すなふきん

大学院生

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  • 2023年読書ノート

    2023年(2022年末含む)に読んだ本の話。

最近の記事

くじらなめんな

別に音楽が好きではない。というと語弊があるが、事実そうだと思う。 音楽よりも言葉が好きだ。すなわち歌詞が好きだ。詞が好きだ。 だけど詩を読む習慣はない。音楽が詩を詞にしてくれることで触れやすくなる。ハードルを下げてくれる。私にとって音楽、曲はそういうものにすぎないのかもしれない。サウンド的な好みの影響が0だとまでは言わないけれど。 歌詞が好きということについてもう少し深く説明すると、1曲通して丸々好きというケースは稀。 むしろ、「この部分がいい」みたいな、ごくごく一部を切

    • コナン映画雑感(ネタバレ有、約半分は冗談)

      ※劇場版名探偵コナン「100万ドルの五稜星」の、直接的でないもののネタバレになりうる内容有り。 ※名探偵コナン本編内容のネタバレになりかねない内容も一部有り。 ・全体雑感 やり口は緋色の弾丸←異次元の狙撃手だ(4/15追記)。 全てはラストのための壮大な前振り。 (エンドロール含め、)池田秀一さんを上手く使った。この人が元気なうちにコナンは完結させるんだぞ…。 ・おもしろポイント ギャグ要員、毛利蘭。 キッドが居るせいで人が高所から落下しても全くハラハラしない 手を

      • 説明する義務(街とその不確かな壁)

        読書ノート No.13 『街とその不確かな壁』 著者:村上春樹 出版社:新潮社 読了日:9月28日 最初に断っておくと、この記事は長くなる。本の感想とはかけ離れたものも書く。というか本と関係のない部分の方が多い。 今年読んだ本の感想を書いていくシリーズに一応この記事も入れたのだけれど、明らかにこの記事だけ毛色が異なる。そもそも今年の読書を振り返ろうと思いつく前から下書きにはあった記事である。 この1年「エンタメ」とか「作品」とか「コンテンツ」というものについてうだうだ考え

        • ショート・ショートの話(余命3000文字)

          読書ノート No.9 『余命3000文字』 著者:村崎羯諦 出版社:小学館 読了日:8月 ショートショートを初めて読んだのはいつだっただろう。ショートショートの神様とも呼ばれる星新一さんを中心に、気付いたら何冊か読んでいた感じ。初めて手に取ったのがおそらく『ボッコちゃん』だったことは覚えていて、今も本棚にある…と思ったが見当たらない。誰かに貸したんだっけ。 少ない文字数、短い文章の中でどう話を広げ、まとめるか。如何に無駄なくそれをこなすか。その辺をショートショートから学び

        くじらなめんな

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        • 2023年読書ノート
          6本

        記事

          名著を読む その2 (ライ麦畑でつかまえて)

          読書ノート No.3 『ライ麦畑でつかまえて』 著者:J.D.サリンジャー 野崎孝訳 出版社:白泉ブックス 読了日:1月10日 PSYCHO-PASSというアニメが好きだ。最も好きなアニメの一つと言っていい。 このアニメの好きなところを挙げていけばそれはそれで1本の記事にできるくらい、それなりに大きな影響を受けたと思っている。 このアニメ、書籍からの引用がとても多いのが特徴である。「それなりに大きな影響を受けた」というのは、もちろんこのアニメ自体から受けたものもあるけど、

          名著を読む その2 (ライ麦畑でつかまえて)

          人に薦められた本 (階段島シリーズ)

          読書ノートNo.2・5・11・12 『汚れた赤を恋と呼ぶんだ』 『凶器は壊れた黒の叫び』 『夜空の呪いに色はない』 『きみの世界に、青が鳴る』 著者:河野裕 出版社:新潮文庫 読了日:2022年末〜2023年6月の間のいろいろ 大放出。シリーズものなので一気にというわけで。 通称「階段島」シリーズと呼ばれているシリーズで、一作目はかなり有名なタイトル『いなくなれ、群青』。 読書ノートに記録したのはシリーズの3〜6冊目で、1、2冊目は記録を始めるより前に読了していた。 人

          人に薦められた本 (階段島シリーズ)

          名著を読む その1 (星の王子さま)

          読書ノートNo.1 『星の王子さま』 著者:サンテグジュベリ 池澤夏樹訳 出版社:集英社文庫 読了日:12月24日(2022年) 名著を読みたい。(読みたいというよりは読んでおきたい。)ここ数年の読書モチベーションの一つである。 誰もが知っている名著を読んだことがない、というのがどうも恥ずかしいことのように感じてしまう。有名がゆえにタイトルだけは知っていたり、そこに出てくるちょっとした名言だとか話のさわりだとかを把握しているだけで、まるで「読んだ気」になっているのではない

          名著を読む その1 (星の王子さま)

