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おりんの読書感想文

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小学生の頃は夏休みの読書感想文が苦痛だった。こんなふうに書けたらもっと楽しかっただろうなという気持ちも込めて、大人の私が自由に書く読書感想文。
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#漫画

「大家さんと僕」を読んで〜自分と相手との中に共通項を見つけること。

「大家さんと僕」を読んで〜自分と相手との中に共通項を見つけること。

矢部太郎さんの「大家さんと僕」を読んだ。心がぬくいので感想を書きたい。

39歳の「僕」と87歳の大家さんとの出会いと暮らしが描かれている。自分が帰ると大家さんからのおかえりコールが入ったり、雨が降ると洗濯物が勝手に取り込まれたりと、はじめは大家さんの距離感に戸惑う「僕」だったが誘われるがままお茶していくうちに大家さんのチャーミングでユーモラスな人柄に引かれて仲良くなっていく実話が描かれている

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あ、そっか。愛はどこにでも宿るんだな〜この世界の片隅に〜

あ、そっか。愛はどこにでも宿るんだな〜この世界の片隅に〜

3月の終わり頃、「この世界の片隅に」の漫画を読んだ。

メディアに取り上げられていた話題のカケラを集めると「戦時中に懸命に生きた女性」「広島が舞台」「感動作」という感じで、ぶっちゃけエネルギーを消耗しそう、重そうだなという印象が先行した。

でも全然違った。予想とは。

驚くほど淡々と物語は進んでいった。漫画はタイトルが「18年 5月」「19年 11月」 「20年 4月」というように日記の

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