戸隠の蕎麦|記憶に残るひと皿
宮崎県の高千穂で蕎麦を食べたあの日、
つぎの目的地は長野県の戸隠に決めたんだ。
まだコンコンと雪が降る2月。
東京での株主総会の帰りに寄り道をして
戸隠にあるそば処「たからや」さんを訪問した。
ガラガラっと引き戸を開けると
ふんわり漂う出汁の香りと、灯油ストーブの温もり、
そして優しそうな店主が迎えてくれた。
注文したのは天ざると
日本酒を熱燗で。
ちょうど蕎麦が切れて
これから打って時間がかかるから、と
おでんと野沢菜にタケノコをサービスしてくれた。
あぁ、もぅこれだけで至福。
おつまみと熱燗をチビチビ。
体がポカポカしてきたタイミングで
天ざるが完成。
戸隠産の蕎麦を使用した
打ちたて、湯がきたての、ざるそば。
食べやすいよう盛ってくれているのも嬉しい。
まずは塩だけで、
蕎麦の香りを楽しんで。
まぁ食べ方はひとそれぞれなので
好きなように食べればいいんですけどね。
おいしい蕎麦に
揚げたてのサクサク天ぷら。
おかわりした熱燗との相性もバッチリ。
あまりにもおいしそうに食べていたのか、
店主が蕎麦の切れ端もサービスしてくれた。
最後は蕎麦湯で締めて
ほっこり、まったり。
おなかもココロも満たされてから
雪の獣道をひとり歩いて戸隠神社へ。
神職が祝詞を唱えながら引いてくれる
戸隠神社の珍しい祈祷御神籤(おみくじ)の結果、
つぎの目的地は出雲に決まりました。
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