名著を読む その1 (星の王子さま)

読書ノートNo.1
『星の王子さま』
著者:サンテグジュベリ 池澤夏樹訳
出版社:集英社文庫
読了日:12月24日(2022年)

名著を読みたい。(読みたいというよりは読んでおきたい。)ここ数年の読書モチベーションの一つである。

誰もが知っている名著を読んだことがない、というのがどうも恥ずかしいことのように感じてしまう。有名がゆえにタイトルだけは知っていたり、そこに出てくるちょっとした名言だとか話のさわりだとかを把握しているだけで、まるで「読んだ気」になっているのではないかと思ってしまう。それが何とも恥ずかしいことのように思えてしまう。かと言ってそういう名著を読んでない人を全く尊敬しないとかそういう話ではない。あくまで自分が自分に向けてる視線の話。

そういうわけだから、いわゆる「名著」に関してはできるだけ読んでおきたい。この本もその一つである。

中身を100%理解できたとは正直言い難い。この本は喩え話のオンパレードであり、その喩えの一つ一つが何を指しているのかまでちゃんと思考を巡らせることまではできなかった感覚がある。言い換えると、喩え話を理解するためにこれほど思考が必要(あるいは思考力や知識が足りない)のだというのが新鮮な発見であったとも思う。

将来、それも10年とかそれくらいの単位の将来読み直したら、全く見えてくるものが違う気がする。

だからぜひ再読したい。10年とかそれくらいの将来ちゃんと生きてて、ちゃんとこのことを覚えていればの話だけど。

肝心なことは目では見えない。

星の王子さま

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?