菊池 信孝|ソーシャルな食いしん坊

より良い食体験を届ける株式会社フードピクトの代表取締役|人材採用中|得意分野はインバウ…

菊池 信孝|ソーシャルな食いしん坊

より良い食体験を届ける株式会社フードピクトの代表取締役|人材採用中|得意分野はインバウンド・ガストロノミーツーリズム・フードダイバーシティ|日経優秀製品サービス賞(優秀賞・日経MJ賞)受賞

マガジン

  • 記憶に残るひと皿

    いままで食べた料理のなかから、とくに印象深かった記憶に残るひと皿を、手書きのイラストとともに紹介しています。 本マガジンに掲載しているイラストとコメントは僕の個人的な解釈です。またメニューの内容や価格は訪問時の情報です。

  • 食の未来|トレンド&インサイト

    世界各国でのフィールドワークをもとに、最新の食トレンドと消費者インサイトや、日本の食産業が進むべき未来とそのステップを、国内外の豊富な事例とともに紹介しています。 またこれらの記事を体系的にまとめた「whose foods magazine 2023|Explore the Future of Food」を刊行しています。 https://www.foodpict.com/magazine

  • 仕事の紹介|ワークス&レポート

    ガストロノミーツーリズムのコンテンツ造成支援やファムトリップへの参加など、インバウンド・ガストロノミーツーリズム・フードダイバーシティの分野における仕事を紹介しています。

  • 明日の仕事|ソーシャル&ビジネス

    世界各地にある魅力的な企業や仕事を、現地での取材に基づいて紹介しています。スタートアップやソーシャルビジネスに興味がある方にオススメです。

最近の記事

出雲の糸撚魚|記憶に残るひと皿

戸隠で蕎麦を食べたあの日、 次の目的地に決めた島根県の出雲市。 どこか土井善晴さんのような雰囲気の店主と 目配りと気配りが抜群のおかみさん夫婦で営む小さなお店 久鶴(ひさづ)さんにお邪魔した。 料理は刺身、焼き、揚げ、米と汁。 地元漁師から仕入れたその日の魚を 店主と相談して決めていく渋好みのスタイル。 日本酒は地元の酒蔵、 旭日酒造か富士酒造しか置いていない。 この潔さが、またカッコイイ。 ちょうど予約時間までの街ぶらで 旭日酒造の酒蔵に寄って食前酒を味わったので

    • パン屋を超えたベーカリー|TIONG BAHRU BAKERY in Singapore

       2024年3月にシンガポールで訪問したベーカリー&カフェTIONG BAHRU BAKERY(以下「ティオン・バル・ベーカリー」と記載)が、おしゃれなパン屋を超えた世界観で面白かったので紹介します。 1. ティオン・バル・ベーカリーとは  シンガポールのなかでも歴史的な建造物が多く残り、おしゃれなショップやカフェが並ぶ人気の TIONG BAHRU(ティオン・バル/地元の人はチョンバルと発音)地区のなかでも、いつも行列が絶えないティオン・バル・ベーカリー。  フランス人

      • 戸隠の蕎麦|記憶に残るひと皿

        宮崎県の高千穂で蕎麦を食べたあの日、 つぎの目的地は長野県の戸隠に決めたんだ。 まだコンコンと雪が降る2月。 東京での株主総会の帰りに寄り道をして 戸隠にあるそば処「たからや」さんを訪問した。 ガラガラっと引き戸を開けると ふんわり漂う出汁の香りと、灯油ストーブの温もり、 そして優しそうな店主が迎えてくれた。 注文したのは天ざると 日本酒を熱燗で。 ちょうど蕎麦が切れて これから打って時間がかかるから、と おでんと野沢菜にタケノコをサービスしてくれた。 あぁ、もぅこ

        • 世界で人気の食体験をいいとこどり|Open Farm Community in Singapore

           2024年3月にシンガポールで訪問したレストラン Open Farm Community が、世界の人気レストランの食体験をいいとこ取りしていて面白かったので紹介します。 1. Open Farm Community とは?  Open Farm Community(以下「OFC」と記載)は、シンガポールで近年注目を集めるおしゃれスポット Dempsey Hill の入口にある3,250平方メートルの都市型農園を併設したレストランです。  シンガポールで人気のベーカリー

        出雲の糸撚魚|記憶に残るひと皿

        マガジン

        • 記憶に残るひと皿
          8本
        • 食の未来|トレンド&インサイト
          21本
          ¥500
        • 仕事の紹介|ワークス&レポート
          7本
        • 明日の仕事|ソーシャル&ビジネス
          3本

