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#オールドレンズ

愛機との、突然の別れ

愛機との、突然の別れ

友人・知人の中に、どうしてかわからないけど憧れちゃって仕方がない、という人がいませんか?

「好き」ともまたちょっとちがう「憧れる」という感情。
(もちろん、好きであることもまた間違いないのですが)

わたしにも、います。
その人に会いに、上京してきました。

大学時代の知り合いである彼女は、海沿いの町で一人暮らしをしています。

実に5年ぶりくらいの再会です。
彼女は大好きな分野を極めるべく、大

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フィルムカメラ片手に日帰り岡山旅④(終)

フィルムカメラ片手に日帰り岡山旅④(終)

4月の平日、日帰り岡山旅。
ここまで、竹久夢二の生家と、閑谷学校を見学。

夕焼けが近いと気づき、海へと車を走らせます。

まず向かったのは、日生港にある「みなとの見える丘公園」。
なんだか都会的なネーミングです。
ちなみに、この「日生」、恥ずかしながら生まれてこのかた三十余年、「にっせい」だとばかり思いこんでおりました。
「ひなせ」と読むのですね。
訓読みの丸さ、大好きです。

Googleマッ

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フィルムカメラ片手に日帰り岡山旅③

フィルムカメラ片手に日帰り岡山旅③

4月の平日、日帰り岡山旅。
前回は竹久夢二の生家と、アトリエ「少年山荘」を訪ねました。

夢二の生家記念館を出て、次に向かったのは、備前市の「閑谷学校」です。
実は生家に向かう途中に道路標識でその名前を見つけて、次はここに行こうとわくわくしていたのです。

なんといっても私は木造校舎が大好き。浜松の山奥で明治期の廃校めぐりなんかもしていたタイプの人間ですから、「学校」と名前のつくものに弱いんです。

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フィルムカメラ片手に日帰り岡山旅②

フィルムカメラ片手に日帰り岡山旅②

4月の平日、日帰り岡山旅。
前回は竹久夢二の生家を訪ねました。

前回の記事を投稿してからふと思ったのですが、マニュアルの一眼レフだと「カメラ片手に」じゃフォーカス合わないですね。両手でした。お詫びして訂正いたします。

生家の懐かしい匂いを堪能し、ギャラリーショップをひやかしたあとはすぐ近くの「少年山荘」へ。

少年山荘は、夢二が設計をして東京に建てた住居兼アトリエです。
これは当時の建物を移築

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フィルムカメラ片手に日帰り岡山旅①

フィルムカメラ片手に日帰り岡山旅①

4月のある平日。
その日は仕事がやすみだったので1日のんびりしようかと思って遅く起きたのですが、なんだか天気がとっても良い。

桜も散ってしまったし、近場の川沿いの散歩にも飽きてきたところ。

行ったことのないところへ出かけてみようと思い、適当にカメラを1台と、冷蔵庫の卵ポケットに入れっぱなしになっていたフィルムを鞄に突っ込んで、車に乗ります。

出発は午前11時半。相棒はNikon FE2。

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Nikon FE2とふたりっきりの小旅行・奥大和編 (2)

Nikon FE2とふたりっきりの小旅行・奥大和編 (2)

前回の続きです。
記事はこちら:

野迫川村のしばれる景色を堪能したあとは天川村へ向かいます。

立ち寄ったのは天河大辨財天社。
初詣は野迫川村の立里荒神社で済ませたつもり・・・ではありましたが、せっかく近くを通るならと立ち寄ることに。
芸能の神様として有名で、著名な役者やアーティストなんかがよく訪れているらしいです(ということを私は堂本剛ファンの元カノから聞きました)。

ここで詰めていたPRO

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Nikon FE2とふたりっきりの小旅行・奥大和編 (1)

Nikon FE2とふたりっきりの小旅行・奥大和編 (1)

わけないんですけどね。カメラだし。人じゃねぇし。

そんなわけで、急なお休みができたので彼女ことNikon FE2をもって奈良県の奥の方を旅してきました。
Nikon FE2を彼女だなんて呼ぶと、防湿庫のNew FM2ちゃんとかEMちゃんに嫉妬されそうです。ってか誰でもいいから嫉妬してほしい。くやしい。

フィルムはPRO400Hを装填。撮った写真は旅の思い出になるのだから、もちろんデート機能はO

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毎日はウルトラでマックスだ

毎日はウルトラでマックスだ

記事中の写真は、
カメラ:Nikon New FM2
レンズ:Nikkor 50mm F1.4 Ai改
フィルム:Kodak Ultramax 400
の組み合わせで撮影しています。

FM2に詰めていたKodak Ultramax 400を現像したので、きょうもいそいそと。

フィルムはどちらかというと富士フイルム派です。

なんで?と聞かれると答えに窮してしまうのですが、なんとなくコダックのパ

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日常に寄りそう素直なフィルム 業務用100

日常に寄りそう素直なフィルム 業務用100

(なんかnoteっぽいタイトルつけてみた。てれくさい)

記録用カラーフィルム100(通称、業務用100)が現像から返ってきた。
単価の低さゆえ中古で買ったカメラのテストに使ったりしていたけれど、生産終了で一気に「貴重なフィルム」になってしまった印象。
テスト用のフィルムの座を継ぐのは、KodakのColorplus200あたりだろうか。

ただ、Colorplusにはない業務用100のよさ、それ

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祖父の形見のNikon New FM2試し撮り

祖父の形見のNikon New FM2試し撮り

8月31日。

ニコンのフィルムカメラ、New FM2がやってきた。

写真左側の黒いカメラがそう。
このNew FM2、昨年亡くなった父方の祖父が長年愛用していたもの。
祖父は瀬戸内海の島で生まれ育ち、そこで亡くなった。それ以来放置されていたのだけれど、先日納骨に行った両親がカメラを引き取ってきて、僕のもとへとまわってきた。

(ちなみに、写真右側の銀色のカメラはミノルタのHi-matic E。

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Nikomat ELに通す最後かもしれないフィルム

Nikomat ELに通す最後かもしれないフィルム

9月19日。

Nikomat ELに詰めていたVenus 800を現像に出した。

Nikomat ELは優秀なカメラである。
1にも2にも、安い。ハードオフのジャンクコーナーなんかに2000円くらいで転がっていたりする。
この個体も、確かそういうカゴの中から拾ってきたカメラだったと思う。
さすがにモルトは貼り替えたけど、それ以外は特に何もしていない。でもちゃんと動く。

そして名前がかわいい。

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