見出し画像

パン屋を超えたベーカリー|TIONG BAHRU BAKERY in Singapore

 2024年3月にシンガポールで訪問したベーカリー&カフェTIONG BAHRU BAKERY(以下「ティオン・バル・ベーカリー」と記載)が、おしゃれなパン屋を超えた世界観で面白かったので紹介します。



1. ティオン・バル・ベーカリーとは


 シンガポールのなかでも歴史的な建造物が多く残り、おしゃれなショップやカフェが並ぶ人気の TIONG BAHRU(ティオン・バル/地元の人はチョンバルと発音)地区のなかでも、いつも行列が絶えないティオン・バル・ベーカリー。

 フランス人パン職人のゴントラン・シェリエ氏が、本格的なペストリーをシンガポールでも広めたいという思いから、Open Farm Community(以下の記事参照)も運営するシンガポールのホスピタリティ企業 Spa Esprit Group と手を組み、2012年にオープンしました。

 2時間おきに焼き立てが提供されるクロワッサンが看板商品で、現在はシンガポール国内に20店舗以上を展開する人気ブランドに成長しています。

緑あふれる公園のなかにあるフォートカニングパーク店
緑あふれる公園内にあるフォート・カニング・パーク店|筆者撮影(2024年3月)


 2018年には世界的なファッションブランドのティファニーとコラボレーションし、TIONG BAHRU にある本店とシンガポールの繁華街にあるオーチャード店の2店舗を、ティファニーブルーで演出する広告キャンペーンを実施(BAZAAR|27 Aug, 2018)。

 また2023年にはシンガポールにも複数店舗を展開するフィリピンの食品グループ Jollibee Foods CorporationFood Collective と合弁会社を設立し、フィリピンでティオン・バル・ベーカリーをオープンすると発表するなど、海外展開も加速しています(THR BUSINESS TIMES|4 Aug, 2023)。

ティファニーとのコラボレーション展開
ティファニーとの広告コラボレーション|写真:BAZZAR & Tiffany&Co


 本記事では、ティオン・バル・ベーカリーの魅力であるパン屋を超えた世界観と、実際に筆者がティオン・バル・ベーカリーを訪問した際に感じたことを紹介しています。

 *続きは有料ですが、本記事ひとつが500円ではなく、本記事を含む20以上の記事が収録されているマガジンの購読料になります。一度ご購読いただくと全ての記事が読み放題になります。


ここから先は

1,720字 / 5画像
本マガジンをご購読いただきますと、すべての記事の全文をご覧いただけます。

世界各国でのフィールドワークをもとに、最新の食トレンドと消費者インサイトや、日本の食産業が進むべき未来とそのステップを、国内外の豊富な事例…

この記事が参加している募集

一度は行きたいあの場所

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?