理レポートを中心に、初日からトラブル続出の旅の様子を紹介しています。

  • ソーシャルビジネス

    ソーシャルビジネスに関する記事をまとめています。

最近の記事

フーズフーズマガジン2023|冊子とPDFで発売開始

日本の食産業が進むべき未来を示すガイドブック「whose foods magazine 2023|Explore the Future of Food」を発刊しました。 世界の食トレンドと消費者インサイト、日本の食産業が世界に通用する食体験を届けるためのステップを、国内外の14事例とともに紹介します。 目次を含む冒頭ページは試し読みもできますので、よろしければご覧ください。冊子版は4月中旬のお届けとなります。

    • 有機人参のロースト|記憶に残るひと皿

      原価に創造性をどれだけのせることができるか。 一本の人参をどれほど高く売れるか。 それが料理人の仕事。 世界最短でミシュラン三ツ星を獲得した HAJIMEの米田シェフがよく語るこの言葉。 その模範解答のひとつが The Burnの米澤シェフがつくる料理だと 僕は勝手に思っている。 *The Burn については  「食の未来|トレンド&インサイト」でも紹介しています。 全国各地で生産され、 手頃な価格で、保存もできる人参。 とても優秀な野菜でありながら、ありふれた野菜

      • 自治体が土をつくり有機農業を推進する|ユネスコ食文化創造都市の臼杵市の事例

        多様化する消費者ニーズに応えて世界に通用する食体験を届けるためには、主体的な選択のための情報提供、コンテクストとしての食体験の提供、持続可能な食に向けた取り組みの実践の3つのステップが必要です。 本記事では持続可能な食に向けた取り組みを推進する自治体の事例として、ユネスコ食文化創造都市に認定され、地域をあげて有機栽培を推進しながらガストロノミーとサステナビリティの両立を図っている大分県臼杵市の事例を紹介します。 1. ユネスコ食文化創造都市~臼杵市とは 2021年11月、

        • プラントベース食品ブランドとして世界最大規模の会社へと成長を続ける|Wicked Kitchen の事例紹介

          多様化する消費者ニーズに応えて世界に通用する食体験を届けるためには、主体的な選択のための情報提供、コンテクストとしての食体験の提供、持続可能な食に向けた取り組みの実践の3つのステップが必要です。 本記事では持続可能な食に向けた取り組みを支援している食品メーカー兼コンサルティングの事例として、プラントベース商品の販売とパートナー企業の商品開発をサポートする Wicked Kitchen の事例を紹介します。 1. Wicked Kitchen とは Wicked Kitch

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        • 食の未来|トレンド&インサイト
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        記事

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          ミシュランシェフが手がけるプランベースの寿司とバーガー|123 Vegan の事例紹介

          多様化する消費者ニーズに応えて世界に通用する食体験を届けるためには、主体的な選択のための情報提供、コンテクストとしての食体験の提供、持続可能な食に向けた取り組みの実践の3つのステップが必要です。 本記事では持続可能な食に向けた取り組みを実践しているレストランの事例として、世界中で人気の寿司やハンバーガーをプラントベースで提供している 123 Vegan の取り組みを紹介します。 1. 123 Veganとは 123 Vegan は英国ロンドンの中心地、高級ブランドが軒を連

          サービスは独り言、ホスピタリティは対話|Ci Siamo の事例紹介

          多様化する消費者ニーズに応えて世界に通用する食体験を届けるためには、主体的な選択のための情報提供、コンテクストとしての食体験の提供、持続可能な食に向けた取り組みの実践の3つのステップが必要です。 本記事では、コンテクストとしての食体験を提供するレストランの事例として、米国ニューヨークにあるイタリアンレストラン Ci Siamo のホスピタリティを紹介します。 1. Ci Siamo とは Ci Siamo は、ミシュラン三ツ星レストランのイレブン・マディソン・パークから、

          高千穂の蕎麦|記憶に残るひと皿

          そば屋のおでん、 そば屋のてんぷら、 そば屋のカツ丼。 シズル感のある枕詞と 漂ってくる出汁の香りに誘われて 気がつけば各地のそば屋を巡っている。 この日ふらりと寄ったのは 天岩戸神社で有名な宮崎県西臼杵群高千穂町にある そば屋「おたに家」さん。 標高800メートルを超える自社農園で 高千穂の在来種を無農薬・無化学肥料で栽培し 石臼で自家製粉した手打ち蕎麦を提供しているお店だ。 暖簾をくぐって引き戸を開けると すてきな笑顔のお兄さんが出迎えてくれて 棚田を眺めるテーブ

          プラントベースの商品開発と体験設計をサポート|Plant Journey の事例紹介

          多様化する消費者ニーズに応えて世界に通用する食体験を届けるためには、主体的な選択のための情報提供、コンテクストとしての食体験の提供、持続可能な食に向けた取り組みの実践の3つのステップが必要です。 本記事ではコンテクストとしての食体験を提供しているコンサルティングの事例として、プラントベースの商品開発と体験設計を自治体や飲食事業者に提供している Plant Journey の取り組みを紹介します。 1. Plant Journeyとは Plant Journey は自治体や

