20240414「フィール」

何も考えていない
ただ感じているだけ
思考はどっかに行ってしまって
目の前のことに
集中するわけでもなく
うわの空みたいでも
身体が憶えているから
あとは自動で良くなるまで
それを続けている
１日のひかりの加減や
冷たさと暖かさ
体調とその日の気分
どこかで感じながら
大事な所は別に在って
近すぎず遠すぎず
適度な間合いで
遂行している

誰が命令するわけでもなく
誰かがお願いするでもなく
ただわたしを通して
充たされる物ごとを
少しだけ増やして
継続と豊穣と破棄を続け
ないならないで
あるにはあるで
わたしのどこかで
呼んでいるのなら
どんな言葉でも読み続けよう
聞こえないふりをするのは
もうやめて
筆を折った誰かの続きを
勝手につなげていこう
そんなに背負うわけでもないが
どこかで繋がるのだろう

呼吸を続け
循環を催促して
可能性の複雑さから
誰かが選ぶ
どれを取ってもいいし
どれを称賛してもいい
それがあなたになって
わたしもわたしになれるのだろう
そんな気配を回しながら
表と裏もしくは巡るもの
何気ない選択と邂逅
適当でもかまわないのなら
一層のこと遠回りでもいい
気分は中中の春の匂い
ここにいることでそれを感じられるのなら
感覚の庭先の方で
綻びを加速させているのだろう