ブロック仙人
昔むかしあるところに『ブロック仙人』と呼ばれるブロックで出来たおもちゃがありました。
なぜ仙人かと言いますれば、それは仙人本人にもよく分かりません。
おそらく仙人は、鼻のしたに にょろりにょろりと 二匹のおたまじゃくしを飼っていましたから、それを見たいつぞやの持ち主が勝手にそう名付けたのでありましょう。この世はそんな 不思議なことで充ち充ちているのが常なのです。
因みにブロック仙人は、むれないズレナイ 多少のことでは 外れない、たいへんに潔いヅラも着けております。ときどき帽子も被ります。おしゃれさんなのです。
そんなブロック仙人は、いつも疑問に思っている事があります。それは持ち主と仙人が遊んだあと 放っておかれた仙人は、窓から日だまりを見ます。仙人はその景色がきらいではありません。揺れる洗濯物も見えます。強い風でも飛ばされないように なにがしかの工夫がいつもされていて、ブロック仙人はすごいなぁなんて思います。
どうやっているのかな。
しかしブロック仙人の疑問はそこではないのです。
それは一体なにかと言いますれば お昼間。いつも誰かがやってきて必ず自分を踏みつけるのです。
若い頃、ブロック仙人はそれが悔しくて悔しくてたまりませんでした。何もしていない自分がどうして踏みつけられなければならないのか。
しかし年齢をかさね、べてらんになった今。不思議でならないのです。
どうしてでしょう。
踏まれた方より、踏んだ人間の方が凄く痛そうな顔をするのです。
この世はまだまだ不思議なことばかり。
今日のところは、この辺で。
またのちほど、のちほど。
クダラナイコトガスキー原案『玩具より』日本語訳:小林栄一
小林栄一作品はこちら。
小林が影響を受けた作品はこちら。
それではまたのちほど(* ̄∇ ̄)ノ
この作品が良いと思っていただけたなら、ここに帽子🎩をちょこんと置いておきますので、おもちゃ代をおねがいします。(ブロック仙人のガールフレンドを買います。)
おもちゃ代 100円
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