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20240822「余地」

知らないわたしを
誰かが見つけて
知らなかった自分をも
未だ余地があるのだと気づく
気づかせてくれたのは
あなただろうけれど
そんなわたしたちのことだから
必要ならそれ相応に
浮上するのだろう
煮凝りを掻き混ぜ
薄っすらとした
眼差しの先では
くすんだように
その影をゆらゆらとして
しっかりと固まろうとしている
朧げな態度の焦点
合わせ鏡の引用

ふと手に零れたものを
掬いつつ
また放っている
いっとき佇み
また歩き出している
呼吸の連続
最果てまでの道中
見るもの全て
見ることない全貌の範疇
どちらでもいいが
その景色を探しに
今日もうろうろ
どれもが豊富で
誰もが新鮮
にもかかわらず
振り向きつつ誰もが転ぶ
それもまた別の視点を得ている

組み合わせの組み合わせ
部品を調達し
それぞれの良い所と
そうでない所をない混ぜにし
頃合いの自由時間に遊びを設け
意味の範疇を充たそうとしている
空っぽのはずだが
既に組み込まれているのは
仕方ないことかもしれないが
それを通じて
どこまででも手を繋ぐこともできる
わたしたちの出来事
さよならの言い訳
邂逅の連続
また練磨の擦り減りで
馴染むくらいに
もう息継ぎを繰り返している

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