        記事

          【うめきたTalking'about】 世界の食トレンドと消費者が求める3つの役割を紹介しました|Q&Aも紹介

          2023年10月12日(木)にグランフロント大阪の都市魅力研究室で開催された「うめきたTalkin’ about」に筆者がゲストとして登壇し、世界の食トレンドと消費者が求める3つの役割をテーマに話題提供をしました。 本記事では話題提供の概要と、参加者のみなさんとの意見交換の一部を紹介しています。なお本記事は、筆者が代表を務める株式会社フードピクトの大学生インターンによる取材原稿を編集しています。 1. 世界の食トレンドと消費者が求める3つの役割 こんにちは、株式会社フード

          【うめきたTalking'about】 世界の食トレンドと消費者が求める3つの役割を紹介しました|Q&Aも紹介

          【コミュニティビジネス起業セミナー】の講師を担当しました|Q&Aも紹介

          2023年9月30日に地域しごとサポートセンター神戸が主催する「コミュニティビジネス起業セミナー」で筆者が講師を担当し、代表を務める株式会社フードピクトの事例紹介と、続くパネルディスカッションに登壇しました。 この日の登壇者は筆者の他に、武藤紗貴子さん(株式会社人と音色 代表取締役)と松岡喜久子さん(NPO法人インクルひろば 代表理事)のお二人。パネルディスカッションの司会は、地域しごとサポートセンター神戸の飛田敦子さんでした。 本記事では、筆者による事例紹介と、参加者か

          【コミュニティビジネス起業セミナー】の講師を担当しました|Q&Aも紹介

          【瀬戸内海国立公園の食と自然環境の循環】ファムトリップに専門家として参加|3日目レポート

          2021年11月に実施された「瀬戸内海国立公園(淡路地域)食と自然環境の循環」をテーマとする環境省のファムトリップに、食と持続可能性の専門家として筆者が参加しました。 この記事では3日間のファムトリップの3日目の内容を紹介します。1日目と2日の記事はこちらをご覧ください。 3日目のテーマは、インバウンド向けのコンテンツ検討です。 今回のターゲットは1日目と2日目に続き、20~30代が中心で新しいことへの挑戦や経験、自分にとっての意義に価値を置き、優先度の高い事項に重点的

          【瀬戸内海国立公園の食と自然環境の循環】ファムトリップに専門家として参加|3日目レポート

          【瀬戸内海国立公園の食と自然環境の循環】ファムトリップに専門家として参加|2日目レポート

          2021年11月に実施された「瀬戸内海国立公園(淡路地域)食と自然環境の循環」をテーマとする環境省のファムトリップに、食と持続可能性の専門家として筆者が参加しました。 この記事では3日間のファムトリップの2日目の内容を紹介します。1日目の内容は下記をご覧ください。 2日目のテーマは、アクティブ層向けのコンテンツ検討です。 今回のターゲットは、自然体験やアウトドアが好きな20~30代で、新しいことへの挑戦や経験、自分にとっての意義に価値を置き、優先度をしっかりとつけて高い

          【瀬戸内海国立公園の食と自然環境の循環】ファムトリップに専門家として参加|2日目レポート

          【瀬戸内海国立公園の食と自然環境の循環】ファムトリップに専門家として参加|1日目レポート

          2021年11月に実施された「瀬戸内海国立公園(淡路地域)食と自然環境の循環」をテーマとする環境省のファムトリップに、食と持続可能性の専門家として筆者が参加しました。 この記事では3日間のファムトリップの、1日目の概要を紹介します。 1日目のテーマは、グジュアリー層向けのコンテンツ検討です。 本日のターゲットは、50~60代が中心で他者や世間における評価に価値を置き、旅行の全ての事項で高額な消費を行う従来型ラグジュアリー層(Clasic & All Luxury)ではな

          【瀬戸内海国立公園の食と自然環境の循環】ファムトリップに専門家として参加|1日目レポート

          【2023年から2024年のインバウンド対応に向けて】訪日外国人観光客の食の多様性に言語の壁を超えて接客ができるツール「FOODPICT(フードピクト)」

          コロナが明け、2023年に入り日本への外国人旅行者が増えています。 日本政府観光局(JNTO)が2023年9月20日に発表した「2023年8月訪日外国人数(推計値)」は215万6,900人となり、コロナ前の2019年と比較すると85.6%(2019年は252万人)まで回復しています。 出典:訪日外客数(2023年8月推計値) 2024年には航空会社各社による国際線の運航拡大や、中国からの団体旅行の解禁、さらに2025年には大阪・関西万博(日本国際博覧会)も開催予定で、外国

