【2024最新版】職人のこだわりを特別な食体験として提供するフードホール|Malmö Saluhall
2024年6月に北欧スウェーデンのマルメを訪問し、利用されなくなった貨物倉庫をアップサイクルしたフードホール「Malmö Saluhall」に行ってきました。
本記事では北欧の食文化とガストロノミーに注目し、伝統的で高品質な食品や料理とその職人をインキュベートする同施設の取り組みを紹介します。
1. Malmö Saluhall とは
スウェーデンで三番目に大きいマルメ市にある Malmö Saluhall(マルメ・サルホール、以下「フードホール」と記載)は、1800年代に建てられた歴史的な建造物で、1955年から使われなくなった貨物倉庫をアップサイクルしたフードホールです。
スウェーデンの不動産会社 Annabostäder(アンナボシュテダー)の経営一家で、食を愛するマーティン・カリード氏とニーナ・カリード氏の兄妹が主体となり、誰もが集い楽しめるグルメスポットを自分たちの街にもつくろうと2016年にオープンしました。
ハンドメイドでつくられるソーセージやミートボール、スウェーデンの伝統的な製法でつくるチーズ、手作業で選別された高品質のコーヒー豆、オリーブオイルで揚げたファラフェルなど、14店舗が軒を連ねています。
どの店舗も北欧の歴史と伝統を受け継ぎ、高品質な食材と料理を扱っているほか、他の店舗と商品が競合しないようにフードホールの運営管理者が丁寧にコントロールしています。
2. 特別な食体験としてのホールツアー
フードホールの営業時間は誰でも自由に出入りができ、買物やグルメを楽しむことができます。筆者訪問時も地元住民や近くの会社で働く人、観光客で賑わっていました。
今回は事前予約制のホールツアーに参加。ツアーではガイド役によるフードホールの紹介に続き、テーブルを移動しながら各店自慢の一皿と、店主による料理紹介が続きます。ここからはツアーの様子を紹介します。
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