          食の多様性と持続可能性に対応する|サステナブルグリル The Burn の事例紹介

          多様化する消費者ニーズに応えて世界に通用する食体験を届けるためには、主体的な選択のための情報提供、コンテクストとしての食体験の提供、持続可能な食に向けた取り組みの実践の3つのステップが必要です。 本記事では主体的な選択のための情報提供をしている飲食店の事例として、東京青山にあるサステナブル・グリル・レストラン The Burn の取り組みを紹介します。 1. The Burn とは The Burn はニューヨークにあるミシュラン三ツ星レストラン Jean-Georges

          主体的な選択を実現するフードピクト表示|食品メーカーの事例紹介

          多様化する消費者ニーズに応えて世界に通用する食体験を届けるためには、主体的な選択のための情報提供、コンテクストとしての食体験の提供、持続可能な食に向けた取り組みの実践の3つのステップが必要です。 本記事では主体的な選択のための情報提供をしている食品メーカーの事例として、ニチレイフーズとオタフクソースのフードピクト表示の取り組みを紹介します。 1. フードピクトとは フードピクトは、ISO(国際標準化機構)とJIS(日本産業規格)のピクトグラム制作規則と、CUD(カラー・ユ

          世界に通用する食体験を届ける3つのステップ

          2022年11月9日に東京都主催の「ムスリム等多様な文化・習慣に配慮した外国人旅行者受入のためのセミナー」で講師を担当し、世界の食トレンドと消費者が食に求める3つの役割というテーマでお話させていただきました。 本記事はセミナーの内容に、事例紹介の記事リンクを追記した講演録の後編です(前編は下記の記事をご覧ください)。講演のご依頼はプロフィールの「講演・取材」よりお願いします。 世界の食トレンドと消費者が食に求める3つの役割に続いては、多様化する消費者ニーズに応えて世界に通

          世界観を鮮やかに表現する|Restaurant De Kas の事例紹介

          世界の食トレンドと消費者が食に求める3つの役割で紹介した通り、食事が栄養補給から自己実現への手段へと変化するなか、消費者が食に求める役割は、主体的な選択、コミュニティへの帰属、パーパスの発見の3つに分けることができます。 このうち「パーパスの発見」をしたい消費者ニーズに応えてくれる飲食店には、どのような事例があるでしょうか? 本記事ではオランダのアムステルダム郊外にある Restaurant De Kas の取り組みを紹介します。 1. Restaurant De Kas

          至福の朝ごはん|記憶に残るひと皿

          朝からこんなに贅沢をしていいのでしょうか? 早起きは三文の徳、の辞書の例文にピッタリだ。 理想の朝食、焼き鮭とお味噌汁が、目の前にある幸せ。 分厚く焼かれた立派な鮭。 おはしを入れた瞬間、皮がパリっ!と音を立て、 ふっくらジューシーな身から、おいしい肉汁が溢れ出してくる。 あぁ、たまんないな… どれから食べようか思考停止になる、こだわりの小鉢の数々。 しかも、味噌汁じゃなくて、豚汁なんだな。 どう考えても、ご飯のおかわりは避けられない最強のラインナップ。 さすがのミ

          パーパス消費を取り込むブランディング|URBAN REMEDYの事例紹介

          世界の食トレンドと消費者が食に求める3つの役割で紹介した通り、食事が栄養補給から自己実現への手段へと変化するなか、消費者が食に求める役割は、主体的な選択、コミュニティへの帰属、パーパスの発見の3つに分けることができます。 このうちの「パーパスの発見」をしたい消費者ニーズに応えてくれる食品には、どのような事例があるでしょうか? 本記事では米国で成長を続けるサラダブランド URBAN REMEDY の取り組みを紹介します。 1. URBAN REMEDY とは URBAN R

          マクドナルドで物価調査|世界一周食べ歩きの旅7日目@ポートランド

          きのうは深夜3時まで日本との会議があり、そのまま意識を失うように眠りについたポートランド生活も、気がつけば7日目。 今日は月曜日ですが、こちらではレイバー・デー(Labor Day)という祝日でホテルの朝食会場が賑わっていたので、そそくさと必要なものを取ってきてお部屋でモーニング。 1. 鉄道ストライキで旅程がぐっちゃぐちゃに 今日は朝からずっと雨模様なので、ホテルの部屋にこもって、この先の旅程調整をすることに。 次の目的地であるニューヨークは予定通りであることを願うば

          ドーナツとビールで幸せな日曜日|世界一周食べ歩きの旅6日目@ポートランド

          長期の海外出張で大事なのは、ときどきちゃんと休むこと。 世界一周食べ歩きの旅では、週末は仕事を入れないようにして、グルメをたのしんだり、観光地に寄り道をしています。 今日は日曜日。もう地図がなくても歩けるようになったポートランドの、島の端から端まで散歩してきました。 1. 昔ながらの製法でつくる HiFi Donuts のんびりスタートの日曜日。 きょうは何を食べようかなぁと街の中心部まで歩いて行くと、朝からひっきりなしに人が出入りしているお店を発見。 ポートランド