          【2023年から2024年のインバウンド対応に向けて】訪日外国人観光客の食の多様性に言語の壁を超えて接客ができるツール「FOODPICT(フードピクト)」

          再生プラスチックでできたバーカウンター|シンガポールのアナログがハイテクだった

          筆者のマガジン「食の未来|トレンド&インサイト」では、世界各国でのフィールドワークをもとに、最新の食トレンドと消費者インサイトや、日本の食産業が進むべき未来とそのステップを、国内外の豊富な事例とともに紹介しています。 本記事では2023年8月にシンガポールで訪問した、再生プラスチックをもとに3Dプリンターで造形したバーカウンターが面白い「Analogue」(以下、アナログと記載)の取り組みについて紹介します。 1. ここにある未来「アナログ」とは? アナログは持続可能なフ

          再生プラスチックでできたバーカウンター|シンガポールのアナログがハイテクだった

          インドネシア最大手の旅行代理店「Panorama」のDXとエコシステムがすごかった

          世界各地にある魅力的な企業や仕事を、現地での取材に基づいて紹介する「明日の仕事|ソーシャル&ビジネス」の第3回は、1998年にインドネシアのジャカルタで創業し、現在はさまざまなグループ会社を抱えるインドネシア最大手の旅行代理店 Panorama JTB です。 2023年8月にジャカルタにある本社を訪問し、アジア太平洋地域を管轄する担当者やグループ会社の方々と面会するとともに、同社が積極的に推進しているDX(デジタルトランスフォーメーション)とエコシステムの形成について学ん

          インドネシア最大手の旅行代理店「Panorama」のDXとエコシステムがすごかった

          シンガポールのフードテック最前線|プラントベース編

          今年から食用昆虫の輸入と販売が解禁され、細胞培養肉の商業生産もスタートするシンガポール。 新たな代替タンパク源として細胞培養肉や植物代替肉、昆虫食への投資と流通が進んでいる同国のフードテック事情を、2023年8月に実施した現地での調査と食レポから紹介します。 1. 食料自給率と健康意識を高める代替肉 シンガポールでフードテックが進んでいる理由は大きく二つあります。 ひとつは、食料の約9割を輸入に依存しているシンガポール政府が、2030年までに栄養ベースの食料自給率を30

          シンガポールのフードテック最前線|プラントベース編

          格安航空会社からテック企業へと進化する|AirAsia本社でCEOに会ってきた

          世界各地にある魅力的な企業や仕事を、現地での取材に基づいて紹介する「明日の仕事|ソーシャル&ビジネス」の第2回は、1993年にマレーシアで創業し、現在はさまざまなグループ会社を抱える世界屈指の格安航空会社(LCC)のAirAsiaです。 2023年8月にクアラルンプール国際空港に隣接する同社のRedQ(ヘッドオフィス)を訪問し、日本を管轄するAirAsiaXのCEOと面会するとともに、格安航空会社からツーリズムの総合テック企業へと進化を続ける同社の取り組みを学んできました。

          格安航空会社からテック企業へと進化する|AirAsia本社でCEOに会ってきた

          山陰の山里料理|記憶に残るひと皿

          食の評価は、掛け算だと思う。 料理の味、接客の質、空間設計、価格設定... 数えきれないほどある変数をコントロールしながら おいしさを土台に食体験としての価値をどれだけ高められるか。 逆に言えば どんなにおいしい料理があったとしても 何かの評価が低くなると全体の評価も下がる世界。 そんな食の世界において また行きたいと思わせてくれる店のひとつが 鳥取県の山奥にある山里料理の老舗「みたき園」だ。 今年も山菜が芽吹く季節にお邪魔してきた。 一歩足を踏み入れると自然豊かな庭

          山陰の山里料理|記憶に残るひと皿

          食の研究開発でSDGsに貢献する科学技術センター|AZTI

          筆者は2022年の秋に世界6カ国12都市を48日間かけて巡り、食に関する国際会議や国際学会に参加しました。また先進的な取り組みをしている政府機関や企業を訪問し、最新の食トレンドと消費者インサイトを事例とともに1冊のマガジンにまとめました。 本記事では、マガジンには掲載していない先進的な企業の事例として、スペインのバスク地方にある科学技術センター「AZTI」(アスティ)と、AZTIの食品に関する5つの取り組みを紹介します。 1. AZTIとは? AZTIは、2030年に向け

          食の研究開発でSDGsに貢献する科学技術センター|AZTI