20240725「アングルトースト」

違う角度で
見回すと
それらのことが
繋がっているように
枝葉やテーブルの角度
すっかり忘れていた木切れ
いつかのメモ
もう捨てていいだろう屑
手に取って
感覚上で戻して
他は捨てる
新鮮だが
だが要らない
そう思って見ると
随分多くの物を集めてしまっている
それがわたしなのだろうから
とりあえず落とす

いつ浮上するかは
定かではない
気まぐれに探し
見当たらないとしても
解劫であるのなら
再び関係性を取り持つだろう
その意味の言い訳を伝い
取り持つきっかけの揺れで
音叉を放つ
自由にしたらいい
それがどうすればいいのか
わたし以外が教えてくれる
挟んだページを忘れ
ちぐはぐな文字を擦れ
いつかのことを繋いでいる
窓の外から
昨日の雨の音がする

だからと言って
変わることもないくらいに
昨日を忘れ
今日を待って
明日を取り込んで行く
壊れた機械を放置して
その行く末までを遠ざけて
変化する遅さで
元々の構成を蔑むのは
もうやめておこう
どれもが当然
誰もが必然
にもかかわらず
涙の類いは
零れてしまう
せめてもの償いで
今日を生きていこう