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兎はのどかな田舎でのーたりんな人生を送る

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役者、声優を目指しつつモノを書く、渥美雪兎のエッセイ 日常であったことや過去にあったアレコレを書いたもの。 『兎はのどかな田舎でのーたりんな人生を送る』略して『兎の中の人』である。
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兎はのどかな田舎の中心でのーたりんな人生を送る/兎の中の人

兎はのどかな田舎の中心でのーたりんな人生を送る/兎の中の人

実は今までエブリスタという投稿サイトで『兎の中の人』というシリーズでエッセイを書いていたのだが、出張版としてこちらのnoteで書いてみることにした。
今まで通りエブリスタでの作品投稿は続けたいと思っているが、別の形で自分の生きざまを残していくのも悪くないのではないだろうか。

それに『カジャラジオ』を聞きたいがためだけに登録しただけだったこのnoteを活用しないのも何かもったいない気もしていたので

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兎の目指していた人/兎の中の人

兎の目指していた人/兎の中の人

エブリスタで書いた『兎の中の人』でも、この人を心から尊敬していると書いた人がいる。
実はオーディション用のプロフィールにある尊敬する人の欄にも必ず書く人で、私がずっと追い続けていた背中と言ってもいいだろう。

 ―――小林賢太郎さんだ。

ラーメンズとして片桐仁さんとコントをしたり、自分で作成した舞台で演出や脚本、監督をしつつも自身も演者を続けてきた方だ。
芸術家としても尊敬できるし、何より自分の

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あしながおじさんはいないけど……/兎の中の人

あしながおじさんはいないけど……/兎の中の人

以前私が投稿したもので『兎の中の人、都会に負ける』がある。
信じてない人もいるかもしれないが、本当にあったことで今でこそ心の整理がある程度ついたものの本気で悔しかった出来事だ。
あの時のことを思い出すと今でも泣きそうになる。

私以上に悔しい思いをした人は多いだろうから、あまりわがままを言ってはいけないだろうが現時点でも都会へ行くことが出来ず悔しい思いを残したまま過ごていると時折深くナイフでえぐら

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時代の流れは残酷で/兎の中の人

時代の流れは残酷で/兎の中の人

つい数カ月前ことだが、とある方がサイゼリアへ食事に行くというとなぜかすごく盛り上がっていたのを思い出した。
あれがどうしてそこまで盛り上がったのか未だにわからないのだが、私の理解力がないからだろうと思っている。

実を言うとまともな文学作品もあまり読んでおらず、歴史に関してもようやく興味がわいてきたところである。
正直、もっと早くに武将モチーフのゲームやらマンガに出会っていれば変わっていたのかもし

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夢の墓場に埋めるには早すぎる/兎の中の人

夢の墓場に埋めるには早すぎる/兎の中の人

つい最近、かなりショックなことがあった。
実は東京にいる弟が年末に帰省しないという話になったのだ。
この新型ウイルス感染者が増えている状況、お盆が無理でも年末年始は思っていたが……致し方ないとは思う。

実際、私も心境的には残念という気持ちと少し安心した気持ちがある。
それと同時に安心した気持ちがある自分に嫌気がさした。
もし万が一、弟の帰宅途中で感染したらとか我が家で発生したらなど不安なことを考

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兎はサンタの夢を見るのか/兎の中の人

兎はサンタの夢を見るのか/兎の中の人

今年は例年とは違いあまり出かけなかったせいか、寒くなるのが遅かったからだろうか。
季節感をあまり感じなかったように感じる。
おかげでクリスマスだというのにメリーやハッピーという感じはしないし、年が明けてしまうという実感がない。
おかげで掃除も年賀状の準備も全くできていない状況だ。

クリスマスと言えば、酒とケーキが無条件で食べられる年に数回の行事だ。
あともう一回は自分はもちろん家族や友人の誕生日

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エメラルドグリーンの誘惑/兎の中の人

エメラルドグリーンの誘惑/兎の中の人

 しばらく前の話になるがあまり外食はしないと前に書いたことがありつつも、10月頃に憂鬱になるくらい嫌なことがあったのでファミレスに行ってしまったときのことを書こうと思う。
年に一度の最悪な行事……いや、人によっては一度でなく何回もあるかもしれない。