          2023年 読書ノート

          約1年前つまり去年の年末、これを買った。 いきなりこんな余計なことを言うのもなんだが、この本(本?)をamazonで検索すると「トーベ・ヤンソン著」と出てくる。が、それは違くないか? 講談社のサイトは「絵:トーベヤンソン」。こっちは正しいと思う。 読んだ本のタイトル、著者に出版社、読了日を記録する。5匹のニョロニョロのうち何番目かに丸を付けることでその本への評価も記録できる。そしてそこそこのフリースペース。感想をしたためるも良し、気に入った文章や言葉をメモしておくも良し(

          2023年 読書ノート

          ニガテナモノ

          苦手な食べ物の代名詞といえばピーマンだが、どうしてもピーマンが食べられないんですという知り合いに覚えがない。私も嫌いではない。 私の周りの人は(私を含め)みんな元々ピーマンを苦にしないタイプなのか、嫌いなピーマンに出会う機会がそもそも少ないのか上手くそれを避けているのか。あるいは、克服したのか。 というわけで苦手なものを克服した話です。 海外ミステリーが苦手だ。 原因ははっきりしていて、カタカナの名前を覚えることがとにかく不得意だから。高1の定期テストで世界史28点を叩き

          ニガテナモノ

          バカンス

          (↓こちら出典。) この語源から考えるなら,ゴールデンウィークをバカンスと呼べるような事態はかれこれ十数年ぶりになるだろうか。 部活に追われていたような記憶がざっと10年前,勉強に追われていた記憶が2,3度ほど,サークルに追われていた記憶は割と新しい。 新年度になって変わったことが色々とある。たとえば友だちが減ったこと。別れの数に対する出会いの数が少ない春だったので,こうなるのは当然。あの人は元気にやってるだろうかと思いを馳せることが,今月は結構多かった気がする(これ,基

          先生

          高校の時、とても好きな国語の先生がいた。 その先生の現代文の授業は10分間の読書から始まる。教科書以外の本を。本を忘れた人は仕方ないから教科書を。もちろん漫画はダメ。図鑑はどうなのとか言い出したらキリはないけど、そこは国語の授業らしい本ってことで空気を読んで。みたいなオリエンテーションを聞いた気がする。 もちろんこの時間の分授業は削られ、やや駆け足で解説が進むのだが、それより高校生の僕らに読書をさせる、読む時間を与えることが大事だったのだろう。たぶん。 その10分間、教壇で

          どくしょかんそうぶん

          ノルウェイの森を読んでいる。 実家の、父の本棚にあったものを引っ越す時か帰省のついでかに持って帰ってきたんだと思う。たぶん。と書いてるうちに、自分で買ったものなんじゃないかって気もしてきた。 記憶というのはいい加減で、不思議なものだなと思う。昔のことになればなるほど薄れていく、古いものから捨てていくっていう単純な仕組みでも良かったはずなのに、ヒトの脳はそうできていない。昨日の昼ごはんに何を食べたか思い出せないなんてざらにあるが、そこそこの知人の顔は1ヶ月以上顔を合わせてな

          どくしょかんそうぶん

          4/1

          エイプリルフールです。 嘘をついてもいい日。 「嘘をつく」の「つく」ってなんで「つく」って言うんだろうか。 気になって調べてみたら、物の怪とか妖怪が「憑く」っていうのから来てるらしい。悪いものに憑かれるのと同じくらい、嘘をつくのは悪いことだってことなのかも。 という嘘を考えてみました。

          竜の小骨

          巷で話題の「竜そば」を観てきた感想。ネタバレは避けるようにしたいけど、どこまでをネタバレとするかなんて人によるよなぁ…。 観終わってすぐから家に帰るまで、「すごい映画だった、いい映画だった」という感想。帰宅後、そして日数が経ち、自分の中での評価は少し下がりつつある。 映像と音楽の華やかさ、迫力は本当にすごい。すごいという言葉が陳腐になるほどにすごい。キャラクターとその配置も個人的にとても好み。ストーリーは、微妙。こんな感想に落ち着いた。 オブラートというやつを取っ払って

          ピクトグラム

          Twitterをするときの自分ルールがある。「ツイ消しをしないこと」 発信する前に「消せないぞ」「本当に適切か?」と考える義務を自分に課すのが目的。そうしないと何かまずいことを言ってしまいそうで怖いというのもある。(一応補足しておくと他人がツイ消ししていようと別に何とも思わない。「手軽に」呟くというのが本来のTwitterの良さだと思うので、その使い方が正しいです。) 逆にここnoteに関しては、投稿後に編集する、投稿を非公開にする、投稿を削除するなど全然やっている。no

          ピクトグラム

          MacBookこわしちゃった

          朝起きたら電源が付かない。セーフモードでの起動コマンド、なんとかのリセットコマンド、あらかた試したがうんともすんとも言わない。 とある授業のレポートを、ゆうがたクインテットをテーマにして書いた。こんなテーマの、しかも内容のうっすいレポで単位が出たら出たでそれでええんかとなるけど、なんやかんや出そうな気もしてる。 ご存知ゆうがたクインテット。約10年前に教育テレビでやってた音楽系教育番組。改めて考えるとあの年代(幼少期)にあれだけ本格的な音楽に触れる機会があったのは幸せなこ

          MacBookこわしちゃった