フィルムカメラ片手に日帰り岡山旅④(終)
4月の平日、日帰り岡山旅。
ここまで、竹久夢二の生家と、閑谷学校を見学。
夕焼けが近いと気づき、海へと車を走らせます。
まず向かったのは、日生港にある「みなとの見える丘公園」。
なんだか都会的なネーミングです。
ちなみに、この「日生」、恥ずかしながら生まれてこのかた三十余年、「にっせい」だとばかり思いこんでおりました。
「ひなせ」と読むのですね。
訓読みの丸さ、大好きです。
Googleマップを眺めて、なんとなく海がよく見えそうだということでこの公園に向かったのですが、なかなか狭い道をぐいぐい上っていきます。
(愛媛や奈良に住んでいたころにこの手に山道には慣れ親しんだし、オンボロ愛車だからいまさら小傷のひとつやふたつ気にならん、というわけでぐいぐい行けます)
頂上からの景色がこちら。
いやぁ、絶景。
眼前は瀬戸内海です。
そして静かに水面を滑りゆく白いフェリーの行先は、香川県の小豆島。
小さな港町ですが、旅の始まりの場所でもあるんですね。
少し視線を左に向けると、真っ白な橋が見えます。
こちらは、「備前♡日生大橋」です。キラキラネームですね。
2015年に架けられた新しい橋なのですが、地元の人がどう呼んでいるのか気になるところです。
写真の左側が本州で、橋を渡った右側が鹿久居島です。
鹿が多く、「鹿が久しく居る」ことから島の名前になったとか。
橋が架かって以降はこの橋を鹿が渡る姿も目撃されているとか、いないとか。
橋の全長は750mあまりだそうです。
1kmにも満たない長さではありますが、この橋がなければ交通手段は当然ながら船ということになります。
行き来する人にとっては、この橋は悲願の橋だったのだろうなぁ、なんてことを思いました。
せっかくなので橋を渡ろうと思いましたが、その前に本州側を散策することにしました。
港の見える丘公園から下りて、さきほど見たフェリーの乗り場へ向かいます。
ここから小豆島へ向けて発つフェリーは1日に4便。
さっき出ていったばかりなので、当然ながら乗り場は閑散としています。
待機列にも車の姿はありません。
このレーンに並ぶとき、無性にわくわくしますよね。
松山に住んでいたころは、よくフェリーに乗って山口のほうへ行ったものです。
また船旅したいなぁ。
日生港があるのは、JR赤穂線の日生駅の目の前。
入場券を買って、駅のホームにもあがってみました。
ホーム上には3人ほど乗客がいましたが、彼らを乗せた115系がホームを去ると、あとは波の音だけが残されました…。
嘘です。波の音が聞こえるほど海が近くはないです。
(ホームから辛うじて見ることはできます)
どうやらこのあたりには「カキオコ」なるご当地グルメがあるみたいです。
が、おそらくオフシーズンらしく、開いている店はありませんでした。
また冬にでも来よう。
さて、日生駅のひなび具合を堪能したところで、満を持して「備前♡日生大橋」を渡って離島編のスタートです。
って思ったんですが、全然写真撮ってませんでした。
どうやら、ローカル駅の興奮で体力を使い果たしたみたいです。
離島での唯一の写真(愛車と瀬戸内海のツーショット記念写真)を載せてこの旅を締めくくりたいと思います。
ご覧いただきありがとうございました。
次の休みはどこ行こうかなぁ。
おわり。
Nikon FE2 + Ai Nikkor 50mm F1.2 + Kodak Ultramax 400.
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