 ―――健康診断である。

大したことないという人もいるかもしれないが、私には重大な問題があり、毎回それに悩まされるのだ。

まず、朝食が食べらない

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ウンは出せるときに出した方がいい/兎の中の人

ウンは出せるときに出した方がいい/兎の中の人

母親に「あんたのうんこは兎みたいだね」と言われたことがある。
……いや、大人になって実の親にうんこを見られたわけではない。
あくまでも過去の話だ。
昔から便秘気味だったため、あまり便通が良くなくいわゆる健康的なうんちをしたことがなかったのである。

新春早々いきなり下ネタかよとおっしゃるなかれ、人間と言わずどんな生き物も物を食えば出すもんは出す。
アイドルだろうが声優だろうが、ミュージシャンだろう

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過去から未来に受け継がれたいもの/兎の中の人

過去から未来に受け継がれたいもの/兎の中の人

以前、とあるところで司馬遼太郎さんの『21世紀に生きる君たちへ』を若い人は一度読んだ方がいいと聞き、そこまで若くはない私も読んでみることにした。

恥ずかしながら、私は司馬遼太郎さんの作品は『燃えよ剣』を一通り読んだ程度。
あとは映画で『関ケ原』を見たぐらいで、深く関わることがなかった。
この機会に少し真面目な本も手に取っておこうと軽い気持ちで読み始めたのである。

この作品自体は小学校の教科書用

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髪を切ることの葛藤 鬼滅と真田丸による会話/兎の中の人

髪を切ることの葛藤 鬼滅と真田丸による会話/兎の中の人

最近、前髪が鬱陶しくなってきた。
そういえば、美容院へ行ったのは何カ月前だったか……
ここ数年行きつけになった美容院の店長さんに鬼滅の刃の映画がそろそろ始まるという話をした気がするから、その前には間違いないだろうとは思うのだが。

ネット予約ついでに見てみると、なんと前に行ったのは10月だったようだ。
もう2月になるのだから、ほぼ4ヶ月経つのかと驚く。
髪も伸びるし鬱陶しくも感じるはずだ。

少し

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せめてツンデレの黄金比9:1でお願いしたい/兎の中の人

せめてツンデレの黄金比9:1でお願いしたい/兎の中の人

美容院で髪もさっぱりし、前髪も鬱陶しくなくなり色も赤よりにしたら思った以上に赤い色になった。
そんな喜びもつかの間、我が家の湯沸かし器が故障した。
私は感じなかったが、地震と強雨のダブルパンチに耐えられなかったのだろう。
思い出してみれば去年の恐ろしい台風でも不調となり、いよいよ買い替えの時期かと思いつつも騙し騙し使い続けていたツケが来てしまったのだった。

お湯が出ないのは、洗い物をする上でもツ

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今更ながらの初詣/兎の中の人

今更ながらの初詣/兎の中の人

給湯器が壊れる話の前に本当は初詣の話を書こうと思っていたのだが、完全にタイミングを逃してしまい今になった。
3月になり、ホワイトデーも過ぎてしまった今になって初詣も何もないのだが、せっかくなので書こうと思う。
実は先月行った美容院の店長さんから鬼滅の刃の話題が出るのではとドキドキしていたのだが、たまたま行った日がとても忙しそうだったため、こちらに気付かなかったらしく話を振られることもなかった。

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時が過ぎるのは早すぎて/兎の中の人

時が過ぎるのは早すぎて/兎の中の人

気が付けば4月も過ぎ、私も歳を重ねることになってしまった。
このエッセイも週1ペースでやろうと考えていたのに最終更新が3月……確かに少しづつ忙しくなってきたとはいえ、これは甘えである。
少し気を引き締めなくてはと、重い腰を上げたのである。

実は4月に入ってから、前から通っていたボイストレーニングのレッスン所の先生が所属している地元の事務所が養成所を開くとのことで、ありがたいことにお声をかけていた

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めんどくさい夫婦になる宣言/兎の中の人

めんどくさい夫婦になる宣言/兎の中の人

―――良いニュースと悪いニュース、どちらの報告を先に聞きたい?

海外のドラマや映画なんかでありそうな台詞の一つだが、まさに私の私生活でこの台詞が使えそうな場面が現れた。
別のところで書いたエッセイでは『嬉しいことと悲しいことが同時に起こる』としたが、今回は私自身というより身の回りで起きたことのため嬉しいより良い事、悲しいより悪い事と表記したい。

さて、どちらを先に書こうかと思ったが今回は悪いこ

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